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#470 今年も草が出ています

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今日は一日中雨。体調を少し崩していたのでよく休むことにした。

昨日、早朝から暗くなるまでぶっ通しで熊手除草をしたのが効いたらしい。
除草を行った面積は二反。

やっぱ熊手は効く.JPG
 
同じところを三回くらい引っ掻き、チェーンでは浮いてこなくなったコナギを
カキ取って水面に浮かせる。

コナギは、未分解の有機物と一緒に引っ掛かってくる。 
 
三回ひっかく.JPG

 
引っ掻いただけでは浮いてこなくても、仕上げにチェーン除草機をかけてやる。
時間をかけただけあって、おびただしい数のコナギを除去する事ができた。
だが、数日後にはまた沢山出てくるのだろう。

ある程度、この状況は読めていた。全くと言って良いほどワラをはじめとする
有機物残渣が分解されていないのにも関わらず、早く植えたのだ。そこに有機
肥料を撒いたとしたら、低酸素条件で発芽するコナギに生えてくれと言っている
ようなもの。気温が上がれば上がるほど、残渣の分解も進んでゆくため、いつまでも
土の表層では嫌気的な状態が続き、ダラダラとコナギは発生し続ける。

ヌカやクズ大豆で抑えられるという話もあるし、それが有効なのも
昨年までに確認は出来ている。だが、それは田植え時期や残渣の分解状況、管理水深や
施肥の量などによって変化してしまい、必ずしも充分な除草効果が得られるとは
限らない。また、ヌカも使用方法を誤ると、コナギの発芽を助長するだけで終わって
しまうような感じだ。一昨年、発酵米ヌカペレット100Kg(原料の生ヌカ重量に
換算すると300Kg以上)を一反分に突っ込んで実験も行ってみたが、コナギの
発生は止まらないどころか前年よりも激しくなった。
ヌカを使用すると発芽不良が起こってコナギは自滅するという試験結果もあるの
だから、やはり使い方と量が重要らしい。

とにかく、自分のような栽培をしている人間は雑草と闘う期間が少しでも短いほうが
多少収穫量が少なくても消耗が少ない気がしている。だから、まだ半分手前までしか
田植えが済んでいなくても慌てないのである。

 
 
こちらは先週に田植えを行った田んぼ。

こちらは兆候なし.JPG

少しでも土を乾かす期間を設け、代かき回数を増やしたところ、今のところ
発生はしていない。このまま水が白く濁ってきてくれればしめたもの。
それでも、明日あたりチェーン除草を行っておく。 
 
 
ところで、今年はオモダカの発生が少ない。
生えていても、生育不良になっている。 
 
 
成長の仕方がおかしい.JPG
 
今年から、早く植える田んぼも元肥を土に混ぜ込むのでは無く、田植え直後に有機
肥料を田面へ撒布する方法に切り替えた。これは、チッソ吸収の考え方からすると
効率は良くないが、有機態チッソを雑草の種に吸収させて生育不良を誘発させて
押さえ込む作戦である。このオモダカを見る限り、それなりに効果はあるようだ。
もしかしたら、コナギもある程度これでやっつけれているのかも知れないが、
いかんせん埋没種子の量が多すぎる。仮に半分くらい死んだとしても、ぜんぜん
大した事は無い。だとすると、もっと撒布する有機肥料を増やせば効くのかも
知れない。

ところで、肥料を用いた除草や害虫防除には石灰窒素やツバキ油を用いる方法が
ある。正直、これは動植物を皆殺しにする方法なのでやりたくない。
しかし、そう思ってはみても度合いの差はあれ自分が行っている雑草防除の
方法もメカニズム的にには前者と同じだったりする。

また、地域や土質によって傾向は異なるのだが、例えば有機肥料は肥効のラグが
大きいため、栽培後期になって過度にチッソが効いたり、圃場に突っ込んだ堆肥の
量が多すぎれば数年後に異常に発現してきたりして、施肥設計が狂ってしまう事も
ある。そんな作物はえてして美味しくないし腐り易い。栽培期間中も、虫がついたり
病気になったりしやすい。硝酸態チッソはヘモグロビンとくっついてしまい人体に
有害なのだが、それを大量に含む野菜でも有機栽培と思われるのは間違い無い。


結局、農薬を使っても有機肥料を使っても田んぼや畑のの中で起こるのは化学反応
なのであって、薬が危険で肥料が安心という事にはならないだろう。
どんなものでも、本当に怖いのは依存しすぎ、使いすぎである。

安全を謳う食品ばかりに依存する心境は、どれだけ脆く危ういものか。
何も考えず、何でも口にしてしまうリスクとは、一体どれ程のものか。


生産者にも消費者にも、それらリスクを遠ざける知識がある程度求められる
今日この頃である。認証マーク?ああ、あれは単に一つの判断材料に過ぎません。
その一つに依存してはいけないんですよ。

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