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#332 田に土と書いて

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知人のところへ竹の資材を取りに行く。
焚き火の燃え残り炭やパウダーなどを有り難く頂戴した。
色々と試してみて、また結果を報告することにしよう。

 
ここは、住んでいるところから二時間ほど離れた場所。
丁度、千葉県の中部に位置しており、北総と房総半島の境界にあたる。
地形も、各々の中間といった感じで、田んぼは広くも狭くもない。

水仙の季節もそろそろ終わり.JPG
 
そして、のどかな里山にはやっぱり水仙がよく合う。
水仙はそろそろ終りだが、今は桜が満開だ。
 
 
 
訪れたついでに、再生に取り組み始めたという棚田を案内してもらった。
ボランティアで作業してくれる参加者を募っているそうだ
 
一番下なら楽勝.JPG
 
 
ここは、その入り口。見える場所だけに、それなりに手入れされており、この程度なら
なんとかなりそうだ。

棚田はかなりの奥行きがあり、奥へ行くに従って次第に状況が判ってくる。
雑木がかなり生えているので、耕作していない年月を察することが出来る。

どんだけ放置したんだろ.JPG
 
こういった場所を復帰させるには、かなりの労力と時間が必要だが、その過程が
面白かったりする。
 
 
途中には、囲われたビオトープがある。ホタルを育てているようだ。 
 
 
ホタル飼育中.JPG
 
 
確かに、これは良い環境である。
田んぼに戻したら、かなり深くなるのだろうか。
 
 
 
 
最上段には、溜め池がある。
余りにものどかで、ぼーっといつまでも過ごせそうな場所。
 
 
俺が子供なら絶対遊ぶ.JPG
 
それに、自分が子供だったらここで遊ぶなと言われても無理だろう。
釣りをしたり、泳いだりするに決まっている。だが、ブラックバスだけは放流しない。
 
 
 
 
つい、池のほとりに降りてみる。
 
う~ん風流.JPG
 
ここ、本当にいいところだな。
 
 
 

聞くに、この溜め池の更に奥にも田んぼがあるらしいが、案内人も行った事は無い
そうだ。一応、途中までは道も整理(切り開かれている)されている様子なので、
そこを進んで行く事にした。
 
奥にはいったい何が.JPG
 
 
道が無くなったところで、池の淵の方を見てみると、確かに何かの空間がある。

 
そこで取材班が見たものは!.JPG
 
土手を下って、そこへ入ってみる。 
 
  
 

 
平べったい場所ではるが、田んぼというか、沼というか、何とも言えない。
沼沢植物と雑木が生えているが、そこまで密生していないところを見ると
植物にとっても、そんなに良い条件ではないようだ。

 
ちょっといいじゃんココ.JPG
 
 
ただ、何故かここも雰囲気は良いのである。
荒れてはいるはずなのだが、荒涼としている訳ではなく、どこかにまだ温もりを感じる。

 
沼沢とはまさに.JPG

周囲に人工物は一切無い。人の手が確かに入っていた形跡はあるのだけれども、
それはずっと昔の話。ほのぼのしているようで、どこか物悲しい。
自然に還りつつある里山もまた、ワビサビの宝庫なのだなと思う。
 
 
 
それはそれとして、ここの里山は再生する予定。
これと同じような場所は、日本中の農村にあるはずなのだが、どうも陽の当たらない
(注目されない)場所が多い気がする。
 
例えば、ここよりもっと南に行けば、鴨川や館山など里山で有名な場所が沢山ある。
棚田などのトラスト活動も盛んで、農的な生活を求めて移住者も多い。これは、
土地の保全活動をずっと続けてきた方々の結果なので、非常に見習うところが多い。

ただ、有名になると訪れる人がそこに集中してしまう。
それが、どうもバランスが良くないように思う。

結局、今回紹介したような地域の悩みは何処も同じはずで、それを改善するには
まず人の力が要る。なのに、人はその場所を通り過ぎてゆくだけ。
これでは、そこで暮らす人が有名な土地への嫉妬を抱き易くなる。もし、どうせ
ココで何かしたところで・・・という卑屈な感じになってしまったら元も子もない。

もっと満遍なく、様々な土地へ人が訪れるようになって欲しいものだ。そして、来訪者
への訴求活動においても、その地域のみのことを考えるのでは無く、同じ悩みを持つ
別々の自治体に住むもの同士が手を取り合って行う必要もあるのではないかと思う。
 
 
都市農村交流と呼ばれる取り組みは、相変わらず盛んに取り沙汰されている。
しかし農村は、いわゆる【都市生活者】ばかりを必要としている訳では無い。
消費型活動の対象として、農村を捉えているような人よりも、一緒になって物事を考え
年月を重ねていける人に来てもらう方が、こういったケースでは重要なのである。
後者は、まだマイノリティかもしれないが、そんなのを意識しないでやれる者は
ほぼフロンティアである。
 
 
それと、これについては実はあまり堅苦しく考える必要も無い。
サラリーマン時代にも、週末に農業体験ボランティアや耕作放棄地の復帰作業を
やっていた自分の経験では、

『気付いてみたらこんな活動をしていた。すごく面白いから続けよう。』
 
程度の感覚でしか無かったのだから。


 
 
 
リンク
 
この里山再生活動へ興味を持った方がいたら、以下に問い合わせてみると
良いだろう。

http://takemori.org/
 
NPO法人 竹もりのさと
主に、竹林整備や竹で作った資材の販売活動などを行っています。

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