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#475 身近な道具で最大限の効果を

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今日は本当なら仕上げの代かきを行うつもりだった。なんとしても今月中にあと四枚
田植えを行いたい。

が、他の田植えを行う前にある実験区画の草を片付けておかないと後が辛くなる。
ここは慌てず確実に。竹箒で地道に除草して、あとは田植え直前の田んぼの
アゼを修正しておこう。

一反で二時間くらい.JPG
 

この時期になると、イネもしっかりと根付いている。
竹箒は、基本的に株間を通すが、場合によってはイネごと引っ掻く。
サッと撫でるくらいでは雑草も抜けてはこないので、相当に力を入れて土ごと
削り取るが、それでもイネは抜けないし直ぐに起き上がってくる。
 
 
 
クセつけると便利.JPG
 
竹箒は、使っているうちに、反りがついて使い易くなる。
また、少しでも土を引っ掻いている部分が増すように、ハサミで斜めにカットしてある。

その後は、各田んぼのアゼを簡単に修正する。
その方法は以下。
 
 
ここは、この前紹介して、高低差の激しい田んぼ。
土が寄っているばかりか、隣の田んぼとの境にあるアゼも機能を失っている。
だが、隣の田んぼの方はアゼを直すつもりは無いようだ。

もはやアゼと呼べない.JPG
 
これを放置していたら、水など張れるはずが無い。このまま用水を掛け流しにして
みたところで、漏水や資材の流亡を助長するだけ。水が止まれば雑草地獄。それに
水管理を隣と共通にする訳にはゆかないし、同じ理由で迷惑もかけられない。

それでは、修繕開始。
 

まず、アゼのへりを容赦なく踏み潰す。すると速やかに土は落ち込んでゆく。
場合によっては、水面よりも下まで簡単に潰れるが気にしない。
 
容赦なく踏み潰す.JPG
 
とにかく、軟らかい所全てをこれでもかと踏み潰す。これだけで、実はある程度の
漏水を止めることが出来る。尚、比較的強度があるようなところを潰したい場合は、
荒起こしや代かきの際にトラクタの片輪を乗り上げさせて潰すと良い。
 
 
次に、鋤簾で田んぼの泥を掬い、踏み潰した箇所に盛ってゆく。
 
鋤簾最高.JPG
 
代かきを済ませた田んぼの泥なら盛って成形するのも容易。修繕する区間全体に
土盛りが済んだら、鋤簾の背の部分で頂部を平に均す。
こうすれば、暫くは雑草も漏水も抑えられるし、草刈りもしやすくなる。

 
この田んぼは、境界側と土手側の二辺を全体を修正したが、所要時間は三十分程度。
手作業で行っているにしては随分と早く済む。
 
応急処置完了.JPG
 
これで、極度の深水管理は無理だとしても、問題なく数日は水を保てる程度に
改善する事が出来た。更に水深を稼いだり漏水を防ぎたい場合は、乾いたら更に土を
重ねるか、畦畔板を組み合わせれば何とかなる。来月の中旬には、強制中干しで用水が
10日前後止まる。こんなテキトーな仕事でも、やるのとやらないのでは、全く結果が
異なってくる。なにより、行っておくとモグラ穴による漏水被害を格段に減らす事が
出来るのだ。
(この方式自体は、三年前にモグラ穴に悩まされ続けた結果編み出したもの)

 
因みに、アゼの作りこみは春までに済んでいる方が良いのは言うまでも無い。
だが、これは作りこみの済んだアゼの補強にも有効だし、また随時簡単に行えるので、
良い手法なのではないかと思っている。

鋤簾が一本あれば、トラクタに装着するアゼ塗り機もそこまで必要無いと感じる
ようになってきた。でも、アゼ修正に鋤簾を使う農家さんもあまり見た事が無い。
左官屋さんやドカタ仕事の人がセメントこねるのに使うだけの道具じゃないと
思うんだけどなぁ。

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