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#430 新しいもの、古いもの、古くならないもの

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新車が来た。
と、言っても自分のではない。だってコレならもうある。

知人が耕耘機を更新するというので、これを薦めたところ購入が決まった。
届け先が遠方なので、農機屋さんに申し出て、用事がてら自分が運ぶことにした訳だ。

新車ってすごいキレイなんだね.JPG

農機屋さん、これの見積もりをお願いしたらネット通販に肉薄する価格を提示して
くれた。量販店や特約店でもないから、卸値では太刀打ちできないと思うのだが。
なんだかこちらが申し訳なくなる。せめて配送くらいお手伝いさせていただきたい。

この機種、見かけの出力よりも良く耕し、中耕除草や畝立て、マルチ張り、ハウスの
隅まで耕すといった管理作業もこなせるのでプロ用途にも相当に対応可能なのだが、
あまり農機屋では売れないらしい。これより小型で同じレイアウトを持っているFF
300はホームユース向けであり、その上位機種という位置付けにあって量販店に並ぶ
姿ばかり見かけるせいか、農家からは単能な軽量機だと思われ勝ちなのが惜しいところ。

それに、見た目が一般的なものと異なっていれば、保守的な購買層は手を出しづらい。
即ち、【良くわからないものは怖い】という心理が作用してしまうのだ。
農村の人は、隣近所に他所から人が入ってきても、慣れるのに時間がかかる方が
多いことを想像してもらえれば合点がゆくと思う。
 
 
まあ、そんな現状を憂いても仕方が無い。売り文句でも考えてみようか。
あとは、使って納得してもらう他に手は無し。
 
 
バーチカルエンジンを車体の中央に置き、エンジンと減速機をダイレクトにつなげる
という、変わったレイアウトは、偽装を外してみると、まるで大きな減速機の台座に
ちょこんとエンジンが載っているように見え、至極コンパクトにまとまっている事が
解る。この重量配分の良さに加えて、同軸正逆転(二重反転)ロータリーを採用して
いる事から、作業の安定性・砕土能力・取り回し・燃費などなど非常に良好である。
また、土の固いところでもダッシングが発生したり、車体が後方に押し戻され、
ハンドルが操縦者のみぞおちに食い込むといった危険な挙動もほとんど出ない。

因みに、農家がよく知るところのフロントタイン(前方にロータリーがある)管理機は
通称マメトラタイプと呼ばれており、通常耕耘よりも管理作業に特化しているのが
特徴。FF500と容姿は似ているが、操作系統はより複雑で重量もそれなりにある。
扱いを誤ると危険な挙動も出易いため完全な専作プロ用機種であり、万能とは言い難い。
 
  
真面目に売る気があるのなら、これ位は説明してもらいたいものだ。現状のままでも
量販店は仕入れてくれるかもしれないが、二反強くらいまでなら平気で耕せてしまう
このクラスを家庭菜園や趣味で必要とする人は、実際のところあまりいないと思う。


※マメトラは、埼玉県にある農機メーカーの社名。
 戦後、農耕の機械化が始まった頃、早いうちから動力付き作業機を市場に投入し
 一世を風靡した。これにより埼玉県内では一時期、耕耘機は【マメトラ】と総称
 されていた経緯がある。
  
 
それにしても、新車ってキレイなんだなぁ。
今まで、使ってきて、新品の頃なんて思い出した事はなかったけど、こんなに
キレイだったとは。
 
やつれてて良い雰囲気.JPG
 
折角なので、並べて撮影。
農機具は、少しやつれている位が趣があ出る。土にも手にも馴染んできたというか、
そんな感じ。
 
 
しかし、放置された機械は不憫だ。
こんなにダラダラ書いてきたのにも関わらず、本日の記事はまだ終わらないのである。

 
 
本題は、昨年末に持ち込まれた発電機。
見るからにやつれ果てていて、フレームなどは錆びて一部が腐り落ちている。
 
お前さんも大変だったねぇ.JPG
 
直して欲しい・・・ですか。まあ、機械屋さんにそれを言ったら恐らく断られるだろう。
自分の場合、直るかもしれないからちょっと見てみますと言って預かった。
機械屋に持ち込む気がハナから無いのは察するが、直ればめっけもん位の感覚で
思ってもらえる方がこちらも気が楽なのだが。最初から本気で修理するとなると、
それなりにの出費を覚悟してもらう事になりますからね。
 
 
で、手を入れる前に原状確認。
タンク内・・・ダメ。全体的にサビと固着、特にスロットル部のソレノイドが
ヤバイ・・・。電気系統は不明だが、良好であるとは到底思えない。
 
全部サビとるわー.JPG
 
直ぐにネジ類を外そうとすると、何処かしらナメるか折れるかするに決まっている。
目視点検を行いながら、サビた箇所には片っ端から防錆潤滑材を吹き付けておく。
本格的な分解は油の浸透を待ち、明日以降に行うことに。

 
オイルを抜いてみるが、機械的なトラブルの兆候は無い。リコイルは普通に
クランキング(引く事が)可能。 一応、ヘッドカバーも外してみる。
 
あ、大丈夫かも.JPG
 
至極正常。というかキレイ。これ、保存状態が最悪なだけで、そこまで使い込まれて
いないっぽい。だとすれば最悪、発電が出来なくてもエンジンだけ再生して分離
すれば何か使い道はある。  
 
プラグも見ておこう。
 
まあ普通ですな~.JPG
 
くすぶり気味に見えるが、汎用エンジンのプラグのやけ具合はたいがいこんなもの。
高い負荷で長時間運転するものだから、燃料は多少濃い程度で良いのだ。プラグは
キツネ色こそ正常だと信じている人は、これを見るとたいがい騒ぐが、機械にして
みれば余計なお世話である。まあ、この発電機はエンジントラブルで使用されなく
なった訳ではなさそうだ。単に放置されたのか、発電機に不具合があったのかは
追い追い判明するだろう。
 
 
 
またまた小物の紹介。
今回は、作業時のケミカルについて少し触れてみよう。
 
 
サビ落としと簡易的な潤滑と言えば、まず大勢の人が思い浮かぶもの。
 
とりあえずコレ.JPG
 
最早説明する必要が無いCRC。よく20%増量缶が売っているのを見かけると買う。
使い易いが、油分が飛び易く、長期の防錆潤滑にはあまり向かない。
どちらかというと、日常メンテなどで不具合が無い箇所に良く使用する。
 
 
サビによるネジや部品の固着、水を食らった電気系統などのメンテなどにはこちら。
【ユニコン 防錆潤滑404】
 
コストパフォーマンス良好.JPG

水置換性が高く、価格も400円くらいとCRCとあまり変わらない。
手頃なので腐れ機械を相手にする際は重宝。周辺での知名度はあまり無いようだ。 
 
 
 
それでも手強いサビや固着があったら【ラスペネ】
ここ一発で頼りになる一本。

ここ一発はこれ頼み.JPG
 
ワコーズ製品は、強力だがいかんせん高価。安売りされる事もまず無い。
これなどはCRC5本が買える価格。使用状況を選ばざるを得ない。
 
 

そういえば、先ほどユニコン(石原薬品)製のケミカルを紹介したが、この会社の
製品にはもうひとつ素晴らしいものがあったので、ついでに紹介しておく。
 
 
有名だが、あまり売られているのを見かけない
【ユニコンカークリーム)

いやマジで便利だから.JPG
 
何時でも何処でも何でも磨きたい人には、この上なく便利な液体ワックス。
布につけて使えるので細々した場所でも大丈夫。汚れ落とし作用もしっかりしている上
、カルナバ蝋入りで光沢も抜群。金属にもプラスチックにも使える。
価格も700円弱と、数ある洗車用品の中でもこのコストパフォーマンスの良さは
異常と言っても良い。
 
 
だが、それだけではない。コレはパッケージも凄いのだ。
下の写真はラベルが貼られてしまっているが、イラストを良く見てみよう。
 
めぐりめぐって新しい.JPG
 
シトロエンGSらしき車と、ロケットカウルのGPレーサー。どう考えても70年代
前半~中盤頃のイラストだ。ここまで来ると、時代錯誤を通り過ぎて新しささえ
覚える。どんな理由でこのままなのかは全く想像もできないのだが、変わる必要がない
程しっかりした製品である事実を物語っている事には間違いない。
それ故に、自分はこのイラストと製品に絶対の支持を寄せてしまうのである。

だが、更に恐ろしいことに、カークリーム自体の歴史は昭和34年に始まるという。
実に、今年で52周年。ひっそりと半世紀を越えた本物の貫禄は、全く色褪せない
どころか最新の乗用車やオートバイをピカピカにし続けているのである。この偉業を
讃えるため、祠でも作ってご神体として据え、毎日土下座でもした方が良いのでは
ないか。
 

いや待て、それでも消耗品だ。納車前にこれで耕耘機でも磨いておこう。

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