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#65 都会の田んぼ

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現在住んでいるアパートは、田んぼに囲まれるようにして建っている。

今朝は雨。連日の疲れもあったので、少し遅くまで眠った。
外に出るといつもと違う光景が。、


倒伏害.JPG


強い風雨でイネが倒れている。
この状態は 【倒伏】 と呼ばれており、穂に実が入り始めてから発生すると
イネはもう起きあがってはこない。
台風などがやってくれば、更に被害は増えるだろう。

当然、刈り取りが困難になる上、地面に穂が触れてしまうと発芽する場合もある。
すなわち収量が減る。


これを防ぐには、まず適切な肥料管理が必要となる。
また、イネの品種や混み具合なども見過ごせない。

背丈の高くなる品種を込み合って植えた場合は、どうしても倒伏が起きやすい。


イネの農法は現在、深耕・多肥・密植というスタイルが主流だが、
コシヒカリなどは、丈が高く、多肥に向かないので、管理がシビアになる。


株間を空けて、のびのびと生育をさせた場合は、株別れも盛んになって株も太く
なりやすいし、虫もつきにくい。


勿論、沢山収穫できればそれに越したことはない。しかし、それだけに囚われると
最終的には、作物の生育を阻害する要因を全て排除しなくてはいけなくなってしまう。
その考えが煮詰まって、地下施設で水耕栽培などを試み始めたりするのだろうか。

野菜工場・穀物工場などと、平然と言える感覚の者は、相手をしっかり生物として
認識できているのかどうかが甚だ疑問に思えてくる。
工場で栽培されたものをいつも食べていたら、自分の存在自体をもいつしか自然
から切り分けて考えるようになってしまうのではないか?

・・・話が、またあらぬ方向へ行ってしまった。


別に、イネが倒れたからといって枯れてしまう訳ではない。
けれども、育てるのならば、もやしっ子よりも元気な子のほうがいい。

部屋にこもって外で遊ばない子、毎日泥まみれで帰ってくる子。
どちらも親が心配するには違いなさそうだが、どうせ田舎に住んでいるのだ。
わざわざ谷津田で混みいった都会を再現する必要もないだろう。


慣行栽培という視点だけで言えば 『管理しにくい』 と、見向きもされない場所でも
良い部分は少なからずある。それを生かしたければ、手間を惜しまないことに尽きる。

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