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#571 農業でも農的でもなく

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5/30(金)
・通い農の知り合いの代かき二反
・チェーン除草二反
・米の発送準備、袋描き、梱包(四件計50Kg)

おかげさまで、予定通りコメの在庫は無くなった。
ご購入していただいたお客様に感謝。
 
6/1(土)
・肥料散布四反五畝(5枚・ボカシペレット120Kg+生ヌカ20Kg)
・チェーン除草三反
・要塞田んぼのダム修正
・草刈り四反(主に畦畔四枚)
 

田植え開始から、それなりに時間が経過した。
相変わらず作業はしんどいが、今年は昨年よりも雑草管理がマシになったらしい。

もうレンズダメかも.JPG
 
この魔の田んぼは、特に草が少ない。
しかし映り込む汚れが最近特に酷い。いくらレンズの外側を掃除しても直らないので
もうダメかもしれない。
 
とにかく草は出ていない.JPG
 

田面も、水が濁っているせいで上手く映らないが、とにかく草(コナギ)が少ない。
この水が濁っている状況を続ける事が出来ればだいぶ雑草が抑えられるのは以前
から経験していたが、タイミング良く濁らせる事と、濁りが持続するようにする為に
何年か試行錯誤している。
 


でも、魔の田んぼの土は別に良く言われるトロトロな土と言われるような状態でも無い。
この田んぼは、田植え直後に魚粉などを主体とする即効性の有機肥料を田面撒布した
ところ、チッソが雑草の発芽生理を乱したのかもしれない。言わば、肥料を除草剤
代わりに使っている訳だが、これはこれで正攻法でないような気がする。

 
そこまでトロトロしてない.JPG
 
水平に土を掬ってみると、このような感じ。有機物残渣の分解は良好なようで
随分深くなってしまったのに、ワラは殆ど見られない。今年はアクも少なく、
ガスの臭いもしてこない。
 
 
土の状態は、田んぼによって異なる。
 
 
こちらはいい感じ.JPG
 
トロトロの土になっている田んぼもだいぶある。
でも、水深が深いほど発達するようで、足跡などはトロトロになっている事が多い。
浅いところはイマイチな上に雑草も多い。田植え直後は、暫く水深を浅くしているので、
その間にコナギが出てくるし、一度水に浮かんだ種や発芽直後のコナギもそこに寄る
というのもあるだろう。しかし、土がこのような状態ならば、ヒエが出てくる心配は
皆無。主にコナギとオモダカに気をつければ良い。 
 
  
 
ウキクサに混じって、イチョウウキゴケも目立ち始めた。

地味に絶滅危惧種.JPG
 
コイツは浮遊性の珍しいコケ。普通に見られるが地味に絶滅危惧種だったりする。
もう少しすると、湧き水の入ってくる田んぼではキクモ・ミズワラビ・ミズオオバコなど
様々な水草が出現する。周辺の農家さん、私にしきりに除草剤を使えとおっしゃりますが
やっぱり使う気になれないなぁ。こういうのがいると知ってると特に。
でも、こんなもんがいるから使わないと言ったところで別に深い理解が得られる
事もない。趣味でやってると思われるのが関の山だ。生態保全に関しては、都市住民の
ほうが敏感で、農村の人は割と鈍いのかも知れない。ただ、いずれにせよ何町も耕作を
しつつ生態保全を行う苦労は知る由もないだろう。
実践者からすると、別に有機栽培をしているという自覚も無い。うんと高いブランド米
にして大儲けしたいという気持ちも無い。耕作の苦労を知っているので、農薬を否定
する気も無い。オーガニックとか、安心・安全な食べ物とか、そんな言葉は聞き飽きた。
自分だって清涼飲料水は飲むし、インスタントラーメンだって普通に食う類の人間だ。

簡単に守れとか言うんじゃないよ。レッドデータに載ってるから何だってんだ。
それ以前に、農地を農地として維持できなくなるからみんな除草剤を使ってるのに。
そこまでして保全がしたいのなら、生物多様性がなんたらとか言うのなら、環境省が
そういう努力をしている農家に補助金を出すくらい考えても良いのではあるまいか。
もう、本気で農業をしている気がしない。もう普通の農業なんてやりたくない。
土からは離れず、普通の農業をせずにどうやって暮らしてゆけるか考えよう。
 
 

熱心な読者がいれば察しはつくだろうが、こんな事を書くのは、日々の実作業自体が
ほぼボランティアと化してきたからである。まともに稼げてもいないのに。
 
 
例えば、件の急に耕作することになった田んぼの現状はこうだ。
既に軽い耕作放棄地の様相を呈している。間に合えば田植えをするつもりだが、
ここを管理するのは、周辺に迷惑がられないようにするためという目的が主であって
耕作することなどおまけに近い。耕作に至るまでのプロセスがもう狂っている。
 
軽い耕作放棄地.JPG
 
アゼや法面はおろか、田んぼ自体も全面草刈りをしなければ、トラクタが入れられない。
生えている雑草は春・夏のもの、キク科・イネ科・マメ科・トクサ科・幼木などが入り
乱れているが、もう観察している余裕は無い。ええい、もう全部刈ったるわい。 
 
  
狂気のスピードでとりあえず農道側とアゼ、法面を刈る。ここまで一時間もかからない。
今年は二枚刃の出番が異常に多くなった。それだけヤブが増えたということでもある。

刈っっちゃるわい.JPG
 

いい加減疲れた・・・続きは明日にしよう。
出来るだけ早く刈らなければ、アシカキやキシュウスズメノヒエなど匍匐性のイネ科
雑草がはびこる。そうなったらロータリーがイカれてしまうかもしれない。
農地は荒らしたら荒らしただけ、後々大変なことになる。機械があればなんとかなると
思っている方もいるかもしれないが、決してそうでは無い。利益を生み出すことなく
設備を消耗させるなど、愚の骨頂だ。賢明な経営者なら、こういった土地には手を
出さないのである。私はどうせお人よしのアホでござんすよ。

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