大きな買い物をした。
ただ、物が大きめというだけで、高価だった訳ではない。
買ったのは中古のコンバイン。本体は5万円。
結論から先に言うと、かなりのめっけものだった。
この機械は、旧式の袋どり2条刈りタイプ。
煙突からモミを排出する、大型の機械が最近の主流だが、谷津田は、高級な
大型機械を寄せ付けない。従って、小型で田んぼに潜りにくい機械が重宝される。
そしてこの手の小型中古機械は、えてして安い。
ここでは集約管理できない代わりに、機械への投資は少なくて済むようだ。
早速、各部の状態を確認しよう。
まずは、こぎ胴(ドラム)。
ここのイボイボのような鉄の棒が磨耗していないかを確認する。
ほとんど減っていない。
次は、こぎ胴と対になっているこぎ刃。
こぎ胴にイネを引っ掛けて回し、この刃でモミを荒くこそぎ落とす。
ギザギザはしっかりしているし、厚みも充分。
次は、ワラを排出する際に裁断する部分。
本当にキレイ。例によって刃も申し分ない。
最後に、最初にイネを刈る刃。
すぐに確認できる刃物に関しては、さして問題が無いようだ。
エンジンオイル・冷却水・Vベルト程度のメンテナンスをしておけば
当分使えるだろう。
この機械は、毎年一反分(10アール)程度の稲刈りにしか使われていなかったそう。
遠方から陸送されてきたので、事前に実車は確認できなかったのだが、その話と値段を
聞いた時、すぐさま買うと決めた。
仮に10年間使われていたとしても、一年で1町分(1ヘクタール)を刈ったのと消耗度合いは
同じ計算になる。
それまでの使われ方が大切で、年式の新しい、古いというのはあまり関係ないのだ。
ところで、まだ作業場には屋根が無い。こんな上等な機械なのに、申し訳ないなと思いながら
ブルーシートを被せた