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#551 空き地、使わせてください

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そろそろ、ヤブを眺めているばかりではなくて、農地として使用出来る状態に
戻してゆこう。農政を通じて正式に貸借してはいるものの、ただ草を刈って
いるだけではどうしようも無い。
 
手始めはここ。作業場から徒歩一分なのでちゃんと整理すれば使い道はある。
実は、向風学校の面々と共に三年前に一度区画の1/3を田んぼに戻して耕作した
という経緯はあるのだが、以降は手が回らずに、辛うじて草地として維持するに
とどまっていた。
 
なんとか有効利用しないと.JPG
 
しかし、ここは例によって急な法面と耕作放棄された田に挟まれている。
田んぼにアクセスするには、導線となる部分も余分に刈らなければならない。
だから、単に草刈りをしているだけになっていたのだが、自分の他にも、ここを
使ってみたいという人が出てきたので、一緒に作業する運びとなった。
 
 
 
三年前に戻したのに.JPG
 
写真より、向かって左側は、耕作放棄4年目の水田。完全にセイタカアワダチソウの
群落が出来上がり、自分の区画を浸食している。境界ぴったりで刈り込んでも
当然こちらの区画へは日当たりや風通しなどへ悪影響があると同時に、どんどん
雑草が入り込んでくる。従って、相手側の区画もえぐりこむように刈らなければ
ならない。これがなかなか癪な作業である。管理を放棄している人の面倒を何故
自分がみなければならないのだろうかと。無駄なお金とエネルギーを人の土地に
まで突っ込んで農業をやらなければならないなんて、馬鹿げている。
・・・これを考え始めると、もうまるでやる気がなくなる。その先は知れたものだ。
どんなに良い土地だったとしても、仮に周囲を耕作放棄地に囲まれでもすれば急速に
耕作するメリットは奪われてゆき、気力も体力もお金も尽きて自分でもヤブをこさえる
ようになる。一度こさえると、他の土地へもなし崩し的に波及してゆく負の連鎖。
そして、周囲一帯が広大なヤブとなった時、それを咎める地域の人間も少数派になる。
もう周囲への体裁を気にして無理矢理農地を維持する必要はなくなったのだ・・・。
我々は、ここまで頑張ってきたのだ。でも、誰もそれを評価しないからこうなったのだ。

それでも、世の中にはそこで田んぼや畑をやってみたいという人が割といたりする。
だったら、大いにやってもらいたい。別に農家でなくたって良いではないか。市民
運動だろうが、通い農だろうが、やりたい人にしかるべき形で農地を託す事の出来る
仕組みはいつになれば出来上がるのだろうか。地域は地域でそろそろ限界だと何十年
言いつづけるつもりなのだろうか。とっくに限界など超えてるのではないか。

畑や田んぼをやってみたいという方は、野菜づくり教室や市民農園にせっせと通うのも
良いが、それらの選択肢の中に、【農家や地主のの門を直接叩く】というものを加えて
欲しい。頭と体を駆使すれば、別にお金などさほどかからずに結構なことが出来る
だろう。道具と根性などは後からついてくるものだ。
そして、仲間数人とやるとなれば、更に現実味もある話ではなかろうか?

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