田舎日記ホーム >>> 田舎生活 >>> 新規就農者ブログ >>> コンバインとはいかなるヤツか

コンバインとはいかなるヤツか

| トラックバック(0)

どうにか稲刈りを始める。
どうも本日を外すと稲刈り日和がしばらく無さそうなので、二日ほど予定を前倒しに。

20160902_173902.jpg
 
田面も良く乾いており走行に問題なし。
コンバインの調子も良く、終始穏やかに作業が進む。
それでも、やはり昨日書いたように、稲刈り作業自体はあまり楽しくないし気乗りもしない。

そう。稲刈りがキライじゃなくて、コンバインがキライなのだ。
そのことについて、一年ほど前に別のところで書いていた愚痴でも載せておこうかと思う。
コンバインと付き合うことのある方にとっては、何かの参考になるかと思うので。


それでは、この無理のある機械については以下を。 


IMG_0672.JPG
 
このコンバインという奴、仕事の相棒としては絶対に外せないのだが、どうにも厄介な存在。
機構がぎっちりと詰め込まれていて異様に手入れがしづらい。どこもかしこも正常に動かなく
ては意味がないのだが、気になる箇所すべてを対処するだけの時間もお金も無い。

コンバインの構造をものすごく雑に説明すると、四畳半のワンルームに、素材選別・加工・
搬出・出荷まですべてが完結する工場を無理矢理ブチ込んだようなもの。そして動力源は
ひとつだけ。いくら日本人は器用で緻密だと言っても、幕の内弁当が好きだと言っても、
【引き起こし→刈取り→脱穀→選別/未選別モミの再循環→搬送→排出・異物除去/ワラ切り
+走行】まで機能てんこ盛りとあってはやりすぎだ。それはもうトラブルの巣窟以外の何でも
ない。それが【Combined】した副作用というものだ

従って、元機械技師がこんなんことを言うのもなんだが、それはそれはもう嫌いで嫌いで
仕方がない。これほど信用のおけない業務用の機械が他にいくつあるというんだ?どこまで
手を入れようが、何一つ安心出来た試しがない。仮に新車を使ったとしても同じだろう。

言える事はただ一つ。長く使いたければ、

【全体を万遍なく消耗させるべし】

無理な使い方をして、特定の部分のみを破損させるような使い方は愚の骨頂である。
例えば、モミを満タン状態で全速力でアスファルトを走行/信地旋回をいつも平気で行い、
ぬかるみにハマりかけながら無理矢理稲刈りを行っていたら、足回りにガタが来た。クローラ
・転輪・スプロケット・ベアリング・シール・油脂類・総交換で100万オーバーと機械屋に
言われた。稼働時間は600時間手前・・・。
ここを完全に整備しても、1000時間を迎える前に他の機構が立て続けにメイン部品交換
時期を向かえることになるのは目に見えている。さて、それを考えるとどうしたものか。

今、この一部を完全に整備したとしても、廃車時期にもその部分だけライフが沢山残って
いたら非常に勿体ない。割り切って行うにしてもムダが出る。折角の整備が勿体無いからと
いって他の部位にも次々とテコ入れしてゆくと、それはそれで費用も時間もかかる。けれども、
新車時の性能には戻らない・・・。

どうにもならないから、早めに更新する羽目になったりすることが多い。新車の価格は馬力あたり
15~20万円は下らない。

そして、消耗しきったら大規模な整備をしようとはあまり考えないこと。整備は、飽く迄も完全に
消耗するまでの時間稼ぎと割り切るべきだろう。


そう考えると、オペレータに対してかなり高度な要求をしている機械だという事が理解出来る
だろうか。新車時に発揮できる最大能力が持続するのはせいぜい200~300時間までと
考えておいたほうが、その先のためになる。
コイツの維持に関しては、まず操縦方法ありきで、次が清掃。整備などその次でしかない。

さて、その整備。例えば上の写真の様子。PTOプーリー(メイン動力取り出し)のベルトを
交換しようと思えば、半分解体するかのような作業を強いられる。次々に部品を外せども、
未だ目的のベルトに辿りつけず。この場合、続きは翌日に。そんなのはザラ。ベルトもチェーン
も注油箇所もリンク類も無数。構造を見れば見るほどオーバーホールを行気が失せてゆく。


本当、こんなもんに頼らずに暮らしていければ一番いいのにな。
でもまあ、大事にはしなければならない。だって、コレ壊したらそうそう買えるようなもんでも無い。
いや、こんな無茶な機械、わざわざ大金はたいて買いたくないと言うべきか。
せめて、少々高くなってもいいから、1000時間で潰れるような設計をしないで欲しい。
このご時世にあって、そんな風に考えてモノを作ってくれるクソ真面目なメーカーがあるとは
到底思えないけれど。本音としてはそんなところである。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://inaka-nikki.net/mt/mt-tb2.cgi/1957