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#349 広い田んぼは好きじゃない

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先週、魔の田んぼの代かきをしようとしたのだが、田んぼの面が酷くガタガタで
話にならない。仕方なく、ひたすら高い所から、窪んでいる箇所へ土を引っ張って
いたのだが、全く終わる気配が無い。気がついたら、4時間も作業してしまい、燃料を
使い果たして退散。今日はその続き。


どんだけ狂ってるんだ.JPG
 
 
既にかなり水を張ってあるが、この有様。田植えには程遠い。けれども、このまま
無理に田植えを行ってしまうと、あらゆる種類の雑草が生えてきてさぞかし苦しい
思いをするだけだ。根気良く、ゆっくりと引っ張り続ける他は無い。
ただ、トラクタを通しまくると、どんどん田んぼは深くなってゆく。
耕深さはごく浅く設定。車輪の轍が消えるギリギリの深さと車速を、田面の状態に
応じて見極めるのにも、だんだんと慣れてきた。
 
とにかく、ゴリ押し作業は禁物。ロータリー反転時や、水が行き渡っていない部分では
速度・PTO回転数には特に注意する。かなりの粘度質土壌なので、土はすぐネリネリに
なり、急いで操作すればすぐに負荷は上がってしまう。エンジンにも負担をかけたく
ないので、常時1700~1800回転を維持。もっと早く出来るはずだが、虎の子の
一台。ぶっ壊してしまったら元も子もない。

 
 
作業時間は、3時間程度と目論んだものの やはり4時間近くなる。

終わる気がしねえ.JPG
 
もう日没も近い。はやる気持ちを抑え、作業等とヘッドライトを点ける。
よく考えたら、暗い中で作業するのは初めてだ。 
 
  
漁火.JPG
 
田んぼから出てストレークを畳み、メガネと足を洗ったら、もう真っ暗。
水面に映る作業灯の光は漁火のよう。ああ。今はイカ釣りのシーズンだった。どこか
出かけたいなぁ。
 
 
しかし、冬の間にある程度は面を出しておいたつもりなのだが、ここまで酷いことに
なっているとは思わなかった。もともとかなり面が狂っていたとは言え、震災も影響
しているのだろう。高低差は、おそらく15cm位はありそうだ。
 
そして、この田んぼは、2反5畝程度の広さがある。いつもの一枚一反くらいの田んぼ
なら、均すのもなんてことはないのだが、広くなればなるほど面が狂った場合に手こ
ずる破目になる。一枚が5反とか1町分もあるような田んぼになれば、こんな悠長な
作業など許されまい。だから、もっと大型の機械と、レーザーレベラーなどを用意する
必要が出てくる。
 
相変わらず、国は圃場の大規模化を進める構えだが、もう法人と大規模にやれる農家に
しか田んぼはやらせたくないのかもしれない。被災した東北地方の田んぼも、広く再
整備して揃える方針のようだが、田んぼ一枚当たり、どの程度の面積を目安にしている
のかが気になるところだ。もし、震災前より相当広くすると言うのなら、だいぶ問題が
あるだろう。

そりゃあ、ある程度集約する必要性もあるのは理解するが、広い農地ほど、震災が
来たら派手にガタガタになる事は間違いない。そう考えると地震の起きやすい国で、
大規模なモノカルチャーを行うのは、やっぱりリスクが高い気がしてならない。

天災による被害を受けても、最小限の労力で立ち直れるような農地とは、どのような
ものか考えると、水耕栽培の野菜工場でも、ハウスでも、整然と区画分けされた大規模
圃場でも無いようだ。最悪、人力でもなんとか元に戻せる位が丁度良いと思うのだが。

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