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#414 スタディワーク

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実は、モチ米のモミ摺りをまっだ行っていない。
どれだけ需要があるものか判らないので、乾燥機をストッカー代わりにして
ある程度はモミのまま貯蔵しておくのも手かもしれない。
 
それでも、そこそこ注文は入ってきたので対応を始めよう。 
乾燥機よりモミを適量排出し、そのまま循環式の精米機に突っ込む。

モミ摺り開始~.JPG
 
今回は、敢えて籾摺り機及び石抜き、選別機を使用せずに、モミからいきなり精米
することにした。以前もお伝えしたように、天日で干したモミをこちらに持って来て
同じように精米する人が複数いるため、対応する側としても、もう少しこの方式での
ノウハウを持っておきたい為だ。

手植え・手刈り・天日干しという、ごくごく小規模の稲作にあっては、脱穀とモミ摺り
は大きなハードルだ。しかし、足踏みの脱穀機は探してみると意外と残っている。
そして、この循環式精米機さえあれば、なんとかコメとしては食べられるものに
仕上がる。そこから適度に機械化したいというのなら、バインダとハーベスタだけ
用意すれば良い。それらの機械化コストは、使える中古品を農機屋から購入した場合
でも、おそらく30万もあればお釣りが来るだろう。
自分の場合、バインダ0円。精米機は3万5千円。ハーベスタをどこからか探して
来たとしても総額10万円以内に押さえられそうだ。今となっては、こんなになって
まで無理に就農しなくても、もっとスムーズに、楽しく稲作を始められたのでは
ないかと思っている。

 
 
毎度の如く話がそれた。
このような場合、通常通り玄米から精米するのと同様に行えば非常に搗きムラが
出てしまう。また、精米中の温度も相当に上がってくるので、仕上がり・食味ともに
良いものにしようと思うとなかなか大変だ。 
 
圧迫ゼロでもモミは外せる.JPG
 
まず、モミ投入からしばらくの間は機械の圧迫力をゼロのまま回す。
モミ殻を外すという目的から考えると、ローラーによる圧迫を加えた方が良さそうな
気もするが、慌ててはいけない。写真は数分間回した時の状態。単に機械の中にモミを
グルグルと通してしているだけでも、ちゃんと殻がむけて玄米になってくる。
また、コメの品種によってはモミにヒゲのようなノギ(ノゲとも呼ぶ)がある場合も
あり、スムーズな循環を妨げる事もあるので、それをヘシ折って排除するという目的も
ある。

ともかく、モミはしっかり乾燥が行われていても、表面がザラザラしているせいも
あって引っかかるらしい。ある程度モミ殻が外れてくるまでは精米部分の入り口に
落ちるモミの量も多かったり少なかったりと安定してこない。精米時の圧迫力は、
連続的に同じ量のコメが作業部の中を通過するからこそ設定を維持出きる構造なのだ。
従って、当初より強めの圧迫を加えると良い仕上がりにならない上、詰まりなどの
トラブルも誘発させ易い。

 

無圧迫循環中は、必ず排塵ファンを回しておく。
 
サイクロン大活躍.JPG
 
これにより、外れたモミ殻や、茎や葉の破片が排出されてゆく。暫く掃除をしていない
精米機でモミから搗く場合、作業を始める前に一度ファンとサイクロン(排出筒)を
取り外して、通路を清掃しておく事を推奨する。また、イネの茎の破片などがモミ中に
混じっている場合は、放置すると仕上がり寸前になっても細切れになって残留し続ける
ので、なるべく大きなうちに手で取り除いておいた方が良い。
モミが外れてゆくに伴い、サイクロンから出てくる異物は減ってゆく。


圧迫なしのまま、回し続けて20分程度。時間は、投入量にもよるが、30分も
回していれば、おおかた玄米あるいは玄米から少し搗いたような状態となる。
 
とにかく時間かけて回せば.JPG
 
ここまで来れば、後は通常の精米と同じように圧迫を加えてもまず大丈夫。
だが、何度もコメを循環させる構造のこの精米機では、コメ同士や内部のアミなどに
擦れあう回数が多くなってしまうので、キレイな玄米だけを取り出すのは非常に困難
なのが悔しい。玄米に近いものを取り出したければ、ここから更に圧迫ゼロのまま回し
続けると、まあ胚芽米程度にはなってくれる。
 
 

このように何かと時間はかかる作業ではあるものの、モミから搗いた場合はなかなか
良いものが手に入る。土質改良・肥料・保水・抑草を兼ねた万能資材だ。

これは絶対使いやすいはず.JPG
 
ヌカ箱には、ヌカと粉々に砕かれたモミガラが混ざったものが溜まる。
これを野菜など作物の株元に撒いておけば、やがて雨が降って乾くきガッチリ固まる。
モミガラの繊維をヌカで固めたものが表土を覆っていては簡単に草も生えてこれない。
良く、モミガラをマルチ代わりに使用したりもするが、それよりも相当効果が持続
すると同時に、良い肥料にもなる。土中に浅く鋤き込んで使うのも良いだろう。
 

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