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#269 サバイバル草刈り

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埼玉県にある、見沼田んぼ福祉農園から学生が3名やってきた。
農園では、毎年盆の前後にかけて【サバイバルキャンプ】という行事を続けている。
それは、農園に一週間泊まり込んで、毎日ひたすら農作業を行うというハードなもので、それなりに
研修色もある。参加者は、農園スタッフや学生・社会人ボランティアで、大方は若者だ。

今年は、参加者が多くなった都合から、梨農家の友人と、こちらに3名ずつ受け入れることに
なった。受け入れ期間は3日半。農園作業より負荷が高いだろうとの判断から、元気の良い
やつらが派遣されてきた。
 

『ガンガン作業させてください。』

 
だって。
さて、何をお願いしようかな。

草刈りおねがい.JPG
 
 
真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり草刈り。 
そろそろ畦畔板も抜いておかなければ。
 
 

初日の午前中は、普段通り工事。
農園から移動してきた彼らは昼前に到着。午後から農作業を開始する。
 
 
始めますか.JPG
 
とは言っても、スタッフの男の子が一人で、女の子が二人。
刈払機の経験者は一人だけなので、あまりハードな作業はさせられないだろうか?
 

自分と男の子(ユキヒロ)は、機械で、女の子は畦畦板の巻き取りという分担で作業を進める。

巻いといて.JPG
 
でも、巻き取り作業は草刈り作業よりも早く終わってしまった。


え、刈払機を使ってみたい?
 
 
そうですか。余分に持ってきてるし、お願いします。
重たいし、無駄に出力もあるやつだけど、君たち二人ともちっちゃいし大丈夫かな・・・まあいいか。
 
しっかりと防具を装着させた後、ハーネス(両肩掛けの吊りバンド)を調整限界までまくり上げて
機械を持たせ、とりあえず平地を刈ってみてもらう。

操作の説明も必要最小限。

・回転は上げすぎない
・右から左に刈る。
・刃物を当てる位置は、円盤を時計に見立てて9時から12時。
・腕の力で機械を振り回さずに、体ごとひねりながら刈る。
 

  
あれ、なんだかこの子達はスジがいいかも。
力の有り余る男の子に持たせると、未経験者の場合は無闇に回転を上げて振り回してしまい、
仕上がりも雑になる事が多いのだが、女の子の場合はとにかく無駄な動きが少なく見える。
非力な人に強力な機械という組み合わせは、意外な程に威力があるようだ。
 
 
二日目も、早朝から畦畔板巻きと草刈り。
もう、最初から全員に刈払機を渡す。トコトン慣れてもらおう。


ヤブ刈りOK.JPG
 
緑の子(リナ)にいたっては、手裏剣4枚刃を装着した状態で、桑の木や笹が生い茂るヤブを
刈ってもらった。それでも普通にこなすのだから、これは本物だ。
 
 
それでも、やっぱり疲れるものは疲れる。 
歩いているだけで死んでしまう人がいるこの頃。休まないと、この暑さにやられてしまう。
 
数少ない日陰.JPG

刈ったばかりのヤブで小休止、と言うかゴロゴロ。
こんな日陰も、田んぼの周りでは貴重だったりする。
 
 
 
ユキヒロは、途中から急遽工事に入ってもらう。
犬おじさんの指導のもと、屋根の上の瓦礫を片付ける。

ここは、コンクリートの上で日差しを遮るものが何も無い。
とにかく水分と休憩を良く取るように指示。

 
瓦礫処理おつかれさま.JPG

すまん、工事を手伝ってもらうという頭は当初無かったのだけれど、少しでも工期を短くして
おかないと後がつかえてしまうんだ。

それにしても、みんな好奇心旺盛。高所なのに平気で上がってくる。
そんなトコ座んないでよ。って、自分もいつもやってる事なのに、見ていると少しハラハラする。
 
 
 
昼食後、しばしの休憩を取ってから全員で田んぼのヒエを抜く。
ここからは、向風学校のメンバー1名も合流。5人もいるとだいぶ助かる。
で、田んぼにしゃがんでみんな作業しているのだが、小さい子だと何所にいるのか全然判らない。
 
 
今度は草抜き.JPG

今年は、他所の田んぼでもヒエの発生が多い。
この暑さで干上がり気味になっているのも原因の一つのようだ。
 
 
 
カマ貸して~.JPG
 
何を喋ってるんでしょううね。 何となく甘酸っぱそうな夏の一コマ。
 
 
冗談抜きに休憩が命。
 
暑いよね~.JPG

少しでも涼しい所を見つけては寝そべって、なんだかネコみたい。
 
 
 
夕方は、畑の除草と耕耘機がけ。
 
 
本当に草ばっか.JPG
 
彼らには、本当に草にまつわる作業しかしてもらっていない。
おかげさまで、全体的にキレイになりました。
  
 
 
作業が終わる頃、先生が通りかかる。
そして、トマトを好きなだけもいでいっていいという、ありがたいお誘い。
こんな風に地元の方とのコミュニケーションもある方が、学びの場としてもふさわしい。
 
 
トマトは完熟ですよね.JPG
 
 
路地栽培・完熟・農薬も無しのトマト。
畑で食べるのが一番おいしい。以降の食事でも助かります。

 
 
 
さて、3日目というと、彼らには生コン事務所の2階の清掃をお願いした。
この日から、向風学校メンバーの合宿が重なっており、寝泊りするスペースが無くなって
しまうので、それを確保する意図があっての作業なのだが、当日の自分は乾燥機の移設作業
を行っていたため、写真が撮れず終い。少々惜しい事をした。
この日はみんなで二階で雑魚寝。意外と涼しくて寝心地も良かった。キレイにしてくれてありがとう。
 
 
 
4日目(田んぼ滞在最終日)の早朝は、またしても草刈りの続き。
 
上達してきたね.JPG
 
ユキヒロも、操作に無駄が無くなってきた。
連日の疲れが蓄積してくると、無意識に効率の良い動きをするようになるのだろうか。
 
 
青い子(ほーりー)には、清水の湧く深い箇所を刈ってもらう。
理由は、田植え足袋を履いていたことと、体重が軽いので湿地向きなこと、何より、これまでの
作業の丁寧さと速さから。 
 
湿地刈りとはレアな経験.JPG

湿地刈りの場合はナイロンコードを使用しているので、草の破片や泥がやたらと飛んでくるのだが、
そんな悪条件をものともしない。マムシがいるかもよと言ったところで、別段ひるむ様子も無い。
よくよく聞いてみれば、地味に草刈りにハマっていたのだそうだ。うん、もっと手伝ってください。
 
 
 
みんなの作業している様子も、もう割と安心してみていられる。
 
法面も丁寧.JPG

4枚刃使いのリナ、今度はアゼの際とそこに隣接したヤブに挑戦。
この子は、チップソーが無くても、どんな場所でもソツ無く刈れるようになった。
是非、刃の研ぎ方まで教えたかったのだが、惜しくもタイムリミット。
 
 
 
こんな感じで、賑やかに田んぼの盆は過ぎていった。
そして、農園までみんなを車で送り、キャンプの打ち上げに参加して、翌日に一人で戻って来た。

 
機械が外れないんだけど.JPG
 
また面白い農園仲間が増えた。
気が向いたら、稲刈りの手伝いにも来て欲しい。

なに、秋が深まったら自分も農園にスタッフとして顔を出します。そろそろ機械メンテも色々とある頃
でしょうから。
 
 
 
 
リンク

見沼・風の学校 サバイバルキャンプブログ
blog.goo.ne.jp/minukaze

キャンプ期間中のブログ。夏の盛りに大勢で農園作業を行っている様子が分かるかと思います。
 
 


Go Westな日々
http://gowesto8.exblog.jp/

サバイバルキャンプに参加した学生さん以下、多くの若者が新鮮な目で見た世界を綴る
旅の記録。

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