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ナイロンコードは、年中使えます

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葉物の収穫の終わった畝を、ナイロンコードの刈払機で整理して欲しいと妻に頼まれた。
収穫残渣を雑草と一緒に粉砕しておけば、その後に管理機を通す作業が楽になる(ロータリー
に草が絡みづらくなる)上に、残渣の分解も早くなる。また、更にそこへ施肥をする場合、資材と
残渣の混合具合も万遍なくなる。なので、収穫跡をいきなりロータリー耕するのではなく、場合に
よっては残渣を粉砕するという一手間があった方が良い。同様の理由で、緑肥作物の粉砕を
することもある。いずれにせよ、あまり固くない植物に限って通用する方法ではあるが。

ところで、何故にナイロンコードを使用しているのだろうか。

答えは単純。一畝や二畝程度なら、モア―を出動させるまでも無く、それが最も手っ取り早く、
段取りの煩雑さも無く、作業時間も短くなる。要するに設備面でも作業面でもコストが安いから。
ナイロンコードの飛散物が気になるという方は、こんな飛び道具でなく正攻法で行ってください。

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農業体系が少量多品目栽培ならば、別に仰々しい大掛かりな機械が無くても、コレで充分。
就農してこのかた八年間、頻繁にこの方法を行ってきているが、それにしても、どうも一般的で
ない手法のようだ。実に合理的なこの方法が、どうしてもっと普及しないものかと。

そう言えば、妻も最初はモア―が欲しい欲しいと言っていた。しかし、最近は何も言わない。
それどころか、ナイロンかけといてときたもんだ。刈幅1mのちゃんとしたハンマーナイフモアも
常に出動できる状態にあるのだが、あれを最後に使ったのはいつだったろう、7月か八月
だったか。あんまり出番が無いのも困ると言えば困るのだが。
 
 
この程度の背丈の低い雑草ならば、少々密集していたり茎が固かったりしても、特に問題ない。
しかし、排気量の小さな機種だと、厳しいかもしれない。出来るなら30cc以上の機種が良い。
その理由もついでなので以下に説明しておこう。

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一般的に、ナイロンコードを使用する場合、刈払機は排気量26cc以上のものが推奨される。
要するに、それよりも小排気量の機種の場合、カッターヘッドとコードを回すだけで相当の負荷が
エンジンにかかる事となってしまい、草刈り作業へ回す余力が少なくなるため、著しく作業能率が
落ちることを示唆していると捉えれば良い。もっと簡単に言うと、

【エンジン小さいと回すだけで精一杯。コードも長くは出せないよ】

となる。そして作業時は常時スロットルを全開にせざるを得ない。その高回転・高負荷状況では
コードや遠心クラッチがいたずらに消耗するばかりか、エンジンそのものもかなりの勢いで
痛んでゆく。あらゆる摩擦は、速度の二乗に比例して大きくなるため、ナイロンコードは出来る
だけ、トルクの太いエンジンの装着された機種を中速から、せいぜいやや高速で回してやると、
非常に効果的であるこというとは、言うまでもない。なのに、ナイロンを装着している人は異様に
ブン回していることが多いのだから参ってしまう。そんなにメーカーを喜ばせたいのだろうか。
まあ、知らなければ、とかくブン回して使うモノというイメージになりやすいのは理解もするが。

話を戻そう。小排気量機にとって、ナイロンコード装着というのはせっかんに等しい。
また、カッターヘッドが重くなればなるほど、刈払機破壊装置というナイロン負の側面も
グングンとカマ首をもたげてくる。別に26cc以上の機種であっても、マッチングを誤ると
結果は同じであることも覚えておくと良いだろう。



少し見づらいかもしれないが、先ほどの写真にあった雑草を適当に刈ったものがこのような感じ。
ゆっくり刈るなり、刈り取った物に二度がけを行なりすれば、もっともっと細かく出来る。

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そこまで細かくもないが、これでロータリに絡む心配もなくなったので、以降は安心して作業が
出来る。また、ナイロンには、匍匐性の雑草も任意で粉砕できる(匍匐茎を)利点がある。
ブレードタイプのモア―では、そもそもブレードを地面に接触させることは不可能であるし、
ハンマーナイフモアで土壌の表層を舐めるまで刈高さを下げるのは、全くの愚行と言って良い。
乾いた表土2~3cmならば、やってやれない事もないが、それをやるなら一瞬でやめておこう。


刈り取った後の様子。所用時間は、この畝一本で十分強。

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不耕起で次作を植えるような場合、ベッドの上を歩かずにカニ歩きで、残渣もベッド上に残る
ように丁寧に刈っておけば尚良し。

終わったら、軽トラの荷台に放り込んで即時撤収可能。アユミの昇り降り、格納庫への回送
なども不要。荷台を圧迫することも無いので、資材散布や収穫作業のついでにも可能。
やっぱり、小さな機械ほど馬鹿に出来たものではない。

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