低温障害を乗り越えて生き残った【あきたこまち】を植えてから、だいぶ時間が経った。
ここで、現在の生育状況を見てみよう。
向かって左側が、低温耐性のある苗。右側が普通に植えた苗。今年も無肥料。
田んぼの奥(山側)には、常時水が沸き、水温も低い。しかし、耐低温型苗の生育ばらつきは
少ない。幼い頃からえらい目に遭ったぶんだけ強いのは間違い無さそうだ。
生育の違いが分かるだろうか?
この品種は、分けつが少ないのだが、敢えて一本ずつ植えてある。
そうすれば、収穫時の株数も比較が出来る。
田んぼ全体を別の角度から見ても、違いは歴然。
この小さな田んぼは、昨年に引き続き検証用としてしっかり機能中。
来年は、ここで最初から育苗も行いたい。
今日の午後は畑で作業。一度浅く穿り返した雑草を、根っこごと埋め込む作業を行う。
だいぶ作付け可能な状態に戻ってきたので、余っているイネを植えておいた。
もう、とっくに植え付け時期は逃しているので、植え付けの株数は多めに、また雑草を
少しでも食い止める為に、株間は20cm弱まで縮めておいた。
更に、畑の奥にも何種類か植えておく。
周囲の人には、さぞかし不思議がられるのだろうかと思いきや、年配の方は 『ああ、陸稲か。』
と、別段気に留める様子も無い。話を聞いてみれば、昔はよく行われていたそうなのだ。
特に、戦時中から終戦直後は盛んだったらしい。
別に、特別な管理はせずに、同じように植えていたそうだが、やはり雨がネックだった
と言う。今回植えた苗は、どこまで乾燥に耐えうるものか、よく見ておこう。
いずれかでも順調に育てば、乾燥に耐え抜いた種モミを採取出来る。それをまた寒さに当て
ながら育苗すれば・・・・そのうち雑草に戻ってしまうかもしれないな。