田舎日記ホーム >>> 田舎生活 >>> 新規就農者ブログ >>> #190 自発の居残り勉強

#190 自発の居残り勉強

| トラックバック(0)

ふさおとめの芽出しが無事に済み、またハウスに並べる。

昨日はとても寒かったのに、今日の昼は汗ばむ位の天気。
気を抜くことはできない。

ふさおとめさん.JPG


一方、発芽のそろいが悪く、芽出し機に戻しておいたあきたこまちを見てみると。


 
このような状態。
戻してから、少しは芽が出たようだが、まばらなのには変わりない。戻す前に
既にだいぶ伸びていた葉は、ひょろひょろに伸びきって、更に見た目の印象を
悪くしている。

まだ見捨てません.JPG

これは、完全に低音障害に遭ってしまったので、もう苗としては使用できないそうだ。
田んぼに捨てておくようにと、親分に言われる。
 
 
しくじった事に対しての言い訳ではないのだが、今年は気候が悪く、他の農家さん
でもかなり苗の失敗が多いという。こういった事もあるから、種モミをだいぶ多く
用意する人が多いのだろう。
 
 
 
しかし、この【捨てるべき苗】を、そのまま育てたらどうなるのか興味が出てきた。

なにしろ、お金と時間を費やしてここまで用意したもの。誰しも失敗した経験は次に
生かすものだが、自分はただ失敗したという経験のみを得るだけでは何か物足りない。
そして、使えないから捨てたというのでは、あきたこまちさんに申し訳ない気もする。

 
それはなんというか、授業の内容が良く理解出来ていないのに、先生に後から聞きに
も行かないと言うか、そのような感覚に近い。
だから、苗は一枚も捨てずに、生コン事務所に持って帰ってきた。


廃物利用で簡易設備を.JPG

コンテナパレットを、並べ、その上に厚手のブルーシートを敷いて、苗箱を並べる。
ブルーシートが足りないところは、空になった肥料袋を敷いておいた。
その後、速やかに苗に水やりをする。


さて、どうなるのか.JPG

そして、また厚手のシートを被せる。風で飛ばされないように、パレットの下に
巻き込んだり、コンクリートブロックや廃タイヤでよく押さえておいた。

ここから、路地での育苗実験のはじまり。途中からブルーシートに水を張って、
プール育苗も試してみよう。生育を都度確認すれば、正常に育ったものと、低温
で痛んだものとで、どう異なるかも見えてくるだろう。

どうせ既に失敗しているのだ。チグハグな苗が出来ようが、カビが生えて枯れようが
もう構わない。色々な症状を最後まで観察できるだろう。生育の良い生き残りが
いたら、ヤブの田んぼに手植えすれば良い。
  
 
そして、ここで習得しておきたいことがもう一つある。それは、ハウス無しで育苗を
する技術だ。そのノウハウを持っていれば、この先だいぶ助かるのは間違いない。
  
 
 
昔の田植え時期は、6月に入ってからが普通だったという。けれども、田植え時期は
年々早くなり、4月の中旬から植え始めるようになった。同様に、稲刈りも10月の
下旬頃だったものが、盆明けにまで早まっている。また、最近のコメは、大方がその
期間に合わせて栽培しやすいよう品種改良されている。けれども、本来は南方系の
作物なのだ。


ハウスが必要になったのは、単純に、寒い時期に種蒔きする必要が出てきたからと
いうのもひとつあるのだろう。今ではそれが普通だけれど、本当は、イネさんは
いつ芽を出したいのだろうか?どんな風に季節を感じて成長したいんだろうか?

これは多分、人に聞いても判らない。  
 
 
けれども、やっぱり少しは向こうの都合にも合わせても良いんじゃないか。
どこかで、待ち合わせをするとき、相手に
 
 
『どの時間がいいですか?』
 
 
って尋ねるのとそんなに変わらないのだから。
 
 

今年も要塞に挑むか.JPG


苗がひと段落ついたら、また草刈り。
今回は、通路と、田んぼへのアプローチ部分を良く刈り込んで、見通しを良くする。
これからは、よくトラクタでここを通るので、まずは行うべきは安全の確保なのだ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://inaka-nikki.net/mt/mt-tb2.cgi/1090