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イレギュラー作業と自衛手段

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竹藪を開墾した畑は、全体的に未だデッドスペースが目立つ。
ユンボで竹の根を引きちぎって、なんとか作付け出来る区画をこさえたまでは良かったが
作付けを急ぐあまりに、それから間もなくして無理矢理に耕して、色々と植えてしまったた。
そのため、耕地は起伏が激しかったり、林縁ギリギリにまで畝があったりと、水はけも日当たりも
考えながら栽培・・・という訳にはとてもゆかない。
また、デッドスペース部分は、竹の根っこが未処理のまま放置されていたり、土を抱え込んだ
ままの竹の切り株がうず高く積み上げられていたり、借りたユンボで掘り起こした際の激しい
段差を修正できていなかったりと、草刈りひとつするにしても困難かつ危険な状況。そして
軽トラの取り回しにも難儀する。圃場の奥までのアクセスも悪いときては、収穫や資材運び
にも時間がかかるばかり。何をするにも非効率な中で、手間のかかる栽培方法ときては、
自分で自分を拷問するようなものだ。そんなのは、とてもではないが耐えられない。
 
頭ではそう思っても、重機もなければ人手も無い中で、これらを改善するには、やって
やろうという気持ちと工夫。そして体力が不可欠。あとは手元にあるだけの農具だけ。
やはり一念発起するまでに時間がかかってしまう。
 
しかし、これ以上てをこまねいている訳にもいかない。管理上不都合のある箇所を直さな
ければ、何時まで経っても余計な手間とお金がかかる。ひいては機械類の消耗も進んでゆく
ばかり。そして、いくらそれに励んだところで、得られるものは何もない。
ここは、エンピや刈払機の一本くらいダメになっても良いくらいの覚悟でやってやろうではないか。
 
整地作業で使用するものは、耕うん機。そしてレーキとスコップ。あとはガソリン。これだけ。 
写真は、既にだいぶ整地が進んだ状況ではあるが、良く見てみると地面がまだ大きくうねって
いるのが分るだろうか?もう少し上手に写真を撮れるようにならなければ。

IMG_0817.JPG
 
土中には、木や竹の根っこがまだまだ埋まっているので、耕うん機の耕深さは最低にセット。
そして、土の表層や段差を少しずつを削り取っては、レーキで高い方から低い方へ向かって
土を引っ張る。ひたすらそれを繰り替えす。
 
 
耕うん機は、しばしば、ロータリーが根っこに引っかかってロックしたり、弾き返されたりと
かなり危険な挙動を示す。ハンドルが激しく上下したり、時には本機自体が進行方向とは真逆
に向かって跳ね返されたりするので、オペレーターはなるべく機体からオフセットした位置で
操作する。でないとハンドルがミゾオチや股間、太腿などにいい角度で決まることがある。
且つ、手首やヒジをやったりすることの無いように、時にはハンドルを逆手で持ち、腕を伸び
きった状態にしないように気を付けて操作すると良い。これだけ読んでみても判るように、
これは本来の耕うん機の使い方とはだいぶ異なる。極めてイレギュラーな作業。

また、これはフロントタイン(車体前方にロータリがある)+同軸正逆転ロータリーのこの
機種の場合で、一般的なリアタイン(後方に正転ロータリー)の機種の場合は、ダッシング
(不意に期待が正面に向かって飛び出す挙動)に特に注意が必要となる。その際に
は、機体が大きなピッチングを伴うこともあり、ハンドルの跳ね返りによる手首の骨折や
場合によっては顔面の殴打などが起こりかねない。特に、ダッシングを減らそうとして
ハンドルを上から強く抑え込みながら操作するようなケースで、その危険性が高くなる。
このような作業姿勢は、どうしてもオペレーターがロータリー寄りに立つ必要があるため、
ロータリーに体が接触する可能性も増大してしまう。
そして、抑え込んでいても弾き返されるような場面では反動も応分に強くなってしまう。
根っこや大きな石の多い場所を耕す場合は、なるべく耕うん機自体の挙動に任せ、進行方向の
修正や、土中の障害物をかわすためのハンドルの上下操作以外の余計な操作はせず、もしも
危険だと感じた場合は、速やかにクラッチを切れるようなポジションを択ぶべし。
止むを得ず、抑え込む必要がある場合、絶体に両腕を突っ張ってハンドルを押し込んでは
いけない。関節は、自分の思い通りに道具を操るためだけにあるものではない。
不意の衝撃を吸収するために、予め曲げておかなければならない時もあるのだ。

他、当然の話だが、大型の機種になればなるほど暴れた際の危険も大きい。
ロータリー逆転機構のある、一輪管理機なども、こういったシチュェーションで使用するのは
不適切。というか、ほぼまともに使用すること自体が不可能と考えておいた方が良い。

・・・これだけ書いていると、とても真似しようと思う輩がいるとは思えなくなってくるが、
そのまま話を続けよう。

やって出来なくはないが、挙動・構造・危険性を良く知っていない者にやらせるには、とかく
酷な作業なので、とても妻にお願いすることなど出来ない。
それでもやってみたいという方は、止めはしない。上記の注意を踏まえて思う存分にやって
みて、体で学んでほしい。腕や前歯が折れたり、機械が壊れたりしても全て自己責任で
お願いしますが。
正直、それ位上等だという気持ちで望めば、自ずと注意はするようになるものである。
 
で、その挙動の根本的な原因はコレ。竹や木の根っこ、そして埋もれた切り株。

IMG_0826.JPG

作土にしたい部分の上から下まで、、竹の根はj縦横無尽にのたうちまわっている。
しかし、表層からは確認出来ないので、ロータリーが引っかかった箇所を都度に掘り返して
除去してゆく。
地均しも兼ねての作業なので、土を引っ張ると、削られた部分は作土が浅くなる。そこを更に
整地するために耕すと、更に下の根っこが出現して・・・掘って・・・という繰り返し。
これを時間と気力が許す限り行いつづければ良い。


切り株除去の大変さもさることながら、竹の根っこは本当にしぶとい。
掘り始めてみると、その長さが7~8mに達するということもしばしば。人力の掘り起こしには
竹の根っこに負けない執拗さが必須。こんなもの、小さな耕うん機で切断出来ないのだから
仕方がない。

IMG_0827.JPG
 
で、やっとの思いで掘り起こしたものは、当然片付けなければならない。
長いわ、簡単には折れないわ、土もついてるわ、中にはまだ生きてるのもあるわで色々いやらしい。
 
 
どうあっても簡単に土に還るものでもないし、強引に土ごと焼いてしまおう。 
 
焼くしかねえんだよ
 
土を抱え込んだ切り株などは、かなり強力な焚き火でも、たいがい一度では燃え切らない。
土は火で完全に乾くと、簡単にはたくだけでボロボロと落ちるようになるので、火がくすぶって
きたら取り出して土を落とし、二度焼けば良し。
尚、土を焚き火の中へ直接入れる事により、当然ながら火力は衰える。
火力を落とさないように、一緒に根っこ以外のものも放り込んでゆかないと、なかなか焼けない
ので注意すべし。
 
二日間に分け、のべ半日以上かかって、どうにか普通に耕うん機が通せるようになった
区間は、たった畝の二本分程度。なんとも報われない気もするが、以降は普通の畑と
同じように管理できるようになったのだから、気持ち的には随分と楽になった。

みなさん、重機なしで耕作放棄地を開墾するなら、竹ヤブを択ぶのはなるべく避けましょう。
多分、常人では開墾している途中で、心が打ち砕かれるか物理的に骨が折れます。
 
IMG_0828.JPG
 
おや、もう19時を回っている。
地ならしの仕上げは明日にして、今日はもう引き上げよう。
明日ちょこっとだけやれば、直ぐにでもここに資材が投入できるようになる。
何かが植わる日もそう遠からじ。

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