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#304 意志を振り返って

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新たに就農した人の様子を知りたいと、ブログの読者より連絡があり、当サイト運営
NPO職員と研修生も交えて、実地にて懇談会を行う。
とはいっても、こちらはまだまだ始めたばかり。事例は複数紹介出来た方が良い
だろうと、スケジュールに知り合いの就農者さん訪問も加えた。
 
 
写真は、その農家さんの畑にて撮影。
先生、よろしくお願いします。


見学って面白いですね.JPG

現在は、ブロッコリーの収穫時期。栽培の様子や独立の経緯などを伺う。
自分とて、野菜は素人レベル。人から学ぶ事は多い。 

 
 
ブロッコリーを採らせてもらう研修生。

ひと思いに包丁で首元を斬ってくれ.JPG
 
自分も、お土産にひとついただいてきました。
こんな立派な作物を育てられるようになりたいものだ。 
 
 
 
別の畑も見せていただいた。

 
出荷できない現実.JPG

この区画はレタス。然し、売り物にならないとの事で、このまま鋤き込むしか
無いそうだ。このように厳しい一面も、躊躇無く見せてくれる。
どうせ【農業体験】と呼ぶのなら、こんな要素が入っていても良いのかもしれない。
 
 
 
さて気づいたら、このブログを読んで興味を持ち、生コン事務所を訪ねてくる
方が少しずつ現れ出した。相変わらず経営になっていないので、就農者と呼ぶには
余りふさわしくない人間ではあるが、興味を持って頂けるのは有り難いことだ。
そこで、ここらで私が農に進むにあたり、稲作を選んだ意志が何だったのか簡単に
振り返っておこう。
 
 

【稲作は儲からない。絶対に無理なのでやめなさい】
 
 
これをしきりに言われたのが一番の原因かもしれない。主食を栽培してみたいのは
幼児期からの意志というか、純粋にしたかった仕事なのだが、そんな言葉で一蹴
されるばかりで、どうしても納得が行かない。

『これって、将来も誰かがやらなければいけない事なのでは無いか。』

なのに、投げ出す人は増えるばかり。真面目に教えてくれる機関も無い。就農相談の
窓口も、真剣な意志だと伝わるまで、なかなか協力的でなかった。
(現在、農政には大変お世話になっております)

これは、本当に無理なのかどうか、己自身で実験を行なってみるしか無いのだと
思った。しかも、どうせ試すなら、改良の恩恵を受けにくい中山間地で。
それで、もしも経営が成立するレベルまで持っていければ、追従しようと考えた
チャレンジャーが出てくるかもしれない。そうすれば、少しは農地も農業も支え
られる。こちらもゼロから始める稲作を教えられるだろう。
 
 
これ以上の発想は無かった。
それを愚直に実践してきたが、未だ暗中模索状態が続いている。
投資額を抑えつつ、それなりに耕作が可能な足がかりは出来てきたが、そこまでに
2年かかっている。本格的な売り先は、これから探さなければいけない。


この状況より、素直に言えるのは

・遺憾ながら、余っ程の覚悟が出来ていない限り、稲作主体での新規就農スタイル
 は避けた方が良いと言わざるを得ない。単身なら尚更である。ありきたりの
 アドバイスかもしれないが、 稲作をやりたくとも、まずは換金作物を育て、
 その傍で、徐々に稲作の設備を整え規模を見極めながら始めてゆくのが無難
 だろう。

・初期投資を減らしつつ、設備を整える事が出来れば勝算は格段に上がる。
 良く分からなくても、道具の面倒は人任せにしない。
 
・無謀に近い挑戦を続けるスタイルは、どうも読者受けする。

・周囲の農家と同じような耕作・出荷を行なうのは、規模・設備・手間・金銭など
 物理的な要因から困難。同じ土俵に立とうという努力はせず、栽培以外で収入を
 得る事も必須。
 

 
といった所だろう。正直、現状だと自分の選択は成功とも失敗とも呼べない。
焦らずに続けるのみ。せわしなく動き回る故に【業】が成り立つのだが、
心持ちがせせこましいのは、いささか【農】的でない。忙しさのサジ加減とて
結局は自然に合わす以外に無い。

手前は、そのへんの虫や雑草とさほども変わらない生き物だ。
ただ、少し長生き出来るというだけなら、基本的にはそのスパンに合わせて
考え、出来る事をすれば良いのだと思っている。

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コメント(2)

率直に感じた意見。
アンタいろんな意味ですごいよ。。。

自分では、すごいというか勢い余ってという感じ。
チャリや単車やらで転び、果ては車まで横転大破という無茶ばかりで
大怪我しまくっていた頃とあまり変化はないのかも知れません。
命のリスクだけは、その頃より緩和されたみたいだけどね。