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#197 知られざる脅威

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引き続き、新型の湿田管理機(異常なポテンシャルを感じたので、勝手にそう
呼ぶことにした)の使用報告になる。

誰もやったことの無い試みは、とにかく作業のノウハウを短時間で蓄積しておく
必要がある。従って、改修の済んだトラクタはまだ出動させずに、とにかく使い
込んでみることにた。

まず、手で稲刈りを行って以来何の手も加えていない部分に突っ込んでみる。
全般的に深いため、おいそれとは手が出せずにいた箇所だ。

雑草あれば大丈夫♪.JPG

ここは、しっかりと雑草の根が広がっており、軽く表層を引っかくだけならば、何の
問題も起きない。しかし、いきなり深く起こそうとすると簡単にスタックしそうに
なる。アプローチには、それなりに手順がありそうだ。
 
 
そこで、同じ方向に何本か軽く通した後、今度は直角方向から進入させる。
一気に土を混ぜようとすると、泥詰まりが発生しやすくなるので、土と水の部分を
交互にしておく事で、作業している機体の周囲から速やかに水が流れ込んでくる
ようにと考えてみた。


やっぱ縦横かけ.JPG

この目論見は成功。多少深くても、潜らずに耕深も安定する。
水を張った田んぼで管理機を使用する場合は、やはりこれが鉄則。
仕上がりも良い。 

 

それでも、やたら深いスポットともなれば話は別だ。
ここは、歩いていても太ももまで埋まってしまうような部分。流石に手も足も
出ない。ホイール径は400mmあるのだが、一瞬で全てが埋まってしまった。

 
アウト~.JPG

このような場所は迂闊に進入しないよう、農家さんはよく目印を立てる。
谷津田の一角に、笹や木の棒が刺さっていたら、そこは膝より上まで埋まる
ような深い部分なのだ。
 

あそれでも脱出は楽.JPG


ここまでハマると、押しても引いてももう出て来れない。しかし、泥が車輪に
詰まったままでもアルミラダーを差し込めば一発で脱出が出来る。
普通にコンパネなどを差し込んでも、同様に脱出可能と思われる。


愛用しているのは、単車積み下ろし用の折りたたみ軽量ラダー。
通常のものより華奢だが、折れば軽トラからはみ出す事も無く、更に軽量且つ廉価
なので小型機にはもってこいの逸品。これがあれば、スタックしても時間ロスは
かなり少なくて済む。
 
 
ちなみに、今日の作業では出力の不足も特に感じる事は無かった。  
全体的に、かなり過酷な作業をしているにも関わらず、疲労はディーゼル管理機を
使用した場合よりも相当少なく感じる。やはり、これは中山間地農業の切り札なの
かもしれない。小さな水田と畑のみの小規模栽培者なら、この1台だけでトラクタ
が不要になる可能性すらあるだろう。
但し、引き続き使い続けて機械に不具合が発生するかどうか確認する必要はあるが。
 
 
 
惜しむらくは、これがセミプロ~プロユースの機械として認知されていない事。
血迷ったユーザーである自分は、通常耕うんや畝立てはもとより、ガレ場・アゼ切り・
果てには湿田まで散々な使い方をしているが、何処でもしっかりこなしてしまう。
更には、中耕除草やマルチ張りにまで対応可能なのである。

これを強く押し出せば、もっと普及するのではと思うのだ。この機種の能力は、
もはやエントリーユーザーに対しては過剰な程なのだが、不思議と農機屋よりも
ホームセンターでばかり見かける。農機屋からも、その能力を高く評価する声は
あまり聞こえてこず(評価する人もいるにはいる)、メーカー営業の方は自社の
製品の特徴ををしっかりと把握しているのだろうかと疑問を感じずにはいられない。
立派な製品に、随分とぞんざいな扱いをしてくれるものだ。
 

卸値も安く設定され、簡単に多く売れる量販店に力を注ぐのも理解できなくは無い。
しかし、アフターサービス体制が不充分な量販店も数多く見受けられる。その為、
機械の修理などに際しては量販店自身や、量販店での購入者が農機屋に持ち込む事も
多い。これを見落としてはいけない。

仮に,その土地からその農機屋が無くなれば、どのような状況になるかを少し考え
れば想像がつくかと思う。販売の基盤は、地域の技術にも支えられているのだと
言う事を忘れないでいて欲しい。

代かき?.JPG
 
 
話を作業に戻そう。
雨の中、面白がってひたすら試していたら、いつの間にか荒起こしどころか、代かき
まで済んだような状態になってしまった。数日放置すれば田植えが出来そうだ。

しかし、元肥を混ぜていない。これは手遅れだろうか・・・。
いや、やっぱり肥料を撒いておこう。あとは簡単に数本トラクタをテキトーに通せば
何とかなると思う。

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