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#464 実験とは即ち算用である

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 頭でっかちにならぬよう、なんでも実践してみよう
 凝り固まった現場主義にならぬように、勉学を
 カネは使うなアタマを使え 
  
ということで、今年も実験をしよう。
苗の違いで、生育及び収穫量の差があるものか、シーズンを通して検証してみる
ことにした。

 
肥培管理が全く同じになるよう、圃場の中央を境とし、向かって右側は自作苗。
左側が購入苗。品種はコシヒカリ。
 
ようやっと田植えですわー.JPG
 
葉の枚数はほぼ同等。播種密度が異なるが、植え付け本数は3~6本になるよう調整。
株数は坪50株程度と常識的な数字にしておく。購入苗は、一枚750円也。
自作苗は、原価をざっくり計算すると130円以下。
 
 
流石は販売用の苗。しっかりと根っこも張っていて丈もキレイに揃っている。
除草管理に失敗した場合を考慮して、試験圃場は二箇所二反とし、20枚用意した。
 
さすがは販売品.JPG
 
えーと、自前の苗はというと写真を撮影し忘れていた。
 
それで、何故この実験を行うことになったのかというと、農政関連のセミナー
参加者は、テーマを決め、年度末に発表を行う必要があり、農政の担当者と話し合って
決めた訳である。
 
育苗は何かと手間がかかるし、自分のようなスタイルの場合は早植えも困難なので
例えば苗を一部購入して手間を減らし、水田の管理を集中して行う事で仕事を効率化
することが出来ないか検証してみたらどうかという話の流れだった気がする。
まあ、確かにそうだ。いくら自作苗の原価が安いとは言え、モミガラ燻炭を焼いたり
培土を調合したり、何度も一人で種蒔き(手で蒔く)その他諸々の作業を行っていたら
時間がかかって仕方が無い。これはどちらが有利なのか確認しておいた方が良いだろう。
これは、機械を購入する際の試算と考え方的に何も変わりは無い。
 
 
しかし、この自作苗はなんというか特徴の塊となっており、普通の苗とは呼び難い。
培土も去ることながら、なにより甘やかされずにひたすら低温と闘い続けてここまで
育った言わば己の執念を映す鏡のようなものだ。結果としてそれが収穫出来たコメの
謳い文句にもなる訳だからして、今更自分で苗をこさえるのを止めます等と言う
筈が無い。

 
これは、飽くまでも検証である。結果として生育が同じであれば、自作苗でも充分
通用する事を意味するし、何かアドバンテージがあるかも知れない。
その結果の上で、コスト面でどちらが有利かを比較するのであれば、苗を全て購入した
場合の費用から同一枚数ぶんの自作苗の原価を引き、その金額を県の最低賃金+αの
時給800円位で割ってみる。すると、該当する労働時間が算出出来るので、実際に
育苗に費やした時間をそれと比較して、上回っていれば損、下回っていれば得だという
勘定になる。そこから更に収量差を加味して計算すれば良い。

繰り返すが、別にどのような結果が出ようと自作苗を止める気は無い。無駄働きが
多いという結果が出るのなら、それを改善するようにまた頭を使うだけである。

だが、ホンネとしてはどっちの苗がどうという話では無かったりする。
なにしろ一番恐ろしいのは雑草が激発して何が何だか判りませんでしたという
結果。そんなのどうやって人前で発表しろと言うのだ。
なので、以降の管理も全く手が抜けない。これはモチベーションを下げないようにする
良いきっかけかも知れない。

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