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#441 耕うん機メンテ② 注油の続きと電装トラブル対応

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良く晴れたとは言えないまでも、それなりの天気。
早速メンテの続きをしよう。いつまでもコイツが家の前にいたら邪魔だし。

家の前に鎮座.JPG
 
ロータリーと一部外装を外しているので少し軽快な印象。
作業の邪魔になるものはなるべく外しておくのが基本。
 
 
前回紹介し切れなかったのは、ワイヤー類へのの注油。

ワイヤーインジェクターは、二輪車をいじる人なら定番のアイテム。
だが、自分はこれが嫌いで仕方がない。
 
ワイヤー注油の定番.JPG

これは、ワイヤーのジャケットとの噛み合わせ不良が発生し易い上に、構造上どうしても
隙間が空いてしまう。結果、写真のようにスプレーの潤滑材を送り込もうとした際は
油脂の損失が非常に多くなる。時間が無い時や、作業現場で使うには良いが、常用
していたのではお金をドブに捨てているのと同じ。使うにしても、押さえのネジが
一つしか無いものは論外。写真のようなダブル保持のものを使うべし。
だが、どういう訳なのか市場では単独ネジ式ばかりがが大量に流通している
製品をカッコ良く見せる為のアルマイト処理にカネを掛けれるくらいなら、
モノ自体を改善するほうが健全だと思うのだが。
 
 

 
 
で、効率の良い注油方法として割と良く知られているものが次の写真。
細めのノズルをジャケットとワイヤーの間に突っ込み、その周囲をビニールテープ
等でグルグル巻きにして、スプレーの内圧が逃げぬようにするという理屈。
 
これも良く知られている.JPG
 
これはかなり有効。だが、これだとスプレー系の潤滑材しか注入出来ない。
スプレーグリスを除いては、缶の潤滑材はどれもこれもサラサラである。
従って、時間が経過すると直ぐに油が飛んでしまう。農機具のように、泥や砂塵に
まみれて使用するような機械の場合、これはあまり好ましくない。逆に、グリス
のみを充填すると、次第に劣化して硬くなり操作感が悪くなったり、余計な荷重が
必要になるケースもある。

経験上ワイヤーの潤滑に最も有効なのは、エンジンオイルとノーマルグリスを
グチャグチャに混ぜ合わせたもの。これが充填出来れば暫くは安心して使用出来る。
注入方法は、グルグル巻き方式の応用というか、オイラーやビニール袋を駆使し、
加圧充填するような感じになる。
 
その方法は、また機会があれば紹介しよう。書くとそれだけで記事になってしまう。
他のワイヤーも、片っ端から注油しておく。純正部品の危うい機種なので、消耗
部品の延命は必須。適当な長さのワイヤーが入手できない場合、自作せざるを
得ないが、これがまた面倒で失敗の多い作業なのだ。
 
 
次は、エンジン回転の調整。
ガバナ周りの清掃と潤滑を終え、スロットルワイヤーの動きが良くなったら、
どうもこれまでと回転数が変化してしまった。
 
で、エンジンの設定回転はと・・・ん?1800rpm? 
これ、普通の汎用エンジンならば最高出力は3600rpm程度のはず。
いくらサイドバルブの旧式エンジンだからといって、1800rpmは低すぎる。 

間違いやすいリダクションタイプ.JPG
 
少し知識がある人なら、そう思うかもしれない。
これには、からくりがあって、エンジンのクランク軸は間違いなく3600rpmで
回っているのだが、エンジン内部でそれを1/2に減速して出力している訳である。

 
だから、例えば次の写真の場合は
 
本当は1205rpm.JPG

クランク軸の回転は、メーター読み通り。PTO軸の回転が半分の1205rpmと
判断すれば良い。同じような外見でも、機種によって搭載されるエンジンは
標準タイプだったり、リダクション(1/2減速)タイプだったりする。だから
エンジン換装の必要が生じた場合、まずは搭載されていたエンジンの仕様を知って
おかなければならない。だが汎用エンジンのタイプ自体は、調べ出すとキリが無い。
軽い予備知識として頭の片隅にでもどうぞ。 
 
 
閑話休題、コイツの最高回転数を測定してみたところ、3360rpmだったので、 
3600+α程度に上方修正しておく。この調整部分は、素人が勝手にいじくれない
ように意図した封印が施されていたり、トルクスネジが使われていたりする。
言わば、機械的なリミッターなので、調整方法は敢えて載せない。知りたい人は
よく観察して、必ず自己責任で調整すれば良い。

早く作業させたいとか、出力が欲しいという理由でユーザーが上限以上の回転数を
設定し故障や事故を起こすケースが世の中では後を絶たない。中にはそれを製品や
メーカーのせいにする者までいるのだ。教えないのは当たり前である。
 
アイドリングも、やけに下がってしまっていた。一昔前の、日本仕様ハーレーのように
いつ止まるとも知れない不安定極まりない挙動をしている。まあ、あれは無理矢理
国内の排ガス規制に適合させた結果だったらしいが、コイツならドライバー一本で
元に戻せる。

ここならば、別に誰がいじっても問題なかろう。
 
アイドルは1000rpmくらいに.JPG
 
だが、説明しようにもものすごく判りづらい。よく見るとドライバの頭が見えると思う。
燃料コックが邪魔で変な角度でしかドライバを入れられなかったのだが、強引に
回して、1000rpm前後に調整。 キャブをバラす事になれば、別途どの部分か
説明しておく事にする。
 
 
エンジンは安定するようになったものの、肝心なところの対応が済んでいない。
そう、コイツはキルスイッチも非常停止スイッチも効かない。
 
 
こういったケースで、まず疑うべくはアース不良。
  
アース不良にはサビ落とし.JPG
 
キルスイッチからのアース線のアイレット端子及び本体側接触部分の清掃とサビを
落として、再度組み付けてみるも、症状は変わらず。

それでは他をチェック・・・とか思っていたら、何故かヘッドライトが薄暗く
点灯するようになっていた。 
  
あれ???.JPG
 
お前さん、治したいのそこじゃなかったんだけどねぇ~。
なんだか少しおちょくられているような気持ちになるが、これはこれで良し。
 
 
ライトも点灯した事だし、どうせならと、発電系配線以外全ての接続部分を清掃。
 
一応清掃する.JPG
 
フロント部、正常。
 

次、ハンドル付け根左側。
 
ここもここも.JPG
 
ここから、コイルのアース線を直に車体へ接触させるとエンジンは何事も無く止まる。
よって、最も疑わしい部分が判明。
 
 

そう、メインスイッチさん。
 
絶対お前が犯人.JPG
 
と言っても、これは交換すると見かけによらず高かったりする。
そこで、分解して復活を試みることにした。
 
Eリングを外し、バラしてみるとやはり細かい。 
 
内部パーツは購入出来ません.JPG

スイッチそのものは、別に難しい構造では無い。小さな接点の板の接触不良が原因
だろう。そこで、接点の清掃を行い、接点を押し付けているスプリングを若干手で
引き伸ばした。
だが、ひとつポカミスをやらかした。ハーネスを抜くのが面倒だったので、本体から
スイッチが宙ぶらりんの状態で分解したら、見事にスイッチのポジションを決めて
いる部品を失くしてしまう。
 
 
写真は、上の写真の受け(台座)側。 

クリック溝.JPG
 
縦に三本溝が切ってあるが、ここと上部の部品に小さな部品が挟まれることに
よって、スイッチ操作に節度を持たせつつ位置の期性をしている。よって、
適当なサイズのものを挟んでおけばとりあえずは凌げそうだ。プラ棒を探したが
手元に無かったので、もともとの部品に似た太さのリード線を切って代用。
スイッチを組むと、どうにか節度もありいけそうだ。停止不良も無事に直った。
 
 
あとは、非常停止ボタンの機能を復帰させればOK。
 
いつ切れたんだろ.JPG
 
気が付いたら、配線が千切れている。回収してきた際は繋がっていたのだが、どうも
切れかけていたらしい。繫いだら直った。
 
 
 
等と色々やっていたが、ここの点検を忘れていた。 
 
サビてるけど異常なし.JPG
 
メインクラッチの、高速/低速及び減速ベルト周り。
ベルトは劣化しておらず、寿命も残っている。クラッチのローラーやアームの
ピボットなども、外見こそ錆びているが、動作自体は問題無い。

この機体、どうも以前にしっかりしたメンテを受けた経歴があるっぽい。
マイナートラブルだらけだったものの、こういった肝心な箇所はたいがい
大丈夫なので助かる。これで、後はスタンドさえ何とかすれば良い。これで
 
 
 
ジャンク品 エンジンかかります 一円スタート 売り切り ノークレームノーリターン
 
から
 
当店のイチオシ中古管理機
 
 
程度にはランクアップ出来そうだ。
といっても、売ったりはしませんが。
 
 
 
それにしても、写真多すぎるし解説も異常に疲れる。本日はここまで。

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