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4ストのある暮らし

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色々と試したいことがあり、新品の背負い動噴を購入したのはいつのことだったか。
結局、本業以外の仕事にかまけたり、真夏にトーンダウンしたりして、殆ど使わぬまま。
半年に一度くらい動かしてみては、箱に戻しての繰り返し。今年こそはと思い、引っ張り出して
くる。動作も問題なし。箱の中にあった納品書によると購入は一昨年の三月とある。
何をしていたものだか。

これから初秋にかけて、にがりやモミ酢の葉面散布やらを行う予定。
で、コイツ、自分の所有する小型農機の中で唯一の4ストローク(4サイクル)。

20160708_132013.jpg
 
別に、拘りがあって4ストロークを択んだ訳ではなく、一番噴霧圧力の髙いものを選んだら
4ストロークだったという話。自分的には2ストロークのほうが使い勝手が良いのだが。

・・・2ストロークルなぞ、非効率かつ公害まき散らしの旧態然としたメカニズムの最たるものでは
ないか。それでも2サイクルが良いというのは、使用者の観点から何か説明が要るだろうか。

2ストロークエンジンの燃料には。混合油(ガソリンとオイルを混ぜ合わせたも)を用いる。
4ストロークンジンは単にガソリンで構わない。

うん、面倒な混合油が不要という点では、4サイクルに分があることも確かではある。しかし、
続きもある。

それでは、2ストロークエンジンにガソリンを入れるとどうなるか。当り前ながらエンジン内部が
潤滑出来ずに焼きつく。これが怖い。ついでに、他の小型作業機と一緒に持ちだす場合、
燃料を二種類持っていかなければならず、面倒でもある。
無論、自分一人なら燃料間違いはしないだろうが、仮に不特定多数の者が使用するという
場合のことを考えると、無いとは言い切れない。だから、出来るだけ燃料間違いが発生しない
ようにしておきたい。

因みに、4ストロークエンジンに混合油を入れてしまった場合は、単純にガスの燃焼状態が悪く
なり、排気に白煙が混じったり燃費や出力が悪化するだけで、機構そのものに致命的な損傷
が及ぶようなことはない。(自動車やオートバイなどでは、排ガス浄化用の触媒に悪影響を
及ぼすことがあるが、農機の場合、例外を除いてはあまり問題になる事はないだろう。)

更に余談となるが、4ストロークエンジンは当然ながらオイル交換をしなくてはならない。
全く気にせずに使われ続けてどんどん消耗が進んでゆくケースを幾度となく見てきた自分と
しては、それもしっかり覚えておいて欲しいところ。この手の4ストエンジンは、使用回転数が
高く、更にメーカーによってはエンジンオイルを高速で撹拌し、ミスト状にしたものを全体へ
給油しているために、どうしても油温が非常に高くなる。構造上エンジン内部の雰囲気温度と
油温が同じ位になってしまうのである。全負荷で連続運転をした場合の油温など、目を疑う
レベル(180℃以上とか!)にまで上昇することも。それ故にオイル劣化が非常に早いことも
付け加えておこう。オイルは安物でも高級でも、問答無用でどんどん劣化してゆく。

そして、シリンダーは、特殊メッキ仕上げのスリーブレス(アルミ地で鋳鉄ライナーなし)なので
コーティングが痛んでくると、オイル消費が一気に激しくなる。エンジンは、クランクケース・
シリンダ・ヘッドが一体鋳造されており、消耗した部分のみの交換は不能。従って、エンジンの
劣化=買い換えとなると考えて差支え無い。物理的/供給部品的には修理可能だが、
そこまでして直すメリットは残念ながらほぼ無い。
たかが小型の小型農機と侮ることなかれ。自動車なんかより、よっぽどオイルに気を付けなけ
れば、とても長く愛用することなど出来ない。

ホント、これ4スト使ってる人に誰か教えてやれよという感じ。もっと早く書いておくべきだったかな。
曲りなりにも、汎用エンジンの研究開発を行っていた者としては不覚だった。
 
とにかく、小型の汎用エンジンなど、素人目にはどれも同じようにしか見えない。興味が
なくても、仕事で使用するというのなら、識別くらいは出来なければマズい事になる事もある。

それにしても、刈払機などでも使用可能な4ストロークの自在傾斜エンジンが市場に出現して
そろそろ20年目になる。少しずつ生産メーカーも増え、市場でもそれなりの位置を占めるように
なってはきたが、50cc以下の自在傾斜エンジンの主流は相変わらず2ストロークのまま。
その理由も、ある程度は見当がつくというか、自分なりの見解を持ってはいるのだが、解説
すると、少々長くなる。それはまた別の機会にでも。

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