転換畑の周囲に生えている草を刈る。
けれども、ここはまだ刈らずにおいておく事にした。
ツメクサは、わさわさと繁茂はするものの、丈はそこまで高くならない。それに、これが
優先しているうちは、これから大きく育ってきて面倒な夏雑草を抑制出来る。
まあ、そのうち刈らなくてはならないが、どうせなら大きく育ってもらって、刈りこむ
際はどんどん畑へ草を放り込んでしまおう。シロツメクサはマメ科なので、生えている
土自体が肥えてゆくし、緑肥として鋤き込んでも良い。先ほど説明した抑草効果と
いい、なかなか優秀な雑草だ。
ただ、どうせ周囲からはみっともないと言われることだろう。
有用な植物と共存しようという努力は、そこまでみっともない事なのだろうか。
自分とて、単なる生き物だと考えられれば、割とすんなり理解出来ることのような気も
する。しかし人間の場合、本能的にあるいは進化の過程で環境に適応すべくして共生
関係が発達するというケースは殆ど無いだろう。今となっては、飽くまでも他生物を
観察したり、生態を勉強したりするなど、手前のアタマで理解した上で、それを実践する
というまわりくどい手段でしか共存が出来なくなっている。しかも、困ったことに
それを誰もが行う訳ではなく、興味のある者が試行錯誤するというだけの話でしかない。
この際、田舎の人とか都会の人とかはどうでも良い。
ただただ、そういう事に関心を持って生きている人がもっともっと増えてくれたら
良いのになと思うのみである。
ホント、何で自分は生きてるんだろうねと。生きる意味とか考える以前に、アナタは
生物なんでしょう?だったらそれらしく生きればいいだけではないのだろうか。