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#318 妄想日和

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土砂の搬出がだいぶ進む。
前回、おおむねフラットだと書いたが、搬出してみると、入り口側から見て
右側の部分は段差が多い事が判明。

遺跡発掘中.JPG
 
複数の設備があったのだろう。面の高さも少しずつ異なる。
各々の設備を大きな一枚の台座に据え付けなかった理由は何だろうか。
とにかく、掘っていると遺跡を発掘しているような気分になる。

 
 
 
これが、石油文明が滅んでから何百年か何千年か後に、ここで行なわれた発掘
作業だったとしたらどうなるだろうか。
 
 
 
『あー人見君、何か出てきたかね。ここは何故か山が不自然にえぐられているばかりか、
 不思議な形の建造物の跡ばかりだ。 きっと面白い発見があると思うんだが。』
 
「そうですね教授。また何か違うく窪みが出てきました。小さな部屋の跡のようです。」
  
『そうか。他に出土品などはあったかね?』

浴室の跡のようですね.JPG
 
 
「砕石の中から錆びた鉄の棒と、割れた円盤状でザラザラな平たい石くらいです。
 あと、文字の書いた金属箔のようなものも。」

『破損しているものを拾い集めて、なるべく復元しよう。それにしても、やはりここは
人が普段生活していた痕跡がほとんど無いようだな。』

「やはり、と言いますと、ここにはどのうようなものが?」

『私にはね、ここが何か儀式的な場所だったように思えるのだよ。だから、出土品の
破片は祭器で金属箔は祝詞やお経、お札なんかかもしれんぞ。それによく見たまえ、
あの南側の斜面を。』
  
あそこには寺院が埋まっている.JPG
 
「あちらの方も、だいぶ土砂の運び出しが済んできましたね。」

『君は何を見ているんだね?』
 
「はあ、あそこにも何かが埋まっていると?」
 
『そうだ。ここは3方向を山に囲まれていて、丁度あの斜面に向かって敷地の中心
だけがスジ状に、朝から夕方まで日が差し続ける。そしてその中心線に沿って斜面を
登ると、上はまっ平で非常に日当たりの良い開けた空間がある。下側の敷地の両サイド
には意味不明な建造物の跡。そして、異常に分厚く敷かれた立派な石の地面・・・。』
 
 
「そう言われると、斜面の始まっている部分に対して、この敷地の壁はかなり奥まで
続いているようです。自然に土砂が崩れてきて埋まったにしては、だいぶ不自然な
地形をしていますね。」
 
 
『だから、掘ってやるのさ。この敷地には、下から上まで規則性がある。おそらく
あの斜面の中心に上へ連なる階段があり、上は寺院か社だ。』


「だったとすると、あの謎の大きな台座(現・乾燥作業所)があるのも、何となく
頷けますね。」
 
 
『あとは、何が祭られていたのかなのだが・・・。』
 
 
「そういえば、さっき掘っていた現場から、炭化した植物の種のようなものが沢山
出てくるんです。一部は形がしっかり残っていて・・・。見てみてください。」
 
 
『む!これはまさしくイネのモミではないか。』
 
 
「確か、この山を下った所は、一面の水田でしたね。」

 
『これで、だいぶ謎が解けたな。』


「なんだか、やる気が湧いてきました。」
 

『すごい発見だぞこれは。どんどん掘ってやろうじゃないか。』
 
 
 
・・・こうして勘違いした二人は、生コン業者の敷地跡と、産廃が埋められたボタ山を
ひたすら掘るのだった・・・。そして、掘り返して出てきたものの処分に困ったそうだ。
現代の廃物が、未来の人をこのような形で徒労に誘い、悩ませようとは誰が想像した
だろうか・・・。

 
 
 
 
 
土砂の搬出はとかく地味。そこで、くだらない妄想をしながら行っていると時間も
すぐに経ってくれる。

そして、この実地ベースでの妄想があれば、もはや書くネタに困ることも無い。

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頭の中で情景がうかびました!

はは、こんなんで面白がってくれるならまだまだ書くよ~。