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一年越しで乾い田

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前回から、ダジャレにもなっていないような、しょうもないタイトルが続く。どんどんおっさんに
なってゆくことは摂理だとして、こういう表現のほうが、言わんとすることは伝わるのではないかと。
 
うん。つまり、こちらへ居を移してからというもの、この田んぼ全面が写真のように乾いたという
のは初めてだという話。先月の初旬に、全面を耕した際は、割とぬかるみもあったのだが、
ここのところ好天が続いたこと、同時に寒波によって土が凍ったり溶けたりを繰り返したことで
一気に田の乾燥が進んだ。

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前回の耕起だけで充分に乾燥しているのに、何故またトラクターを入れているのかというと
宿根/塊茎性の雑草を更に寒気に当てて減らしておくことが一つ。そして、前回より少々
深く土を起こしてやり、なるべく土中深くまで乾燥させておこうという目的あっての事。


本当は、一年前にこうなっていれば良かったという話なのだが、昨年冬の段階ではそれが
叶わなかった。田んぼ外周に幾重にも刺さったままの畦畔板があったことをはじめ、田面の
高低差が酷いこと、雨天が多かったことなど、様々な要素に作業を阻まれ、その対応も空しく
田植えに突入してしまった。
前任者には申し訳ない話だが、原因の殆どは余りにも田んぼを乾かすということに対して
無頓着な管理がなされていことによるものだと言わざるを得ない。以降、丸一年を費やして
手直しをしてきた訳だ。 

乾かない田は、次第に深みが増える。有機物を投入しても、満遍なく分解してくれるかどうか
は怪しい。その見極めをしくじると圃場での生育ムラが出やすくなる。先ほど書いたような、
宿根性雑草も繁茂しやすくなる。機械の痛みも大きくなる。こういう田で、化成肥料を用いずに
強引に収穫量を上げようというのは相当に難しい(可能性は否定しないが、多分自分には
無理)。冬季湛水とか、不耕起とか、無肥料栽培とかを実践するにしても、もともとの素性が
悪いよりは、好条件が揃っていたほうが良いだろう。よって、自ら考案した妙な農法を行うに
しても、不具合があればひとつずつ潰し込んでから臨みたいものだ。例え、その下準備に
数年かかろうとも。
 
 
湿っていると普通に耕すだけでも相当の負荷となる強力な粘土質の土壌も、だんだん土塊が
こなれてきた。ここまでくると、本当に作業が楽になってくる。トラクタのエンジン回転数も
下がり、燃料消費も少なくなった。

20170201_163443.jpg
 
これが済んだら、春の耕起の間までは田んぼに入らないつもりだが、それまでの間に自作の
補助資材を充分に用意しておこう。
  

そうそう、乾いたと言えば田んぼの横にある転換畑の土も良い感じに。 
 
20170201_163842.jpg
 
もともと田んぼではあるが、こちらは土塊が更に細かく、そしてサクサクになってきた。
とかく、重粘土の土壌は、小型の機械を寄せ付けない事が多々あるのだが、このレベルに
までなれば、今後はトラクタでなく管理機でも充分に対応が出来そうだ。

昨年の春から湧水を排水するための溝掘りを開始し、真夏に草を全面刈りこんで、以来耕起と
資材投入を繰り返してきた成果がようやく感じられるまでになった。結局、こちらも一年越しか。

一年前の手掘り暗渠から始まり、竹林や植栽の除伐、転換畑の整備ときて、ようやく、普通に
農業を行うことの出来るラインに立てただろうか。香取時代は、そのラインに立つまでに三年
くらいかかった事を考えると、多少は学習しているような気がする。
 
 
新規就農というのは、つくづく序盤の難易度が厳しい。開始時の設定をミスると、すぐに無理ゲー
化することもしばしば。今回の婿入りも、思い返してみると、それと紙一重の所だったのでは
なかろうか。ああ、怖い怖い。

自分は常人だという自覚のある人は、良い条件でスタート出来るようになるまで、無闇に飛び
込んじゃいけません。そうでない人は、どんどんやってみて、取り返しのつく範囲で失敗して
ください。150万円の補助金があるからやってみようなんて人は、とっととお帰りください。
冗談抜きに。

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