盆を挟んで、かれこれ3週間ばかりコンクリートと格闘しているだろうか。
最初に屋根に上った時は、余りにも砕く面積が多いので気が遠くなりそうだったが、
ちまちまと作業し続け、ようやく次の作業に取り掛かれそうな所まで来れた。
この間からは、ハンマードリル(削岩機)だけでなく、長いハンマーとバールも併用して
砕くようになった。
前にも書いたように、砕きたいのは、元々の屋根の上に分厚く堆積したコンクリート。
この部分は強度が無く、乗っかっているだけなので、隙間にバールを突っ込んでこじり、
浮き上がった所にハンマーで打撃を加えると、ボロっと簡単に欠くことが出来る。
この方法にしてから、ハツリ作業が急に早くなった。
コンクリの厚みが増え、強度が増してきても、ある程度までなら普通に壊せる。
しかし、屋根の全面(建物の入り口側)に回り込むにつれ、次第にきつくなってゆく。
ここは、コンクリートの厚みが平均30cm以上あり、良質な玉砂利も混ざっていて異様に
強度が出ている。ハンマードリルでも人力でも なかなか壊れてくれない。
しかし、粘り強く叩き続けた結果、全体を分断する大きな亀裂が入った。
ここに、バールを叩き込み鉄パイプをかけてこじって、大きな塊を少しずつずらして隙間を確保。
更に、底に3寸角(太さが9cm四方)の材木を突っ込んで、テコをかけて端を浮かす。
その、浮いた部分にコンクリートの破片を詰める。
そして、ハンマーを振り下ろしてみると、面白いように割れていく。
無論、人力なので体力は使うものの、機械をあまり使わずに作業が早く進んだりすると
何となく、『してやった』 感覚があって充実感がある。