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#250 どこまでも試してみる

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生コン事務所の前には、余った苗がまだ並べてある。
いい加減片付けなければいけないのだが、最後に確かめておきたい事が
あった。
 

苗は、水をやらずにいつまで耐えるのか?少々心苦しいが、枯らさなければ
分からない事なので止むを得ない。ついでに、中身を捨てる際は土が乾いて
いるほうが軽くて楽という理由もあるのだが。


という訳で、もう随分前から水をかけずにいる。苗箱の土だけでは長い間水が
保てるはずも無く、雨も時折降るだけなので直ぐにかれてしまうと思っていたが
なかなか面白い状況になってきた。

 
ほぼ全ての苗の葉が、針金のように細くなり、一部は黄色っぽくって来た頃に、
水を与えて一晩が経過すると・・・。(品種はふさおとめ) 

何故に元気?.JPG


しぶとい!!.JPG

何事も無かったかのように復活するものと、枯れてしまったものとが
一目瞭然になる。資材の特性も、ここまでやれば傾向が把握出来る。

元気の良い方の写真は、覆土に竹パウダーを重量比で20%混ぜて
おいたもの。
枯れかかりながらも中心が生きているものも、前者と土のセッティングは
ほぼ同じだが、比較のため、前日に水をやっていない。

水をやらなかった期間は一週間以上あり、気温もどんどん上がっていく中で、
苗箱を並べた床は、コンクリートに薄いビニールシートを一枚引いただけの
灼熱地獄。恐ろしいまでの生命力だ。

 
 

 
 
こちらは、床土、覆土共に量販店のもの。これも品種は【ふさおとめ】 

普通の培土だと.JPG

枯れてしまう時期が、他に比べて1~2日程早かったようだ。
それでも、5日もの間は水やり無しで耐えたのだから全くダメという訳でもない
だろう。むしろ、こんな実験をする方がおかしいのだから。
 
 
 
これらの生き残り苗には、全て竹パウダーを15~25%混ぜて使用している。
同じ配合でも、復活度合いには差があるが、どうも水切れに強い苗が育つ
ようだ。完全に屋外で育て続けてきたこともその要因の一つだろう。
水をかけた瞬間に、針金のような葉っぱが開き始める様子は、感動的ですらある。
 

それにしても、竹パウダーはただの繊維なので、普通に考えたら土よりも保水性は
劣るはずなのだが、何故なのだろう。

  
竹パウダー強し.JPG

残念ながら、覆土の代わりに全て竹を使用したものは早々に枯れていた。やはり
過ぎたるはなんとやら。
 
 
 
では、関東農産のモニター品の土はどうだろうか?既に種を撒いてから99日
(コシヒカリ、撮影時、現在101日)が経過している。 
 
底力の99日.JPG

なんとまだ生きながらえている。パールソイルは底力を見せてくれた。
 
 
 
 
玄米苗(さわのはな)も、苗箱の土がカチカチになるまで干上がっても葉が
縮まりもせず、枯れる気配が無かったので、一部をバケツに移してやった。
 
玄米苗でバケツ稲.JPG

発芽が悪く、まばらにしか生えてこなかった苗なので、そのぶん根は広く張れた
ようだ。また驚く事に、乾燥した苗箱の中で分けつを始めていた。更には
ホワホワした綿根まで出始めていたので、もうそんなに多くは分けつしないだろう
が、この異常な条件で育って出来た種は是非とも採取しておきたい。

 

 
しかし、ここまで強いとなれば、水をあまり与えなくても育つかもしれない。
そこで、玄米苗を普通の土に植えてみる。植えた時間は、晴れの日の日中。
植えた後は、水をかける事さえしなかったのだが、2日後にはガッチリと活着。

 
水もやらず活着.JPG
 
苗箱より、普通の土の方がまだ水分は多いから枯れないだろうと踏んでの試みだが
一応植えつけは上手くいったようだ。
 
 
 
畑には、まだまだスペースが残っている。別に何が何でも野菜を植えなければ
ならない訳でもないので、生き残った苗を植えて、陸稲(りくとう、あるいは 
おかぼと読む)実験でもしておこう。


イネの適応能力は思いの他高いようだ。何時、どこに植えるかという目的に
応じて育苗方法を変えるのも良いのだろう。

少なくとも、この苗は種を撒いてからひたすら外で放っておいただけなのだが、
何の病気にもならず、頼もしいばかりだ。

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