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#448 春は泥縄そして雨

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この冬も、田んぼの改修作業は行えず。
どうしようかなと思っているうちに、作業が目白押しになってきた。
 
 
ここは、水が全く保持できないザル田にも関わらず、カマ(深み)が年を追うごとに
広がり続けている田んぼ。二年前には田面の大陥没が発生し、応急処置のまま
現在に至っている。

毎年やばいことになる田んぼ.JPG
 
今年もこのままなんとか栽培するかと思っていたのだが、先週急にここの暗渠工事を
行う事になった。知人のユンボが今なら空いているのだそうだ。
暗渠工事とは、地下排水を改善すること。湿田を乾田化し、水の管理を行い
易くする事によって、イネの生育に応じて田んぼを乾かしたり、水を張ったりの調整が
細かく出来るようになる。ぬかるみが少なくなるので、機械も入り易くなると同時に
施肥設計も収穫向きに設定することが可能になる。


 
 
この時期に暗渠だと?.JPG
 
もう、周囲では代かきを済ませた田んぼも目立ってきた。
こんな時期に暗渠やっているとなると、まあ周囲からどのように映るかは想像に
お任せします。


ここは、件の陥没が起こった場所。

 
元の配管死んでます.JPG
 
深く掘ってみると、過去にも暗渠が施されたり漏水を修繕した経緯を伺う事が出来る。
素焼きの暗渠管やもっと古い土嚢、塩ビパイプなどが次々と出てくる。素焼きの
配管は、恐らくこの地区に最初の改良が入った際のものだろうとのことで、半世紀ほど
経過しているらしい。自分が埋めた土嚢より下からは、管は既に接続が外れており、
排水が機能せず、その周辺から水がどんどん滲み出してくる。排水溝の出口はの周囲は
スカスカになっており、水は排水菅ではなく、その周囲から漏れ放題。水持ちの良く
ない理由はこれで判明。だが、それでも田んぼはグチャグチャの所が多いというのが、
ここに入ってくる水の多さと地下排水が滞っている箇所の多さを物語っている。

 
それにしても、掘り返してみると様々な暗渠資材が発掘される。
 
一応入ってる粗朶は残す.JPG
 
砂利がみっちり入っている区間があるかと思えば、その先はモミガラと竹粗朶。
隣の耕作放棄のヤブと隣接する部分には、しっかりと資材は入っているにも関わらず
水路までの配管は出てこない。これでは排水が効かない訳だ。とはいえ、それらは
排水させてやれば機能する訳で、掘り返しては勿体無い。そこで、その上まで若しくは
脇に溝を掘り、元々の資材を生かすことにした。
 

それにしても、湧き出る水の多いこと多いこと。 
 
なんだろうこの水量は.JPG
 
掘ったそばからこの有様。全く恐ろしい。粗朶やミミガラをコルゲート管と一緒に
溝の底へ埋めてゆくが、この日は予定の半分強までしか作業が進まない。本日は雨。
週末に工事は持ち越しとなった。

 
本来、こういった作業は条件の悪い田んぼごとに施して然り・・・。なのだが
なんというかまあ、そういった動きに踏み切れない事情も色々とあった。
そんな中で、なんとか一人で耕作出来るように試行錯誤を繰り返した結果が、過去
三年間書き続けていた内容となっている。

自分で売っているものは、どうやら【こだわり栽培のお米】というようにお客さんから
認識されている事も多いようだが、正直な話、無農薬や有機栽培などに拘りなどは無く
ただ、素人が頭と体を使って付け焼刃でも良いから少しでもなんとかしようとし続けた
結果、何となくそれっぽいものが出来上がっているというだけなのだ。
というか、変わった事ばかりやりたい性分である事を、第三者へやんわりと伝えて
くれているのが作物なのかもしれない。

本当に良いものを安定して供給したいのならば、土をはじめとする栽培環境そのものが
最も大切なのは言うまでも無い。湧き水だとか、棚田だとか、土地の気候だとか、
栽培地のイメージも大切だがそれだけで作物が売れるなら、誰も苦労などしない
のだから。もし、このような土地で収穫されたものが美味しいと思えたなら
それは土地の恵みだけではなく、栽培者の執念も感じ取っているという事を
意識して欲しいと思う。
 
  
・・・とかなんとか書いているうちに、またこだわり商品と勘違いされそうなものが
出来上がった。5升強のモチ米と、以前いただいた五色の古代米が数キロほど使い
切れずに残っていたので、玄米のモチ米に四割ほどそれを混ぜてのしモチを作ってみた。
 
試作五色米モチ.JPG
 
古代米は、モチ系の品種が多いので加工も容易。濃い目ながら、黒・赤・緑香り米
など様々な米がブレンドされておりなかなか縁起が良さそうな色にも見え、ひな祭りや
花見の席などにも合いそうだ。つまみ食いしてみたが、味も大丈夫。在庫整理にしては
良いものが出来たと言える。


この試作12枚と6枚の玄米モチにて、今シーズンのモチ作りは終了。
反応が良ければ今後のラインアップに加えてみようか。

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