うないかき

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モチ米を植える予定の田んぼは、まだまだ水が入りきらない。
しかし、露地の苗も田植えに最適なところまで育っていないのでで、慌てず作業しようか。

というか、以前耕作していたいくつかの田んぼ同様、田んぼ内に高低差があるので、そうそう
水も溜まってはくれない。用水の自由が利かないこちらでは尚のこと。
今日も、本当なら荒代掻きを行うはずだったのだが、まあ代になどならないのは百も承知。
とにかく代かきが出来るよう少しでも全体に水を乗せられるように田んぼを修正するのが
主な作業になる。


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ここの田も例によって四隅が特に土が寄って盛り上がっており、田んぼの面はは擂鉢型に湾曲。
ついでにネキ側(法面の付け根)になる道路に沿った部分も全体的に土が高い上、一部には
底なしっぽいカマ(深み)があって手強い。普通に歩いていれば、なんとなく底っぽい層もある
のだが、一たび爪先に体重を乗せながら土に足を突っ込んでゆくとその層より下までずずっと
どこまでも入ってゆく感覚。、
この田んぼ、おうちの方が口をそろえて深い深いとおっしゃるだけに、おそらく最低でもここ数年
の間は土がカチカチになるまで乾いたこともないだろう。だとすれば、ネキ側にはトラクタが
まともに走れるような耕盤や鋤床層などは期待できない。
カマ部分は、おそらくトラクタであと一回でも踏み入れたら確実にスタックするだろう。
ネキ側には、植え代かきの際は敢えて進入せず、面倒だがカゴ車輪の耕うん機で対応するの
が無難である。

 
とにかく、四隅及びネキの土を引っ張って、田んぼ外周になるべく水が回り込むように
しなければならない。従って、周回耕す耕を繰り返し、旋回の度に一度圃場の端までバックし
そこの土を田んぼの内側へ向かって引っ張ることになる。
土を引っ張る際は、いきなり引っ張るのではなく、引っ張る方向へ向かって一度浅くうない
その後にバック。引っ張りたい土の量を考えながら、ロータリーを挿す深さを決め、
ロータリーが地面に入った後はロータリーが回らないようPTOを抜き四駆にして、ゆっくり前進すること。
ロータリーの整地版は最強まで締め上げ、出来ればデフロックも併用すると良い。
こんなポンコツのインチキ作業機(クボタ純正を改造してヤンマーに強引に装着)でも、
それなりに引っ張ることは出来る。ついでに、トラクタは完全マニュアルで水平制御は非装着、
耕深制御はオミット。それでも充分だ。
今日び、殆どの人がハローを使っているので、そんな話をしても鼻で笑われたりもするが
標準ロータリーを極限まで使いこなせれば、ハローが要らなくなってくるのも事実ではある。
だが、ハローのほうが誰でもキレイに仕上げられるのは間違いないので、妙なスキルの
不要なそちらを強く推奨しておこう。

話を戻そう。引っ張る土の量によっては、負荷も相当なものになる上、思いがけずトラクタが
スリップしたり、作業機にダメージが入ることなどもあるので、欲張って一度に無理矢理引
かず、時には何回かに分けて行うと良いと思う。特に、今回使用しているロータリーの場合、
センタードライブ式なのでロータリー軸は左右ともに片持ちとなり、過度な負荷には特に向いて
いない。そして、水がなるべく充分に水がある状態で行うのがベスト。

しかし、そうは知っていても、重粘土の圃場+中途半端な水気という条件でやらざるを得ない
この状況。これでは土が本当に重くなる。少しロータリーを早く回した程度では、きれいな代に
なるどころか土を練り回すだけで一向に水が回り込んでくれない。
なので、こういった作業を自分は練り代と呼ぶ。
湿気たっぷりの土で一発目の耕起をせざるを得ない場合は、今回のタイトルとなるようだが
ニュアンスはどちらも同じだろう。
 
20160505_115956.jpg
 
とにかく、出来る限り土を引っ張ったので、もう引き上げよう。
これ以上走り回っても、いたずらに田んぼが深くなるだけだ。
 
午後は、引っ張りきれなかった四隅の土を妻と一緒に寄せたりアゼに盛ったり。
雨が降ったら速やかに水が回るよう、田んぼの外周を少し掘り下げつつアゼの修正。
後は恵みの雨を待つばかり。
 

知らない田んぼで、いきなり思うように自分の農法を実践出来ると思ってるアナタ!
素人や新参者に回ってくる圃場は、こんなのが多いんですよ。
これより酷くなったら、耕作することすらおぼつきません。
最も必要なのは立派な道具やお金ではなく、知恵と操縦スキル、そして手作業を辞さぬ根性と
体力でございます。

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