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中古農機よもやま話

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これまた随分前の写真になるが、引っ越しに祭し、色々な機械の処分をせざるを得なかった。
この18馬力も、知人に引き上げてもらい、やがてはそこからベトナムの地へ渡った。
手前の田植え機は、部品取り用として保存されているようだ。


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それにしても、ここ数年で、随分と古い農機が減ったように思える。いや、思えるのではなくて
本当に減っている。冒頭のようなトラクタを筆頭に、どんどん東南アジアや発展途上国へ輸出
されている。海外のバイヤーらは、構造がシンプルかつ堅牢な機種を好んで持って行く。
新しい物は、高い上に高度なデバイスが故障した際のリスクもあり、殆ど手を出さないという。

ちょこちょこ使いたいとか、〇〇作業専用機にしたいとか、お金をかけずに、それなりに使える
道具を揃えたいという人にうってつけだった、このような中古機械群は、少しずつ姿を消しつつ
ある。特に、20馬力前後のクラスが国内外ともに需要が高く、タマ数が減ってきている。

 
しかし、新しい出物も無いわけではない。
これは、オーナーが高齢のため離農となって出てきた一台。アワーメーターは100時間強。
自動制御やアタッチ類も充実しており、申し分のない状態。
それを最初は45万円でどうだという話だった。それはもう、欲しい逸品だったのだが。

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その後、なんだかんだと話がもつれ、同じように新しい二条刈りのコンバインとセットで90万円
でなければ売らないと所有者がごね始めたため、これを見送った。そのコンバインは、あまり
にも小さく、処理能力も小さすぎて、自分をもってしても使うに値しなかった。
要するに、地域の農業特性に全く合っていない代物。誰も使う人がいないものを抱き合わせ
て売ってやろうという考えが見えた瞬間、交渉する気も失せる。
吹っかけてきたのは、オーナーではなく、非農業者の息子さんだった。

これには、この出物を見つけてきた、知り合いの業者も、呆れていた。

『あれじゃ、俺らの仲間内でも誰も引き取ってこれねぇ。ああいうの、後で損するってのにな。』

そう、自分で売る事が出来ないから、業者に頼んだというのに、打算で台無し。
売れないまま、時間が経てば経つほどに価値は下がってゆく。

トラクタ欲しさに、いちいち流れもしない機械まで購入するほどお人好しの商売人など
いるはずもない。離農する農家に査定に来る業者は、文字通り一山いくらで道具一式を
手際良くかっさらってゆく。業者の買い取り価格は新車同様でも、一年経ったら新車の半額。
使い込んでなくても数年経てば1/4程度と知っておくべし。
要するに、それより少し高い価格を相手に提示できるのなら、優良な機械を割安で購入する
ことが出来るだろう。
  
 
次はこれ。おそらく異常な愛情を持って使い続けられている一台。 
(サムネ画像使い忘れたけど、直すの面倒なのでサイズそのまま)

P1070792.JPG
 
どういう機種かというと、過去の国産トラクタの中でも屈指の先進的設計と変態的機構を
備えたマニア心をくすぐるもの。ただの珍機ではなく、作業能力も強度もしっかりしている。
そりゃあ、自分も欲しいと言えば欲しい。けれども、仕事の相棒としては、以下の理由から
相応しくない。

こういうものは、ごくごく稀に出物があっても高額な上に、部品供給も心もとないのが当り前。
一部のコレクターズアイテムか、愛用者にとっては家宝か家族のようなもの。
使用者に、売ってくださいと軽々しく言うのはやめておくのが無難だろう。
 
 
難しい話や愚痴ばかりでなく、それなりに実践に役に立つ情報もあるのがここだったよな。
こんな感じで書いてたっけ、以前は。

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