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#350 もう少し待て

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『早く植えろ。』と、色々な人に言われる。自分より、周囲が焦っていて可笑しい。
こちらの本音としても、とっとと植えてしまいたい。代かきの済んだ田んぼも増えて
きた。その気になれば、5月中に全体の8割程度までは植えることは出来るだろう。

B/A.JPG
 
けれども、やっぱりまだ植えたくない。というか、植える訳にはいかない。

 
昨年・一昨年と、植えつけて2週間後には雑草が激しく出てきてしまい、結局は除去
困難となって壊滅している。そして、雑草の種は翌年に持ち越される・・・。
機械で、冬と春先に耕起を行った以外、何の防除策も取っていない。
だから、通常と同じ要領で作業をしても、失敗を繰り返すだけになるとだけだろう。

だから、今年は方法を変えた。
春耕起の済んだ田んぼは、代かきよりもだいぶ前に水を張っておいて、雑草が沢山
出てきたら代かきを行い、アクを押し流す。そして、またしばらく放置してから、
同じ工程を繰り返すことにした。
トラクタの燃料を予定より使ってしまうのは不本意だが、背に腹は代えられない。

どんどん出てきてください.JPG
 
耕起後に、水を張っておくと、田んぼはこのような状態になる。
田植えも済んでいないのに、田面は緑一色となり、なかなか趣深い。

ざっそうてんこ盛り.JPG
 
耕起後に再生したスズメノテッポウ・ヒエ・コナギ・イボクサ・クログワイ・セリ・
オモダカ・ホタルイ・・・どれだけの種類がこの水田にいるかは、時間があればよく
調べてみたい。これはこれで、色々な植物が競合しているので、特定の雑草だけ繁茂
することも無いような気もするが、それではイネが植えられない。

こんな雑草の楽園に、イネを植えようと思うほうが間違っているのかも知れない。
一ど叩いたくらいでは、すぐに再生してきてしまう。ギリギリまで雑草を叩いて
おきたい気持ちが、これでお分かりいただけるだろうか?

遅く植えると、確かにイネの生育期間は短くなるので、確かに理屈上収穫量は減るが、
雑草駆除にかけられる時間は長くなる。今年はそれを存分にやっておきたい。
早植えしたければ、水田にいる雑草を毎年少しずつでも良いから減らしておく事。
 
 
 
ところで、代かきをせずに雑草を生やしまくっている田んぼには、イモリがやたら多い。 
 
一匹500円?.JPG
 
これが出てくると、田植えの季節になったことを実感出来る。
今年も田んぼをお守りください。コメは毎年飢饉でも、生物相だけは豊かなのである。
今年も、近所の幼稚園児たちがこの田んぼで生き物を捕まえたり、水路で遊んだり、
田んぼの風景を描いたりして4時間ほど過ごしていった。

自分の都合だけで、薬剤を使用する訳にはいかない場所もあるのだ。
ここの棚田4枚は、奇跡的に20年近くの間農薬も除草剤も使用されていない。
それを先生方は良く知っているのだろう。
 

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