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ノイエクラッセ

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毎日それはまあ元気に動き回っている。
草を刈ったり、畑の排水改良をしたり、燻炭を焼いたり、コヤシを撒いたり、苗に水をやったり。
特段変わったこともしていない。

以前携わっていた機械の研究開発の仕事のように、新しい技術に触れる事も挑戦することもない。
毎日の相棒である軽トラも、足グルマの軽も四半世紀前のもの。けれども、もっと前の農機も
現役なので、別に古いものだという認識も持てない。これではいけないというものが思い浮かばない。
 
でも考える。新しい農業ってなんだろう?
 
巷で取沙汰されるような農産物か?栽培方法か?どうビジネスに仕立てるかの戦略か?
 
あれ・・・これってのもまた、もしかして古い考え方なのではないか。
なにしろ、これらはカネの臭いはプンプンするけれども、時間的概念が無い。いや、無いと
言っては語弊があるか。けれども、チャンスだとか趨勢だとかトピックスだとかの、極めて短い
概念しかない。
要するに、人が作った世の中のこと、及び現世を生きる人を最も優先とする考え方だ。
もう、これには正直飽きた。だから古いと思えてくる。
  
では、これから必要なのはどういった考え方なのか・・・。
 
多分、≪現世の人の為のみに非ざる仕事≫
 
ああ、農業、いや農ってそういうことなのか。
圃場を維持するのも、土を肥やすのも、山の手入れをするのも。本来そういう意味の含まれる
作業だった。
 
それさえ解かっているならば、死ぬまで続けられるな。
人の一生どころでは済まないスパンの視点で仕事に取り組めるのなら、そんな良い生き方はない。今を生きるの一瞬一瞬だけのために、常に闇雲に忙しくする病気から解放されるのだから。

新しいとか、古いとかどうでもいい事じゃないか。
相手にしているものは、己の力など到底通用しないものどころか、逆に力を分けてもらっている
ばかりで。そんな尊いものに対して、人の観念を押し付けるなど、ナンセンスの極みなのだろう。

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