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秀品率が低いので

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だいぶ、ニンジンの収穫も進み、空きの目立つベッドも増えてきた。
そろそろ次作に備えなければと、少しだけ残っていたニンジンを収穫してくる。
直ぐに洗って、選別するのもだいぶ慣れてきた。 

で、選別するということは、ハネになる品物も当然ある訳で。少なくても1/4、多い時は、半分か
それ以上までがハネモノになってしまう。

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ニンジンなど根菜の場合、割れ・又割れ・虫食い・肩の着色・寸詰まりなどで弾かれる事が多い。
このコンテナのなかにあるのがそれら諸々の一部。
ただでさえ農薬を使わないのだから、秀品率が低いのは当たり前と言えばそうかもしれない。
但し、それは当事者以外からの見解。こちらは出荷の出来ないものばかり育てていて経営が
成立する訳もない。農法云々でなく、栽培者なら秀品率を上げる努力が不可避なのだ。
 
それでも、ハネモノが無くなることはない。それはそれで、その場でトラクタでうなうとか、堆肥化
させたりして土に還すという以外にも、何か対応方法を考えなくては。
 
と、言う訳で、とりあえず当方の野菜を購入してくれている、若しくは購入実績のある飲食店の
シェフさん数人に尋ねたところ、『スープやソースなどに使えるので、ハネ出しでも購入歓迎。』
という見解の方が多かった、というか殆どだったと言うか。野菜の見た目と関係ないものに
加工して使用するものなら、向こうにとって、安くて食味は秀品と同等の野菜はそれなりに
魅力のあるものに映るようだ。かと言って、ハネ出しを通年安定供給するということは恐らく
出来ないというか無理がある事も相手には承知しておいて頂かねばならないのではあるが。

また、出すにしてもハネたものならなんでも良いと言う訳にはいかない。食味に問題がなく、
使用できる部位が多く、また不具合部分の切除など、使用に際しての手間がなるべく少なく
なるよう、比較的使いやすいものだけを選別して供給しなければならない。
そこらへんは、今後どのレベルまでが許容なのかをお客様と個別に話し合いながら、良い
落としどころとを探ってゆこうと思っている。
 
それと、普段から自分で調理するようなものは、ハネた野菜で充分。むしろ、自分も何か
それを使って面白い加工方法を見つけたい。とりあえず、ハネ野菜でラーメンの汁でも研究して
みようかと思う。それで良い出汁が作り出せれば、こんな使い方もありますよ的な提案が
出来るようになるし。

商品にならんと、作物を弾いて捨てることは簡単だし、それがあってこそしっかりとしたブランド
イメージを確率、もしくは保持することが出来るという、一般的な農産物の考え方については
自分も何ら異論はない。
ただ、一度はハネた作物の利用方法まで含めて、お客様に提案・また相談が出来る生産者と
いうのも、ある意味良いブランドを確立することが出来るのではないだろうか?

『うちにあるのは、こーんなに見た目がキレイで、食味も良いんですよ。』

という、通り一遍の売り文句だけだったら、消費者にあるのは、それを買う・買わないの二択
だけである。そこで、更に何らかの利があるかもしれないと思わせる選択肢を上乗せするのだ。

『けどね・・・実は奥に他にもありまして・・・ちょっとお客さん、見に来てくれませんか?』

とか言われたら、自分はドキドキしながら見に行ってしまうけどなぁ。

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