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#215 要塞を攻略中

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週末の田植えイベントもひと段落し、いよいよ難所の作業も本格化。

ここは、棚田の一番下。昨年は水切れの悪さから、終始苦しんだ田んぼ。
今年は少しでもそれを改善すべく、改修を試みる。
無論ユンボ等は使わずに、基本は手作業。
 
 
それでも、一人では気が遠くなる。今年は手助けがあって助かった。

去年の稲刈り前は、溝掘りは全て一人でやっていた。更に2反部もあるのに、稲刈りの
1/3も単独手作業だったため、文字通りの悪夢だった。


しかし、ここの田んぼはドジョウ・イモリ・カエル・タニシ・ホタルなど水棲生物の宝庫。
この生態は壊さずに、出来るだけ排水を良くしたいので湿地帯は残す。
作付け可能な面積は減るが、ここで取れる米の美点は何より生き物にあると思う。
 
 
水切れの悪さは、山と上の田んぼから水が落ちてくることによるもの。

清水の流れ込み.JPG
 
 
写真では判りにくいかもしれないが、この溝は、湿地帯へ流れ込む水を速やかに用水路へ
落とすために掘ったバイパス。天気に関わらず、常時かなりの水量がある。
山の水は、栽培期間中なら有用なのだが、田植えと稲刈りの時期だけはこうしておかないと
何も作業が出来ない。 
 
 
そこで、まずは湿地帯及び隣接する田んぼの土手の間にある排水溝を復帰させる。
昨年の秋にもこの作業は行っているが、直ぐに埋まるので、定期的に底ざらいを
しておく必要があるのだ。

谷津田クリーク.JPG
 
 
これを開通させれば、田んぼ外周の水位は田面より低くなる。
これだけでも、乾き具合はかなり改善される。

しかし、昨年は排水溝が掘ってあるだけで、田んぼの水を湛えるためのアゼ作りが
不完全だったため、田んぼに水を張った瞬間に全て排水溝へと落ちてしまった。
仕方なく、排水溝の出口を塞いだが、それでは深く水を張ることが出来ず雑草を
激しく出してしまう。その上、水も切れないままなのだから、まともな管理が出来る
はずも無い。己の愚かさを嫌というほど思い知らされた訳だ。今年はそのリベンジなるか。
 

 
 
外周の排水溝は、100m位。

溝堀り完了.JPG

複数名で作業している写真は撮っていないが、今回は各々別の道具を持たせて
流れ作業を行った。
まず、排水路に繁茂した雑草を刈る者、次に掘り返しやすくするため、エンピで土や
雑草の根を切る者、そしてマンノウで泥を掘り返す者、スコップで底ざらいをする者
といった具合に配分した結果、想像していたよりも早いペースで彫り終わる。
  
 
そして次は、アゼ作り。ここからは単独作業。
全くのフラット部分が多いので、とにかく根気が要る。

ゼロからのアゼ作り.JPG
 
 
いつもの管理機で外周を5周ほど周り、それなりの高さまで土を積み上げる。
排水溝とアゼ部分は敢えて隙間を空け、その部分の土をえぐり取って更に積み重ねた。

また、アゼ切りスペシャル仕様でも落ちる区間があるため、そこは手作業でひたすら
土を盛った。この後はこれを踏んで荒く成型した後、クワや整地板ですくった泥で塗り
固める。そしてしばらく水を絞り、トラクタで踏み込んでまた泥を塗れば完成となる。
 
まだ少々時間がかかるが、苗もまだ持ちこたえられそうだ。
とにかく慌てずにいこう。
 
あと少しで田んぼに.JPG

なんとなく、田んぼっぽく見えてきた。ここもあと少し、あと少し。
この作業に較べれば、田植え作業自体は遊びみたいなもの。


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