田舎日記ホーム >>> 田舎生活 >>> 新規就農者ブログ >>> 長雨の最中にて

長雨の最中にて

| トラックバック(0)

ここ二週間、どうにも天候が良くならない。
雨の合間を縫うように、モチ米の稲刈りを済ませることが出来たのは幸だったが、それ以外は
てんで作業が捗らない。冬~来春に収穫する作物の作付も遅れに遅れている。

この八月以降、日本中万遍なく被害を受けているはずなので、ぼやいたところで、同業者は
皆同じ状況か、若しくはもっと大変なことだろう。すんでのところで、被害を回避出来た先日の
台風も、余所の被害を考えると、今こうして安堵している自分が情けなくなってくる。
それでも、今日の日中は豪雨。ゆうべから久しぶりに体調を崩していたので、ここぞとばかりに
寝込む。眠っても眠っても、イマイチ回復した気がしないのは、この憂鬱な天気のせいだろうか。

それでまあ、ぼーっとした頭でしょうもない事を考え始める。

昨年も、盆明けから長雨が続いて、10月の頭までは大変だった。そして今年の天気はそれに
輪をかけて酷い。もしかして、これから先も毎年同じような感じなのだろうか。

正直、毎年このような天候が続くようなら、露地での農業など誰もやらなく(やれなく)なるの
ではないか。むしろ、こういった機会を良い止め時だと判断する人も多いかもしれない。
家の周囲の梨園の被害などを見ていると、本当にそう思えてくる。
 
 
では、これが施設園芸だとしたらどうだろう。

ハウスはやガラス温室は、大風や雪に弱いので、露地よりもリスクが高い。
農産物工場は、気象タフネスは高いが、天変地異による停電や建屋の損傷などの発生が怖い。
また、管理設備が複雑化しやすく、それらが被害を受けた場合は生産活動そのものが停止して
しまう。

結局、どうあっても露地栽培の被害のほうが作業面、出費面においてもリカバリを行い易いの
ではなかろうか。

もういっそ、これから先は頻繁に異常気象に見舞われる前提で栽培に臨んだらどうか。
そのためには、先ず【ひたすら強い作物】を育てる必要がある。
それら作物が育つ圃場は、水と肥持ちが良く、尚且つ排水の効いていなくてはならない。
また、どういった資材を組み合わせて育てるかという知識と経験も更に学ばなければ。

それと、ここでは敢えてどういった設備や農機が必要かということは考えない。
飽く迄も、現在手元にあり、当面更新の必要のないものだけで出来ることを考える。
道具というものは、便利であるが故に、気付くとそれに依存した管理/生産体系に固執する
ようになるものだ。だから、それらが被災した場合、それらも復旧しなくてはならないと考えて
しまう。これがどうもいけない。そんなことばかりしていたら、続けられるものも続けられなく
なってしまう可能性が高いのだ。

どうやって続けるかという話だけなら、商売としてでなければ鍬と鎌と一輪車だけでも
野良仕事が出来、それが最も容易い手段であることぐらい、誰でも知っている。
そこに最低限の道具を足し、ひたすら知恵と工夫の蓄積で乗り切るというのもまあ悪くはない。

人はみな、便利で快適なものに慣れているからこそ、その環境を失うのが怖い。
怖いから、お金と手間と幾多もの知恵をかけてそれの維持向上に努める。それでも次から次へと
課題が出続ける。気が付けば、生活の仕組み自体は極度に高度化し、個々人でどうにかなる
範疇のものを遥かにこえてしまっている。

多少不便でも構わないから、家族単位の人数でもどうにか出来る事柄を多くしておこう。
でないと、何か人知の及ばないことで戦々恐々としている時間が長くなる。それは、本当に
酷くつまらなくて嫌なものだ。

やっぱり自分は悪あがきが好きだ。
悩んでいると行動するためのエネルギも時間も奪われてしまう。
もしも悩むようなことがあれば、せめて同時にアタマの整理もしないければ勿体ない。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://inaka-nikki.net/mt/mt-tb2.cgi/1963