田舎日記ホーム >>> 田舎生活 >>> 新規就農者ブログ >>> テイ酢ティング

テイ酢ティング

| トラックバック(0)

お世話になっているお得意様の方々に、【味の濃い野菜】と言われる機会が増えた農園タロとあき。
本格的に始動してから一年目なので、まだまだ土づくりも何も出来てはいないはず。
この評価は有り難い限りというか、買いかぶり過ぎかもしれない。それでも嬉しい事に違いない。

では、その味の濃さとやらを今後も看板に据えてゆく為には何ををすべきだろうか。
独自で用意する資材の種類を増やすとか、その品質の煮詰めを行うとか、適切な使用方法を
学ぶこととか、少し考えただけでも沢山の事が思い浮かぶ。
評価をくださった方々に報いるために、少しでも出来る事を増やして、品質向上の努力を続け
なければならない。
 
そこで、食味への効果があるかどうかは解らないが、簡単に実施出来る所からはじめようと想い、
モミ酢の葉面散布を再び始めた。盛夏にも散布は行っていたが、盆明け以降は中断していた。
幾度にも及ぶ台風の襲来や日照不足により、夏野菜へのしっかりした効果を見極める以前に
夏野菜が壊滅してしまったので、行おうにも行えなかったというのが中断の理由。
夏野菜に使っていた際の感触としては、ナスの発色が良くなったとか、ワイルドストロベリーが
甘くなったかなというところ。いずれも、なんとなく程度の印象なので、なんとも言えない。
ただ、病気で死にかけのグリルトマトの株元に、ダメモトで20~50倍希釈液を数回に分けて
流し込んだ際は、思いの他効果が顕著に現れ(㈱元に沢山燻炭を置くのと併せての処置だが)
ボロボロになった茎の根本から、新鞘が出てきたのには驚いた。

いずれにせよ、大抵の作物になら生育へ特に悪影響があるということもなさそうだ。

20161031_154535.jpg
 
とりあえず、ケール・ビーツ・ニンジン・小カブ・パクチー・ダイコン・・・植わっているものに、
片っ端から散布してみる。一応、ただ闇雲にという訳ではなく、生育ステージや品種によって
希釈倍率を500~1000倍の間で変化させてはいる。
これからの時期は、生育期間の短い葉物野菜が多い。まだまだ播種していたりもするので、
散布の機会も増やせそうだし、ノウハウ集めにはもってこい。しかし・・実は少々の不安もある。・
 
まあ、そのモミ酢そのものだが、別に蒸留などの特別な精製方法を行った訳でない。
半年弱静置し、液の中層から取り出した簡易的な分留方法でしかなく、タールなどの残留も
懸念されるため、頻繁な散布は差し控える必要があるかもしれない。
いずれにせよ、良質のものであるか否かは、様々な機材を用いて各種測定をしなければ
ならないのだが、先ず放置による分留だけでなく、濾過法なども試してみる必要があるだろう。
 
しかし、農業用木酢液の品質基準を調べてみると、比重・酸度・色調/透明度程度しか
記述がない。製法に関しては、粗木酢液を六か月以上静置し、液面表層の油膜及び沈殿した
タールを除去した上で濾過すれば良いという簡潔なもの。これなら品質基準に準拠したものを
自作するのも割と簡単なのではなかろうか。認証を取得するのであればまた話は別になるが、
今の所、販売するという目的はない。

とにかく、モミ酢は燻炭を焼けば焼いただけ採取されてしまうのである。
ならば、有効に地域へ還元する方法を見出さねば勿体ない。
  
20161031_155601.jpg
 
今回使用したものは、初夏にこさえたもの。堆肥になりかけたモミガラを燻炭化させた際に
採取したもので、刺激臭も少なく、味も深みと広がりがあって割といけるもの。通称
【マイルドモミ酢】と勝手に呼んでいる。新しいモミガラを焼いた際に採れるモミ酢は、なかなか
香りも味も鋭い。いや、舐めたりしてはいけない味だが、どうもローストしたナッツ香のような
ものもある。どのような成分の違いがあるのかは興味深い。前者のほうがアミノ酸の多そうな
味ではあるのだが。なんとも、興味が湧けば湧く程に分析してみたくなる。

自作する資材は、明確な品質の判定基準がある訳でもない、極めて曖昧なものだ。
それを使用して耕作することを喜んでくれるお客様もいれば、疑念の眼を向ける方もいらっしゃる。
従って、使用する場合は、勉強し過ぎるほどして、調べすぎるほど調べても構わない。
何しろ、気になる所を突っ込んでと思えばいくらでも出来てしまう。
自分で、そこはどうなの?と突っ込んで、しっかりと回答出来ない事ばかりなのである。
そういうことばかりでは、簡単に足元をすくわれる。
使いたいという気持ちははやれど、本当に使ってよいものかと問い直す側面も、常に持ち
合わせておかなければならないと、この記事を書きながら思い直すのだった。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://inaka-nikki.net/mt/mt-tb2.cgi/1973