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#74 差し戻し

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昨日、T県で農産物のJAS認証などを行っている団体に勤めている友人から電話が来た。
電話越しだが元気そうで、来年からは就農したいと準備をしているとのことだった。

こちらの近況もだいぶ話たが、そんな中で認定意就農者の話になった。


「認定は通りそう?」

『ああ、保留になってるよ。』


実は、保留を知ったのは月曜。
翌日、いつもお世話になっている農林振興センターの職員さんが田んぼまで
話をしに来てくれた。

そして、県からの通知は今日届いた。

これからは指摘に則り、計画を修正した上で、11月の認定に合わせて再提出が必要になる。

保留通知.jpg


どうやら先月に出した書類は、万全でなかったようだ。
担当者さんは、少し気が引け手いる様子で、申し訳なさそうに説明と聞き取りをしてくれた
のだが、こちらはひとつやふたつまだ確認されることはあるだろうと思っていたのであまり
驚かなかった。


再検討が必要な箇所はいくつかあるが、最も懸案とされていたのは、5年後の水稲の
作付け面積について。


谷津田という環境を考慮し、3町(3ヘクタール)の栽培規模を目標としていたのだが、
農政の見解としては、その規模では狭いとのことだった。

また、書式にはNPOで仕事がある場合はそちらにも従事することがあるという旨で、就労
計画も記入していたのだが、そちらが主なのか、農業が主なのかを判断しづらく、将来的に
規模がどうなるのか見当がつかなかったらしい。


以前、少し書いたことがあるが、現在の稲作は規模を拡大しなければ立ち行かないという
背景が、今回の指摘には関係している。稲作で生計を立てるには、最低10町分以上、
通常は20町分以上必要というのが、農家でも、農政の間でも常識となっている。


これが、規模を拡大しやすい、平坦で一枚当たりの耕地面積が広い水田ならばそういった
大規模な計画も作成できるのだが (設備費用は莫大な金額を計上しなければならないが)
ここは、全てそれに反する、深くて狭くて傾斜地の谷津田だ。

正直、どのレベルまで計画を修正すれば良いかなど、今の自分には判断しかねる。
担当者さんも、それを察してくれた様子で相談に乗ってくれ、ひとまず修正は倍の面積で
行こうということになった。努力目標としては、高い方が良いかなと、こちらも思いなおす。


今回の指摘について、農政の担当者さんからフォローが受けることが出来たのは
本当にありがたい。しっかりと対話をして事を運ぶことの大切さを実感する。


役人と見るや、食ってかかる方も多々見受けられるが、まず、政策に則って真面目に仕事を
している人たちがいるという点を、色眼鏡で無視するのはやはり勿体無いことだと思う。

話をする中で、政策に対しての疑義、課題認識の食い違いなどは当然出てくるだろう。
けれど、自分は国と話をしているわけでは無い。人として、人と話しているのだ。
その中で、互いの可能性を見出せることが出来るだけでも充分ではないか。


と、選挙前だからといって、これは脱線しすぎた。

他の指摘としては

・作業機を中古で購入することになっているが、その実行可能性が確認できない。

・水稲栽培に必要なコンバインや田植え機などが、事業内容に記載されていなく、
 就農計画の実効性に疑問がある。


というもの

この辺りは記入の詰めが甘かったなと思う。
準備は着々と進めているのだが、要は、記載がないために、現在の研修先の農家さんに
依存して、なかなか自立できないのではないかと心配されている訳だ。

それにしても、中古機械を買ってくることの実効性について、どのように記入すればよい
のだろう。

【〇〇市のガンダ屋 (中古機械を扱うクズ鉄屋、車で言うなら解体屋) で20年落ちの
田植え機とトラクターを購入します。】

とか

【居住地区周辺の農家さんで使用しなくなった中古機械を酒一升と交換してきて自分で
修理します】


等と書けば、更に実行可能性を疑問視されることになってしまいかねない。

新居には、広い土地がある。いっそ自分がガンダ屋の商売を始めてしまえばよい。
などと一瞬思い浮かんだが、それはやりたいことと全く違う。

とにかく、真剣に取り組む気持ちは人一倍あるつもりだ。今はこれ以上農政の疑問を
増やしてはいけない。

提出までにまた時間が増えた。しっかりと説明ができるように、よく推敲して書式を作り直そう。

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