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今年の穂はどんなもんかと

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丁度一週間位前から、イネの穂が出始めた。
品種は【ふさこがね】。就農以来、毎年植え続けている。
 
この品種、コシヒカリより十日ほd出穂が早い中性品種と言われているが、毎年思うのだが
どうも二週間は早く、実質的には早稲。周囲でも早稲として扱われている。

肥料喰いの多収品種、そして早稲とあっては、実は根本的に農薬不使用や有機栽培に
向かない厄介な品種ではあるのだが、スキル向上の目的も兼ねて、敢えていつもコレを必ず
植える事にしている。そして今回で八作目。出来は・・・どうなんだろう。草を抑えられたものの
それだけでは多収出来ないというのが見えてきた。
出穂が早いということは、植えてから分けつが増える期間も短くなる。
草を抑えるために、深水にしていると、初期の分けつは強烈に抑え込まれるため、充分に
茎数を確保出来ないまま最高分けつ期を迎え、そのまま穂作りの生育へ移行してしまう。
有効分けつ(穂が出る分けつ)の数は、平均して一株あたり12~13本程度で頭打ちか。
これでは、普通ならまともな収量を見込めない。普通では。

そう、どうも穂の長さが普通ではない。故に収穫量が読めなくなってくる。水深20cmを超す
深水栽培だと、どうも茎の太さに比例して穂が長くなるようだ。まるで、別物の品種のように。
昨年も、この品種ではないが、一穂あたり190粒を超す品種(関東HD2号・マンゲツモチの
二種)があったほど。残念ながら、いずれも出穂期に4~5日に大風が吹き荒れて受粉不良に
よるシイナの発生、更には登熟期に低温と雨、日照不足に晒されてクス米も多くなり、見た目
の半分程度の収穫量にとどまってしまったが。

20160713_091749.jpg
 
最初に出てきた穂は、長さが20cm強。着粒数は110~150程度(写真のものは115と
132)。生育の芳しくない株ほど、早く穂を出す傾向があるため、数日後に穂が出始めた株の
穂に至っては穂長23cm、183粒というもまで確認出来た。

参考までに【ふさこがね】は、これを開発した県ののデータによると、穂長18cmで中間型(穂数
型と穂重型の中間)とある。だとすると、本来想定されている着粒数は一穂あたり、多くて百粒
強程度ではなかろうか。
果たして、これだけの容れ物全てパンパンに実が入ってくれるのかどうかは、今後の経過次第
だが、どうにかモノにしてやりたいところ。

しかし、仮にこれらが見事に登熟したとしても、そこまでの数字にはならないだろう。
根本的に、茎の数が少なすぎる。

少し気が早いが、現時点おいての反省をしてみる。ここまでで大きな問題になったのは以下。

①以前と異なる土地故に、日当たりの悪い場所で育苗せざるを得ず、また、苗代での生育も
 イマイチと完全に苗づくりに失敗。活性が低く、初期からの深水に耐えられず欠株が増えた。
 ならびに、分けつ開始までに 時間を要した

②一株あたりの植え込み密度が少ない(1~3本)。また、植え付け間隔ももっと狭くして良い。

③誤って有機質肥料が多く入った区画は、初期生育も悪く、草の発生も多かった。

よって、強健な苗・深水栽培に見合った栽植密度と植え込み本数、適切な肥培管理と除草、
これらが揃えば、農薬不使用栽培でも慣行栽培相当の収穫量を見込めるという見通しが出たと
考えて良いだろう。

なんだか、書き出してみると当り前のことばかり。それでも当り前のことを完璧に積み重ねて
ゆくというのがなんとも難しい。こんなことを思うのもアレだが、どんなに栽培が上手になって
いったとしても、一生完璧になるということはないだろう。

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