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#561 三年目の露地育苗

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苗代へ数十枚苗を投げ込んだが、やはり今年は育苗のペースが遅い。
先週末から今週頭にかけての寒さは和らいだが、それでに急速に生育する訳でも無い。
特に、やそはち苗は育苗棚に並べてからも随分と手がかかる。
 
これは、10日弱前の様子。
 
被覆しまくりです.JPG
 
まだまだ、芽の出てこない箇所が多く、加温を続けなければいけないため、日中も
ずっと被覆を続けていた。気温が低いせいか、それでも出芽は緩慢。
 

一方、加温の上手くいった苗については、低温でもさほど問題は無し。 
 
これは正常な発芽.JPG
 
やそはち苗を追い抜いて、先週末には投げ込みを開始。苗代の方が夜間も暖かいようで、
明らかに育苗棚よりも生育が早くなる。


一方、同じころのやそはち苗はというと・・・。
種を蒔いてから一ヶ月が経過しているとは思えない程である。
 
なんすかね、これ.JPG
 
全てがこんな状態という訳ではなく、これは最も分かり易い苗。
発芽ムラは、同一日に蒔いた25枚全てで起こっている。
  
 
普通の農家なら捨てるレベル.JPG
 
肥料袋+寒冷紗+夜間ブルーシート被覆まで行っても、このような状態。
一応、後から後からダラダラと出芽は続く。ただ、その期間が一ヶ月もバラつくようでは
きっちりした苗にはならない。従って、普通の農家ならとっととこんな苗は捨てて、種蒔き
をやり直すだろう。けれども、生えてきたもの自体は別に悪くないどころかむしろ強い。
発芽しかけてから低温を喰らって、もう一度眠りに戻った種は、発芽してからの生育が
早いのは、以前に確認している。とにかく、生え揃ってからしばらくすれば、苗箱全体で
見てもなんとか許容できる範囲まで、生育ムラは落ち着く。ハウス育苗の場合は、そんなに
悠長にもしていられないかもしれないが、ある程度のところまで育ってからは無闇に植物が
成長することの無い露地育苗ならば、放っておけば、そのうち使えるものが育つ。

 
苗になるのは見えている。しかし、問題になるのは植えたい日。 
 
投げ込めません・・・.JPG
 
やそはちの田植えは五月頭の予定。これには参る。
苗箱の中には、植えてよい位まで育ったものもあれば、やっと発芽してきたものもある。
早く生育させようにも、苗代に持ってゆけば後から出てきたものや、発芽中の種が水没して
ダメになってしまう。これ以上肥料袋で更に加温したくても、生育の良い苗が徒長して
しまう。これはもう仕方が無いと思い、今日やっと肥料袋から取り出した。
育苗棚の上は、やそはち苗が相変わらず占拠したまま。種蒔き直後の低温に対する加温ミス
は、なかなか取り返しがつかない。露地加温はかくもシビアである。

 
とかなんとか書いてみるものの、実験用として、二重にした肥料袋の中に入れて放置
していた苗については、発芽も揃うし、生育も悪くない。少数の加温で、田植え時期も
急がないというなら、もうこの方法でいいような気がしてきた。
 
ほったらかしで順調です.JPG
 
品種はコシヒカリ。加温台車に入れた苗と比較して、生育は二~三日送れ程度。
生育状況を合わせたいのならば、もう少し肥料袋の中にいてもらえば良いだけ。
因みに、これ位の生育状況なら袋の中に入っている限りほぼ水をやる必要も無い。 
非常に楽である。 

 
 
話は戻って。それにしても、やそはち苗は見事だ。 

全部こんな状態.JPG 
 
うん、自分のミスは大きいけれども、だんだん鬱陶しくなってきた。
なにより、これがいつまでも育苗棚を占拠することによって、他の苗でも不具合が
どんどん発生するのだ。例えば、以下の写真のように。 

 
棚が空かないと・・・.JPG
 
発芽は見事に揃った。しかし、取り出しても並べられないために加温台車から取り出し
遅れた苗は、並べてからもずっと葉が黄色っぽいまま。葉が開いた状態まで加温して
しまうと、これが緑色になってくるまでには大体一週間くらいかかり、その間、地上部の
生育は鈍る。反対に、根っこはどんどん下に下に向かって伸びるようだが、そんなクセが
ついた苗を植えた場合どのように生育してゆくのかは現時点で不明。
 
他にもまあ、予定していた種蒔きの時期が後にズレこむ、必要枚数の種蒔きが出来ない
などの影響があり、そのシワ寄せがここへきて目立ち始めた。今年も五月いっぱいで
七割位植えられれば良いだろうか。初旬の田植えはだいぶ厳しくなってきた。
もう慌てても仕方が無いので、せいぜい良く耕したり資材をまいたり補修したり草刈り
したりしておこう。

周囲は既に八割方田植えが済んだようだ。ここは相変わらず早場米の産地だなと思う。
私ゃ苗すら出来ていませんよ。まあ、今年はどうやっても早くは作れなかったなだろうけど。

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