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#522 雨降りて機械は咽び錆び朽つる 汝(なれ)は黙って油のみ注し 

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相変わらず天気が芳しくない。それでもなんとか学生の手を借りて一反だけは
稲刈りを進めたが、雨のスキを縫うような刈り方はヒヤヒヤするばかり。
そして、このところは草刈りをしようにも出来なくなってきた。

そうこうするうちに、風雨に耐えかねたのか、それとも肥料が寄りすぎて失敗した
のか、六月に植えたコシヒカリが倒れ始めた。 

あれまあ.JPG
 
田んぼ全面がべったり倒れる事はないのだが、やはりこうなると気がはやる。
でも、ここの田んぼで特に何か出来るかというと、別に何もないのである。
ただ、シブが増えたり穂発芽したりで収穫量やコメの品質が低下するのも手をこまねいて
見ている外は無い。外周の草刈りくらいはとも思うが、寝かかっているイネの周囲の
雑草は、下手に刈らない方が実は被害も少ない。雑草が風を遮り、イネも草に寄りか
かってそれ以上は倒れない。
 


全体的に出来ることがあるとするならば、アゼを崩して排水を確保することくらい。
月曜日は、小雨の降りしきる中、水が溜まっていようがいまいが稲刈りの済んでいない
田んぼは片っ端から排水路を切る。
 
稲刈りさせてください.JPG
 
雨と共に秋が訪れたらしく、気温もいきなり下がった。さほど汗をかくことも無いが
田んぼの乾きも悪くなる。本格的な持久戦はこれからだ。

人様にどれほどの英知があって、どんなに立派な機械がが整っているのかなど、知った
事では無い。結局自然の振る舞いには、一介の人間が如何に束になってかかろうが
歯など立つ訳がない事を思い知らされる。なにしろ人間など、ただの生き物なのだ。
類人猿から派生した万物の霊長などと自らのたまっているだけで、その言葉とて、
外の生き物、即ち自然そのものになど通用しない。ならばもっと謙虚に生きようでは
ないか。

昔の人々が、全てを与え、全てを失はしむる自然に対して八百万の神を崇め奉ったのも
頷けるようになった今日この頃である。思い通りにゆかぬならば、畏怖の念をただただ
噛み締めるのみ。それにさえ飽きるというのなら、今度はおうかがいを立ててみる。
そうやって生きていれば、何にでも感謝できるようになることだろう。

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