草取りの病

| トラックバック(0)

最初の田植えから10日が経過。
田植えして三日後には、まとまった雨が降り、それなりの水深になったまま、現在に至る。
水没しかけていたイネも、現在はだいぶ葉っぱを伸ばし、少しずつ分けつも始まった。
 
IMG_0798.JPG
 
水深10cm前後なら、生育にもそこまで影響はないが、田面の高低差のせいで、どうしても深く
なり過ぎているところは、本当にみすぼらしい生育で可愛そうになってくる。それでも簡単に
水を落とす訳にはいかない。その理由は水利の問題だけでもなかったりする。
一体何が良かったのかしらないが、無農薬栽培一年目の田んぼにも関わらず、いい感じに
水が濁りっぱなしになっているからだ。水が濁っていて、尚且つ水深も深いとくれば、雑草の
生育を遅らせることが出来る。従って、この水は以降のイネ生育の明暗を分けるものとなる。
間違っても、モグラ穴などで不意に落水させる訳にはいかない。
ついでに、濁っているからと言って、決して水が汚れているとかそういう訳でもない。念のため。

この濁り水、かなりの量の有機物を連年施用し続けたり、とあるタイミングでヌカなどを大量に
散布したりすると発生すると言われているのだが、無論そんなことはしていない。
燻炭は大量に入れたが。要するにタダで工面できるものがモミガラ燻炭しかなかっただけ。
この田んぼ一枚(二反程度)に、多分600kg以上投入。あとは、魚粉ベースの有機肥料少々。
荒起こしの際に、苦土石灰とケイカルも投入してはいるが、そこまでの量でなく、飽くまで
生育に最低限必要な量+α程度。いや、本当はもっと入れてもいいんだけど。なにしろ、ここの田
もうながらく苦土も補給されていないし。堆肥などの有機質肥料はもっと望むべくもない。
ずっと〇〇用の一発肥だけ。冬も春も全く田は乾いていなかったし、正直なんの期待もしては
いなかったので、この濁り水は、春から出来る事をやった中で、最良の結果かもしれない。

 
しかし、いきなりの深水からようやっと立ち上がってきたイネも、初期除草のためになぎ倒される
のが、どうしてもお約束。チェーン除草機は、昨年に壊れたので分解したままなので、
コートブラシで対応。

IMG_0796.JPG
 
コートブラシ、要はテニスコートやプールサイドの清掃なんかで使うデッキブラシの化け物。
なんと幅1.5m。これを田の中で押し歩く。効いてるのかどうかは良く分からないが、やらない
よりはマシという、いつもの感覚で惰性的にこなす。
草取りも、続けてくると嫌気がさすというのを通り越して、やらないと落ち着かないからやると
いうところまで神経がおかしくなってきた。

 
で、土を掬ってみると、雑草・・・いるにはいる。コナギもホタルイも見つかったということは
しばらくするとオモダカも出てくるだろうな。

IMG_0792.JPG
 
とは言え、香取の田んぼは、もはやこんなレベルでは済まされなかった。
同じく田植え10日後まで初期除草をせずにいた状態で比較したら、多分この数十倍は
コナギが発生していて、更にもっと大きく育っていたに違いない。
発生量そのものが少ない上に、管理面積も少ない今年のうちなら、入念に雑草対策も行う
ことが出来る。とにかく、来年も発生を少なくしたければ、やっつけまくる他はない。
特にコナギなど、一度激発させたら、向こう数年間は絶望的な状況が続くことになる。
別に全ていなくなくなる必要はないのだが、雑草の一方的な繁栄を許すと共存してゆく事が
難しくなる。だから、今一度、自分にとっての雑草の存在意義を考えてみよう。先もまだ長いし。

彼らはまず、私に草取りという仕事を与えてくれる。付き合い方で頭を悩ませるから観察し続け
せざるを得ない。それが農法の進化を生む。
中にはそれを尊い仕事だと感じてくれる方々もいて、それでお米やモチや野菜を購入してくれる。
ああ、それでいいのか。雑草さん。どうもありがとうね。抜いちゃうけどね。ごめんね。

刈っても抜いても浮かせても、雑草の相手をし続けている間は、自分の体形は全く変化しない。
もしかして、雑草さんのおかげで20年前に買った服が未だに問題なく着れたりしているのかも
しれないなと感じる。でもなぁ・・・昔も今も痩せ過ぎなもんで、これから先の夏場はスタミナ
切れが恐怖でしかない。雑草を食って、体力が向上したりはしないものだろうか。

けど、そこまで都合の良い植物だったら、誰も野菜や穀物なんて栽培してないよなぁ。
雑草を食えるように、もしくは食用の作物を雑草なみの強さに遺伝子組み換えして世界中に
ばら撒いたら。みんな働かなくなるかもしれない。それはそれで、新手のテロの手段足りうる
ような気がする。まあ、そんなこと考えてみるだけだが。
そのネタでなんか書けというならそのうち書くかもしれんが。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://inaka-nikki.net/mt/mt-tb2.cgi/1907