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#357 小さな体験圃場

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見沼の福祉農園で知り合った学生たちが、今年も田んぼにやってきてくれた。

丁度、手で田植えをするのに扇の上の田んぼは丁度良い広さ。
角材を引いて均すところからやってもらった。

みんなお茶目.JPG
 
土曜日の午前中は雨で作業出来なかったものの、翌日も続きを行い田植えは無事完了。
ちょうどその時にいつもの大工さんが通りかかったので、一緒に記念撮影。
この小さな田んぼも、この先は体験圃場として活用する方が面白そうだ。 
 
 
植えているのは、これまで田植えをして余ってしまった【ふさこがね】 
中性品種だが、事実上の扱いは早稲。6月植えでは遅いと思うが、どうせなら
千葉県の米をと思って提案したところ、快く受け入れてくれた。
むさくるしい野郎に植えられなくて良かったね。苗さん。

苗箱の中でここまで育つ.JPG
 
苗は少々虫の被害を受けているが、立派な成苗に育っている(育ちすぎか)。
これならスムーズに生育してくれるかもしれない。狭く浅い苗箱の中でも、やりよう
ではここまでしっかり育つという事もこれで判った。自分のような耕作スタイルの
場合、幼苗や中苗を早く植えて、雑草害と株数減少に悩まされるより、この位まで
育てて植えたほうが良いのかも知れない。

 
帰る直前まで、草取りなども体験して(手伝って)もらう。何ともありがたい。

君らのは俺がやっとく.JPG
 
植えた後、どんな管理をするのかも知ってもらおうと、チェーン除草機も他の田んぼで
引かせてみると、ごくごく小さなコナギが次々に浮かび上がるのを見て驚いていた。
 
 
 
彼らが帰ってからは、田んぼの水位を保つために、湧き水をせき止めるダムを
こさえておく。今日からは、中干しで用水が出ない。初期除草が開始できるように
なる頃に、田んぼが干上がってはまずいのだ。
 
ダム大好き.JPG

そんな理由もあり、水があるうちに除草を出来るだけしておこうと思い、今日は
一町分以上もチェーン除草機を引きまわした。流石に疲れたので早く寝よう。
 
 
ダム作りはその合間の作業。除草に飽きたので気晴らしになるかと思ったが、
泥を掘っては積み上げる作業なので、地味なのも体が休まらないのも同じ。
然し、例え疲れていても雑草の恐怖が常に自分の体を動かしてくれる。
 
排水溝の意味って何?.JPG
 
 
例によって側溝に埋まった土砂をほじくり返して積み上げる。従って材料は無限にある。
写真奥の、草の生えている部分から、側溝の上端が露出するまではおそらく20cm
近くあるだろうか。つまり、排水溝は完全に土砂の下に埋もれている。だから、この
田んぼは年中ジメジメしていて土が乾く事は無い。側溝と田面との落差が殆ど無い
のである。

それにしても、側溝を掘って見ると良質の砂が大量に出てくるのが毎度気になる。
田んぼから、土砂が出て側溝が埋まっているのは判るが、ここまで大量に田んぼに
入れた砂が堆積しているのは勿体ないだろう。周囲の農家さんは、冬になると、よく
田んぼに砂や土を運んできて丁寧に整地している。それが、結局はこんな形で水路を
塞いでしまっている。土砂が堆積すれば、暗渠は効かなくなってしまう。そして、
田んぼは昔のような湿田に近い状態に戻ってゆく。すると、カマ(深み)が増え、
それを何とかしたいからと、また砂を運んできて・・・というような事が実際に
起こっている。

側溝の整備をせずに、田の外見を良くするためだけに土を他所から運んでくるのは
如何なものかと思う。側溝を掘って、土砂を田んぼに戻すという努力は、誰もしようと
しないのが不思議で仕方ない。

見栄のために、お金と労力を費やすのが、百姓の性分なのだろうか?
自らの田んぼにご執心なのは構わないが、何がしたいんだよとやっぱり言いたくなる。
 
 
全く、折角ここで楽しんでいってくれた彼らにそれを伝えるべきなのかは
微妙なところではある。

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