田舎日記ホーム >>> 田舎生活 >>> 新規就農者ブログ >>> #289 自前の一歩

#289 自前の一歩

| トラックバック(0)

昨日は、諸事情で家を離れられなかった。

ずっと家にいるから出来る事は・・・掃除、洗濯、機械整備・・・何かピンと来ない。
料理をすれば火を見ていられる。火・・・あ、モミガラ燻炭でも作ろう。
 
でも、大量に必要という訳でもない。
とりあえず、身の回りにあるものだけを利用して作ってみよう。

家庭用サイズ.JPG
 
 
フタを外したペール缶の下部外周に、ドリルで直径10mm程の穴を2列開け、
脱脂洗浄剤の空き缶の上下を切ったものをペール缶に差込んで適当な位置で固定。
そして工事で使った木材の切れ端を放り込んで火をつければ準備完了。
火力は上げず、入れた木っ端が缶の中で炭(置き火)になるよう調整する

その後は、ペール缶の周囲にモミガラを積み上げて放置し、モミが灰にならないよう
時々切り返す。風も吹かない日だったので、さほど火の心配は要らない。
他の作業をしながらでも充分に作れる。
 
 
ペール缶サイズの炉でも、モミガラ袋3本ぶん位までは割と楽に炭に出来る。
これは、持ち運びもしやすい。火も煙もおとなしいので消火しやすく周囲への気遣いも
少ない。畑などで少量作りたい時にも重宝しそうだ。
 
 
制作費0円、製作時間は15分。家庭用なら、これで充分だろう。
しかし、耐久性が低そうだ。どうせなら木酢液も欲しい。もっと改良しよう。
待てよ、燃やした残りの炭や灰も畑に使える。どこかで木を切らせてもらおうか。
 
 
考えれば考えるほど、周囲には資材になり得る物が山のようにある。
あれが無い、これが無いと思って財布のヒモを緩める前に、どうやったら何が得られるか
ワンクッション置くクセも、少しずつ身についてきたようだ。
 
 
《農》レベルの栽培なら、お金などほとんどかからない。
だいぶ前に知り合った河川敷に住むホームレスのおじさんが、色々と自給用野菜を育てて
いると嬉々として語っていた事をふと思い出した。おじさんは、近所の知的障がい児の
施設の子とも仲が良く、焼いたイモを一緒に食べたりしていた。
見ていてそれが微笑ましく思えたのは、そこに純粋な幸せのようなものを感じたからなの
だろうか。
 
 
農的な暮らしには、高級な道具も、洒落た別荘も何も必要無い。
この時代の中においても己の時間を切り売りせずに、生きるために動いていれば良いのだ。
それは、ある意味どんな億万長者でも到達出来ない、ほとんど神域のようなものだろう。
けれど、人間が単に獣とほぼ同じだと考えれば、随分と簡単な事にも思えてくる。
 
 
果たして、それに憧れる事ができるだろうか?
 
  
残念ながら、自分はそれを実践するストイックさを持ってはいない。 
だからこうして世間との接点を保ち続けたいと、何か書き続けているのだろう。
いやはや、充分過ぎるくらい俗人なのである。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://inaka-nikki.net/mt/mt-tb2.cgi/1289