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#403 恐怖極まる単独作業

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今日から明日は雨。また稲刈りが延びてゆく。
 
昨日の午前中はコシヒカリのモミ摺り。
丁度半分くらい摺ったところで、トラブル発生。

収入源が~.JPG
 
好調に動いていたモミ摺り機だが、ベルトがスリップしはじめて急に選別版が動かなく
なる。慌てて停止し、機械の背面を見るとこの通り。選別板へ玄米が過剰に供給され
る、ないしは一時的な排出不良選が起きたことにより選別部のベルトがスリップするも
玄米供給は尚も止まらなかった。玄米が機械から溢れ出している。

調子よく動いていても、油断は禁物。急激な負荷変動が入るとたちどころにこうなる。
また、しばらく運転していてベルトが熱を持ってくると、更にその可能性は高まる。
作業部分が動いていなくても、よっぽどの事にならなければモーターは回り続けるので
不具合があったら即座にスイッチを切り、同時にモミの供給も絶つこと。放置して
ベルトスリップが続いた挙句、モーターまでロックしてしまえば、ベルト類もモーター
もパアになってしまう。

 
内部の玄米をカキ出せば再起動は容易だが、これをやらかす度にコメの損失が出る。
この時は、時間当たり15俵ペースで動かしていたのだが、現状出せる能力ギリギリ
だったようだ。

 
 
 
あーあ、収入源は減ってゆくし、新品の親ベルトも少し痛んでしまった。
どうせなら、モーターから最初に減速してロールを回すベルト(ダブル掛け)も
一緒に交換しておくんだった。
 
ベルト長過ぎんだっての.JPG
 
で、この機種はサタケ製3インチのポピュラーな機種。だが、これは親ベルトが異様に
長く、同じベルトで回すプーリーが多い。どうやらこの仕様だとトラブルが多かった
らしく、同一機種でもその後は親ベルトが短くなり、親ベルトで駆動するプーリーも
減った。その代わり、中間減速のプーリーを介して新たにベルトが一本追加されている。
前回の作業では、親ベルトが死にかけていたので、仕方なくテンションアームにヒモを
掛け、スプリング張力を超えた力で強制的にベルトを張って凌いだ事を考えると、
それは正しい判断だと納得出来る。

ただ、機械を購入する時点で、そんな事は知る由も無かった。台数は少ないらしく
レア物っぽいが仕事の道具は信頼性が一番。今は否応無くこれを使う他は無いので
とにかく更にメンテをしておこう。作業スピードは、単独で行う場合、一時間当り
10~11俵位が良いだろう。この速度以上でのモミ摺り作業は、やたら恐怖感が
つのる。玄米の選別/機械の運転状態のチェックしつつ各部の微調整・玄米袋の着脱と
トラックへの積み込み等やる事が多いので、モミ摺りの速度を上げすぎるとトラブル
ばかり出てしまうのだ。

以前、現代農業にも、一人でやる人が紹介されていたが、その記事を読んでみて
自分と全く同じことをしていて驚いた。記事は、稲作で如何にして利益を上げるかと
いう話の一つだった気がするが、そんなのは差し置いて、一人でやるとこんな感じに
しかならないのだろう。

そういえば、妙なサイズの親ベルトは販売店に在庫がある訳が無く出荷も遠方から。
その間、稲刈り作業が止まること2日。一昨日はコンバインが田んぼに落ち、脱出と
洗浄て午後が潰れる。で、今日から雨。予定あって無きが如し。まあ、雨の間にメンテ
は可能。ベルト代など、損失するコメ代に比べれば安いものだ。
 
 
作業場の中は満杯。即時発送するだけの数袋を除いて、あとは検査場に持っていって
そのまま向こうで保管。
 
もうちょっと積みたかったな~.JPG
 
本当は、もう少しまとめて乾燥し、一気にモミ摺りをしたかったのだが。
コシヒカリの収穫作業はまだまだ続く。この流れ、何時になったら終わることやら
もういくらか注文が入ってきているのだけれど。
 

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コメント(2)

長~くて凹凸かつ複雑な取り回しのベルトだね。

設計者は、トルクや回転数といった要求仕様のみに主眼を置いて設計したのでしょうかね。
同程度の複数本のベルトで繋ぐよりも、
長くて1本で複雑な取り回しの方が、
トラブル発生確率が上がる事は想定できたはずだが、設計に十分反映されなかった。

何故、十分反映されなかったのか?
う~ん、気になる・・・
設計者の経験不足、形状的制約、時間的制約、実はベルトメーカの強~い要望だったり・・・

分野は違うけど、俺は大型のモノを設計するので、
様々な条件をバランス良く考える難しさはわかる気がするけど、そこって、センスかな~
でもそれが設計の面白さだったり。

人見先生、機械設計してましたよね?
設計してて、センスの入れ具合に面白さを感じませんでした?

そうなんですよ~。
この親ベルト一本で、玄米排出スロワ・玄米供給横送りりラセン/スロワ
・未選別モミ戻しラセン・唐箕駆動用プーリーの減速まで全部やらせてます。
アキレス腱にもほどがありますね。

今回のトラブルは、玄米の排出スロワのプーリー部でベルトが滑ったので、
同軸にある別のプーリーで駆動されていた唐箕まで動かなくなったのが原因の
ようです。

ん~、何でこんな仕様にしたのかまでは考えてなかったですね。コストかなぁ?
一本で済むなら合理的といえば合理的のような。でもまあ、おっしゃる通りよく
考えりゃ分かりそうなもんですが。ベルトってレイアウトの自由度が高いので、
無理させやすいんですかね。何か、妥協というよりは、これでいいんだっていう
妙な自信を感じもします。ベルトが六角だった事もそれに輪をかけたのでは。
個人的な意見だと、主要部分はカネかかってもいいからチェーンで駆動するくらいの
心意気を見せて欲しいところです。

あと、昔のコンバインもやたら長い親ベルトの機種が多かったですよ。でまあ、
やっぱり負荷変動タフネスが低いから低速作業を余儀なくされるんです。

私は、職業としては機械の設計してなくて、専らテスト屋でした。工業高校の時に
3年間勉強してますけど。テストする物の形状を見て、直感的にダメだと思う物
は、たいがいダメだった記憶があります。それでもしっかりデータとって説明する
必要があるのは当たり前なんですが、それが性に合わなかったと言うか・・・。
でも、神業的な設計って沢山ありましたよね。人柄が出るから余計面白いんですよ。
設計と話し合いながら、各部の形状を決めるっている作業もあったし、よく、試作品
に粘度を盛り付けたり図面に加筆して、こんな形状にしてくれって相談しにいったり
してましたね、そういえば。

強度・振動・騒音・駆動系など、テストする幅が広かったのも経験として色々得られ
たんでしょう。けれども、そんなに良い仕事はしていなかったと反省してますが。
そういえば自動車整備士だし、機械系の人間でいてよかったなと思うことばかりです。