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#457 泥沼の仕上げ

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先週、竹の井ゲタを落としこんでカマを直した田んぼ、カマ修正を行ってくれた
農家さんが、この田んぼから用水を挟んで反対側の田んぼに水を汲み上げるための
ポンプを設置する為の導線となるので、まだ耕していない。

横水は今も優秀な農発.JPG
 
今朝、ここの草刈りをしていて、午後はトラクタを入れようかと考えたが、まだポンプ
を設置していない事を思い出して電話、しばらく耕さないでおきますという旨を伝え
たつもりだったのだが、午後にはポンプをユンボで吊ってきた。そんなに急がなくても
良いのだけれど、なんだか少し申し訳ない気がする。
ところで、このポンプを駆動しているエンジンは、中古のディーゼル管理機から
外したもの。低速での動作安定性及び燃費の良さは折り紙つき。ポンプにはもってこい。
廃棄するような機械でも、エンジンを外しておくと何がしか使い道はある。
 
 
 
ユンボで入ったついでにと、水の抜けない部分から用水路まで、溝を掘ってくれた。
 
穴を埋めるにゃビニールが一番だとか.JPG
 
新たに掘った側溝から排水させるため、アゼを掘り返してみると畦畔板が埋まって
いた。更にその下にはビニールの切れ端が出てきたので引っ張り出してみると
一畝分くらいの長さのビニールシートだった。

おそらく、過去田面に水を張った際に、このあたりから陥没による大量の漏水があって、
応急的にその穴を塞ぐため使用したのだろう。入り込んでいたビニールの長さから、
落ちる水の勢いが想像出来る。この田んぼは大変だと周囲の人は皆知っているが、
掘ってみると、先人のこんな苦闘の歴史ををより知る事が出来る。

 
 
ユンボが掘った側溝を、更に鋤簾で拡大して仕上げてゆく。
 
人力だと丸二日、ユンボは一時間.JPG
 
しかし、この溝を一人の力のみで掘ったらおそらく二日近くかかる。重機だと入り口
までL字に掘って一時間もかからない。栽培規模が拡大したら、必ず必要になる
機械である。自分はさほど規模拡大を望まないのだが、毎年確実に耕作面積は増えて
おり、一年目の2.5倍にまで達した。一人で行う限界は3町(3ヘクタール)程度
だと以前から思っているのだが、既にその天井までほんの少しの所にいる。
 
 
汗だくになって溝を掘ったら、そのまま草刈りの続き。
今年になって増えた田んぼの周囲で、すごいものを見つける。
 
これすごくないか?.JPG
 
クレソンの大群落。この植物は比較的キレイな水がゆるやかに流れ続ける所で生育する。
田んぼ脇の耕作されていない湿地にある水路は、端から端までクレソン一色。
栽培しているのかと思うほどである。料理に使おうと思って少し持って帰ったが
通常はせいぜい肉料理の付け合せに使う程度。そんなに使用出来るものでも無い。

 

ここ二日は天気が良く、田んぼに投げ込んだ苗も少し伸びた。
側溝の流れが滞る部分では、植物プランクトンの発生が顕著に。
 
青い水.JPG
 
金魚の叩池(タタキ=飼育池)のように、水が青くなっている。
アオミドロが発生するよりこちらの方が見ていて趣が深い。

細々した植物プランクトンや原生動物が増えれば、ミジンコやゾウリムシなどの
動物プランクトンが増える。それをエサにする生物もという形で、その系の生物層は
どんどん複雑になってゆき、結果的に循環する有機物の量が増え、それを還元する
微生物も増える。何がどこでどう繋がっているのか仔細に知る由も無いが、最近は
なんとなくそれを実感する機会に恵まれているらしい。

除草や施肥効果を目的として、触媒的に動植物及び微生物を働かせるのも良いが、
生物資材にすぐに飛びつくのではなく、栽培を営むための環境そのものをまず整えて
ゆこうと思う。自分も生き物なので、要するに生き物が沢山いると異様に落ち着く
というだけ。

だからといって、別に自然バンザイそしてラブアンドピースという訳でも無いし
増してや、健康のために血眼になって無農薬栽培を支持する訳でもない。そして
機械なら、車でも電車でも戦車でも農薬散布機でも何でもも好きだが、どうやら
機械も生き物っぽい目で捉えているのかもしれない。

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