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#577 いきもの月間

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雨が降らず、相変わらず用水も出たり出なかったりするので、田んぼも深水管理を
維持しきれないところがだいぶ出てきた。ある程度の雑草害は覚悟する必要がある。
途中までは良い感じで管理出来ていたところは余計に残念だ。諦めずに草取りを
頑張ろう。
 
 
さて、なんだかこのところは生き物に目をやる事が多い。
大きい物では、先週やってきたオスの捨て猫。二年に一度は必ず作業場に子猫が
迷い込んでくる。 

たかさぶろう.JPG
 
捨て猫の割に、容姿も整っていて性格も非常に温厚かつ人懐こい。里親に名乗り出て
くださった方もおり、どうやら幸せになれそうだ。
名前は三匹目の迷い猫という訳で【たかさぶろう】。今回も雑草の名前にした。
なんというか、雑草の名前は秀逸なものが多いと思う。
 
 
田んぼには、カエルがうじゃうじゃ。
毎度の事なのであまり気にしていなかったが、今年はアマガエルなどが少なく
トウキョウダルマガエルがやたら目に付く。珍しくもないのに絶滅危惧種だったり
するのが何とも言えない。 
 
トウキョウダルマさん.JPG
 
オタマジャクシも多い。変態途上の幼生を観察してみると、やっぱりコイツのオタマ
っぽい。他にもツチガエルやウシガエルなどもたまに見かけるが、そんなに数は多く
ない。とにかく、現在はコイツが優先種となっている。 
 
新たに整備した側溝には何がいるのかというと、そんなに生き物の種類は多くない。
用水路はコンクリートの三面張りの上、田んぼとの落差がありすぎて生物が水路と
田んぼを往来することも出来ないためか、ビオトープの環境に較べて生物相はまだまだ
単調のままである。それでも生物の種類が少ないなりに、一応生態系としては各々の
バランスは取れているようだ。田んぼを覗き込んでみると、ユスリカの幼虫ばかりと
いう事も以前はあったけれど、現在はそうでも無くなったのだから少しはマシに
なった田んぼが増えたと言うことだ。また、シオカラトンボやヤンマ・アカネ類の
トンボが増えてきているのは嬉しい。
小型の魚やエビ・ホタルやゲンゴロウくらいは生息出来そうな環境は徐々に整いつつ
あるのだが、一度地域から完全に姿を消してしまった生き物を再び定着させるのは
難しい。生態の復元を考える場合は、やみくもに放流すれば良いというものでも無く、
いたであろう生物を出来る限り近場から探してきてこなければならない。他所から
良かれと思って生き物を持ってきて、こちらの生物相を逆に破壊しては本末転倒。
出来る限り放流は慎重に検討する必要がある。

ホタルなどは地域によって点滅間隔が異なっており、遠方から移入した
場合は、在来のものとの間で混乱を招き、共倒れになったりしかねない。また、雄性
発生(繁殖の際、雄の遺伝子のみを引き継いだ個体のみが生まれる)するタイワンシジミ
などを在来シジミのいる水域に放流すると、数年でその水域のシジミがタイワンシジミ
に置き換わってしまったりする。スーパーで売られているドジョウはカラドジョウと
いう外来種の場合もあるが、生態がドジョウとほぼ同じなので、定着すると在来ドジョウ
と競合が起こる・・・。

例を挙げるとキリが無いが、同種の生物でも地域によって個体群の性質が少しずつ
異なっているため、遺伝的撹乱を避けるため、無闇な移入・定着活動は行わない方が
良いとされる。その認識があるのは、やはり少数の有識者であって、問題意識が
一般人に浸透していないのが、やはり一番問題なのではないかと思う。
何も考えずに放流する人は、そもそも罪の意識など無い。生き物がただ増えれば
良いと思うから放流するだけである。
多摩川のようにそんな事を気にするまでも無いほどカオスな生物相が出来上がって
しまってからでは遅い。まあ、それはそれで面白い一面もあるのだが・・・。
 
 

気を取り直して、これはいったい何の生き物でしょう?
 
こいつらはなんでしょう?.JPG
 

 
よく観察してみたい生き物を見つけた場合は、こんな感じの瓶に入れてみよう。 

観察用空きビン.JPG

これは、知る人ぞ知るマルスウィスキー【アンバー】のボトル。
平面が多いので使い易い。昔はフジフィルムのスライドケースが便利だったが、PCの
普及に伴って、入手が困難になってしまった。小さい生物の場合は、やはりウィスキーの
ポケットボトルなどが使い易い。
  
 
正解は、イモリの幼生。

プチウーパー.JPG
 
尻尾のヒレが無くなってきているが、ハイギョというか、ウーパールーパーを
そのまま小さくしたような姿。ヒラヒラしたエラがかわいらしい。因みに、幼生の
段階から腹は赤い。イモリはしょっちゅう見るけれども、子供は良く探さないと
見つからないので、意外と見た事のある人は少ない。これを見るとまた、ウーパー
ルーパーが幼生の姿のまま成体となるということの意味が良く解る。
 
 

それはそうと、田んぼの除草機は、とうとう限界に近くなるまで使い込んでしまった。
仕方なく、新型を用意せざるを得なくなる。
 
 
仕方が無いので新型です.JPG
 
今回は二条。これなら作業時の負荷も少なく、縦横に通すことも可能。
これまでの機種と、ある程度は部品の互換性もあるので長持ちもするだろう。
また、値段は旧型と殆ど変わらないながらも、排気ガス避けのスクリーンが装備
されていたり、四流掃気ポート+キャタライザー装備で振動も少ない新型エンジン搭載。
細かいところでは、ミッションケースの形状が更新され、オイルメンテし易いように
オイル注入工が追加された他、スロットルワイヤーがコルゲートチューブで保護されて
いたりと、先代から見て気の利いたの改善点が目立つ、良いモデルチェンジだと思う。
出力に不満も無く、作業時の疲労も減った。燃費についてもかなり改善されている。
 

これより二~三世代古いエンジン除草機は、オークションの相場で四万~七万円。
新品の除草ドラムはワンセットで六万円、改良された新品の本体は約11万円。

色々考えてみたが、ここは新品を導入するのが最も手堅い。
しかし、九月までは売るものも無くなった・・・またバイトにでも出るか。

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