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#227 怨念の先には

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この田んぼ(棚田の上から三段目、要塞田んぼの一枚上)も、用水から直接水を引か
ない事にした。その上の田んぼから、水を落とすのだ。
 
ただ、アゼをえぐって直接水を落とすのは、いただけない。湿地(ここでは、水の導線
として利用していないため、緩衝帯とは敢えて呼ばない)に丁度良い長さのパイプが
転がっていたので、それをそのまま利用する。

パイプの設置箇所は、上の田んぼにある用水バルブの対角。極力水源から遠ざけて
おき、少しでも暖かい水を入れる算段。用水のバルブも必要以上に空けず、チョボ
チョボと流しておけば、上の田んぼの水温も急激に下がることは無い。

こっから注水.JPG

水を導入する側の端は、上の田んぼの水位とツライチに合わせれば、既に深水にして
ある水位は犠牲にしなくて済む。また、大雨が降っても速やかに水が排出される。
今後は山の水だけでなく、雨水も余すことなく利用していこう。

 
しかし注水を始めたにも関わらず、肝心のアゼがまだ出来ていない。 
 
 
仕方がない・・・.JPG

今日は、要塞田んぼと隣接する側を修復。およそ60m。
細かい事は、もはや言うに及ばす。用水側のアゼは、やはり修繕が困難だったため、
速やかに畦畔板を深くまで挿した。


 

そこまで済んだら、今度は湿地側のアゼを修繕するために草を刈る。
すると、またパイプが出てきた。
 

昨年の忘れ物.JPG

これは、昨年の水位管理に使用したもの。今まで完全に忘れていた。

昨年は、湿地側と田んぼをこのパイプで結び、用水のバルブをいっぱいに開いて
湿地の水位を無理矢理上げ、田んぼに水を入れていた。
しかし、湿地は、下の田んぼとの仕切りがイマイチ上手く出来ておらず、思った程
水位は稼げなかった。つまり、田んぼの水位も湿地と同じになるため深水管理が
出来なかった訳だ。折角太くしたアゼを、ロータリーで切り取られた事もあり、
他辺からも著しい漏水が起こるなど、この田んぼは本当にお粗末なものだった。
 
 
昨年のこの時期は、とにかく植えられる状態にするというのが精一杯だった。
師匠は、一所懸命になんとかユンボで整形をしてくれたが、田植えをしてから
一ヶ月もすると、とても水位管理など出来ない状態になっていた。そして、
モグラ穴を潰し込む日々が盆まで続くことになる・・・。

勿論、それが師匠のせいだと言いたいのではない。こちらから無理を言って、忙しい
人のところに厄介になったのだから、やっつけ仕事になったとしても致し方ない部分も
沢山ある。ただ、漏水が起きる仕組みや、それに対処する術だけでも最初に教えてもら
えれば良かったのになと、今でも思う。それさえ知っていれば、モグラ穴を潰す作業で
体力を消耗し切る事も無かっただろうに。
 
 
『根に持つな。』と言われても、それは無理な話だ。
 

だから、その怨念を田んぼで晴らすべく、ひたすら作業に臨んでいる。
今の自分をここまで動かしているものは、ただそれだけなのだ・・・それだけ・・・。
 
 
 
いかんいかん、このままでは【メガネ怨念米】が育ってしまう。
 
 

冗談はさておき、田んぼの水がここから抜けていってしまうので、速やかにパイプを
処理してからアゼを補強した。結局、アゼは三辺とも手を加え直してしまった。
(パイプは不慮の増水に対応するため、抜かずに管理水位よりも高い位置で固定)


この田んぼは、湿地帯側の排水溝だけではダメなようなので、田んぼ内にも山の水を
切るため、アゼと並んで深い排水溝を刻んである。栽培中も、この溝は残したままと
する。(当然、栽培期間中は出口を塞ぐが)


田んぼにもお堀.JPG

アゼは、湿地帯と田んぼの排水溝に挟まれる格好。田面は、湿地よりも若干高いが、
田んぼ側の溝は、湿地の排水溝と同じ深さまで掘ってある。
よって、アゼより下の部分では、湿地と田んぼ側とで水位の干渉が起こりやすい
状態になっていると思われる。田んぼに水を張れば、水圧による透水も促進され易く
なるはずなので、そのまま考えれば湿地側に水が落ちてしまい、不利なように思う。

しかし、湿地側には常に山からの水が沸いている。更に、一時的に水位を上げたい
のなら、用水のバルブもある。これらを利用すれば、漏水の起こる仕組みを逆手に
取る事が出来るのではないか?

考えれば考える程、栽培期間中に湿地側の水位も調整する事で、ここは漏水が
少なく、水も切れ易い田んぼに化けるような気がしてきた。

また、登熟期間中に、田面水を完全に落水させても、土に適度な湿り気を持たせつつ
田んぼを少しずつ乾かす事が出来るかもしれない。そうなれば、間断灌漑(自分は
やっていないが)も行わなくて済むのではなかろうか?


それらを検証すべく、以降は湿地帯側の排水溝の完全復帰と、仕切り部分の修繕を
行う事にしよう。

 
  
 

ここまで、文章だけでは理解しにくい方も沢山いることだろう。
申し訳程度だが、別の角度から撮った写真もあったので、イメージ作りに
役立てて欲しい。

 
 
また思いついた.JPG

これからは、絵でも描いて貼り付けた方が良いかもしれない。

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