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夏に疲れて見えたもの

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夏場は毎日オクラを収穫する。
時折、カメムシがいるので、なんとなく捕殺もしていた。しかし、ある時に気づいた。.

カメムシ1.jpg


勘の良い個体は、捕まえる前に危険を察知して地面へ落ちるなり、飛んで逃げる。
要するに捕まるのは、ノロマな奴な訳であって、これではわざわざ逃げ足の早い連中を
選抜しているのと同じだと。
捕殺だろうが殺虫剤だろうが、生き残る個体がいれば結果は似たようなものだ。
サバイバル能力の高いものが次第に大方を占めるようになる。
また余談だが、畑や水田の雑草にしても然りで、作物に擬態したもの、再生力に富む
もの、成長の早いもの、繁殖力の強いものなどが、人間が耕作を始めた時代から現在
まで、ひたすら選別淘汰を繰り返されている。言わば彼らはエリート中のエリート。
農産物など植物的には雑魚もいいところ。作物は、虫にも雑草にも負ける要素しか
ないから、過保護にもしたくなる。故に盲目的な防除が無くならない。

カメムシは、種類にもよるが夏野菜畑にいるもので、最低年に二世代、多いもので
4~5世代にわたって発生する。
コイツらの防除を自らの生涯をかけて繰り返し続けたら、長期連載のバトル漫画に
出てくる敵みたく青天井で強力になってゆくのではなかろうかと。
で、うちの畑のカメムシさん。そんなに個体密度は高くない。被害果もあんまり
見られない。食味の評判はすこぶる良い。隣のナスの畝やピーマンでも傾向は同様。
なので、この夏はもう捕殺を止めた。クソ暑い中で、これほどまでに無駄な仕事もない
だろうし。彼らがぬるーく生きていてくれれば、万が一大発生とあいなってしまったと
しても、通常の防除方法で対応が出来るだろうし。

生物相を徹底的に壊さすことなく、各々の生態を踏まえながら適度な範囲内で調整する
のが総合防除なのだと頭では分かっていても、何かにつけて無意識に体は動いてしまう。
そして、無意識にしていることを止めて、考え直してみるというのも意外と難しい。

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