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#320 偶然に読む世の理(ことわり)

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月曜日の未明に、ようやく西日本旅行より帰宅。
件の大地震発生により、2日ほど旅程が伸びてしまったが、その間も淡々と情報収集や
見学を行い続けたので、当初の予定よりも有意義な旅になったと思う。
 
 
勿論、行った先々で教えていただいたことや、面白かった事などには事欠かないのだが
やはり、現在一番気になるものから書く事にした。

過剰にタイムリーな旅行.JPG

広島では、真っ先に原爆資料館を見学した。以前から訪れてみたいと思っていて、
念願が叶ったのだが、ここに展示されている脅威は、戻る途中から我が身にも
ひしひしと伝わるようになってきていた。
 
ここを訪れたのは、偶然だったのだろうか?

 
そして旅行中の往路は、電車やバスの中でこんな本を数年ぶりに読み返していた。
これは、自分の叛骨精神の源と言っても差し支えないほど衝撃的だった本でもある。
暇つぶしに、実家の本棚を漁ったら出てきた本で、人生が変わってしまったのだ。
 
 
これには、現代文明の問題点や、この世の物質と物理化学現象、果ては生命活動や、
無責任に作られ消費的に用いられる言語の氾濫に至るまで、非常にこの時勢への警鐘
とも言うべき考え方が端的に著されている。無論、原子力についても相当数のページが
割かれており、原爆資料館の見学と併せて、非常に考察が深まった。

とか思っていたのだが、帰り際に大阪で足止めを食って、福島原発のニュースを聞く。
そして慌てて再びこれををめくって、目が釘付けになる。古い情報とは言え、建造から
8年間の福島第一原発の稼働率や故障歴などが、しっかりと記されていたりするの
だから、それも仕方が無い。

予言書に近いかも.JPG
 
NHKブックス 【資源物理学入門】

初版は昭和57年。近年は重版されていないらしく、新品の入手は出来ないが、
古本の入手は比較的容易だろう。
余談ながら、NHKブックスや岩波新書は糞真面目な故なのか、古くても読むに
値する本が多い気がする。

 
なにやら難しそうな本に思われるかも知れないが、そこまで難解な数式は出てこない。
それを読み飛ばしてみても、言わんとする内容は充分にイメージしやすく、文系の人
でも読みやすい本だと思う。
但し、読み解くには序盤に論じられえる、【エントロピー】という概念を正確に理解
する必要があるので、少々面倒に思えてもそこだけは読み飛ばしてはならない。
 

これ以上は内容に関して記述しないが、30年近くも前に書かれた本とは思えない
ほど恐ろしく鋭い。これほどの本にも関わらず、特定の層からしか評価されなかった
のは残念で仕方が無い。現在まで、正にこの著者が30年前に懸念していた方向に
世の中が向かっていたのである。
 

それでも、今ならまだ間に合うのかも知れない。
ただの予言書なら、読んでも己がどのように考え、動くべきかは見えてこないが、
これは間違いなく次世代を担う人間へ託されるべきメッセージだと捉えて良いだろう。
 
 
以上、単なる書籍の紹介になってしまったようだが、以降は通常通りの更新と
なるように心がける所存である。
 
 


文献  【資源物理学入門】 槌田敦 著  NHKブックス423

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コメント(1)

末澤です。

人見さん、ご無事そうで何よりです。
ご連絡しようと思ったところ、
携帯を紛失した際に、人見さんの携帯番号も分からなくなってしまいました。
急ぎませんので、メールにてお知らせいただけますとうれしいです。