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#187 草刈りマニア講座

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昨日から晴れ。友人が手伝いに来てくれたので、ここぞとばかりに作業を進める。
 
 

今日の午前中は草刈り。
修正する前のアゼに雑草が残っていると、いくら土を被せても滑って崩れ落ちて
しまうので、事前には入念なトリミングが必要だ。
また、土手にもだいぶ草が生え始めている。放置すると、田植えの頃には相当に
生い茂り、刈るのが大変になってくるので、早いうちに叩く。
今のうちから処理しておけば、成長を遅らすだけでなく、刈った草の残渣が
地面を覆うので、若干ながら後から生えてくる草を抑える事が出来る。
 

草刈日和.jpg

人が来た時に、機械が複数台あると、作業の割り振りがとても楽になり、効率も
良くなる。気持ち的には、刈払機がもう2本位あっても良いかなと思う位だ。
尤も、もう新しく購入する余力は無いのだが。この手のものは再生も容易だ。
放置不動になったものを探してきて修理して使うのも良いだろう。
 
 

 
 
ここで、中古の刈払機を購入する際のポイントを記入しておくので、参考にすると
良いだろう。
 
 
・まず生い立ち。
 プロユースあるいは、型落ちの機械を廉価な普及仕様へと位置づけを変えて
 売られていたもの(共立GoGoシリーズ)などを選ぶと良い。

・使い込まれ具合。
 エンジンは勿論、ギアケース及びクラッチに寿命が残っていること。 
 メインパイプ内のブッシュが摩耗していないこと。
 これらは典型的な消耗品である。

・燃料/点火系
 放置したものは、ダイヤフラム(クランクケース内の脈動を利用して膜弁を
 動かし、燃料を送る)式キャブレタやイグナイタ(点火信号の断続行う半導体)
 が故障している事が多いので注意すること。
 これらのいずれかが故障していると、部品代に一万円弱かかってしまう。
 
 但し、荒業として、似たような物を複数台拾ってきて合体させるという手もある。


上記が面倒ならば、廉価なモデルを新品で購入することになる。
その際は、以下を知っていれば比較的痛い目に遭いにくくなるだろう。
 
 
機械をコストダウンするための悪知恵は、詳しく書き出すと止め処が無い。

まず、ギアケース内のベアリング数を減らし、ギアの材質を下げ、表面処理を簡素
化する・プロペラシャフトを中空のものにしたり、クラッチハウジングの材質を
樹脂製にするといった物が物が数多く見られる。
更にエスカレートすると、締結部分のボルト本数を減らす・エンジンのクランク
を片持ちにするという所まで手が及ぶ事になる。

それらの機械は、各部の強度及び耐久性が低下しているので、そのままでは作業中
に過度の入力があった場合は耐えられない。それに対応をするため、クラッチの
容量を下げ、機械を保護する事になる。
  
要するに、、見かけのエンジン排気量よりも作業能力が低下してしまう。


購入するのなら、26cc前後の比較的排気量が上の機種を選ぶと良いだろう。
これらの機械なら、プロユースのものとも比較的部品の互換性が高く、ハーフ
スロットルで作業する事が可能なので、無茶な使い方をしなければ比較的長持ち
させる事が出来る。それでも、機種によっては非分解構造になっている箇所もある
事があるので注意が必要だが。
 
 
普及機は確かに安いが、一発即アウトなので、実は乱暴に使ってはいけない。
しかし、ほとんどのユーザーはそれを理解していない。作り手の都合にいいよう
にやられているようで、これは見るに堪えない。
 
 
 
それでは草刈り作業に戻ろう。
 
 
排気量が大きい機種には、ナイロンコードを装着。
(オレゴン ジェットフィット2本ライン+コード径3mm)

JET-FIT2ライン300mm.jpg

このナイロンコードは、よく農家から【オモチャ】と呼ばれている。
それは実際、排気量が26cc以下の機種に用いた場合はまともに作業を
出来ない事が多いからなのだが、それは誤りだ。適切な使い片をすればその
威力は絶大なものになる。

ナイロンコードを回す負荷は、見かけ以上に大きい。出力の小さい機械でコードを
少しでも長めに出すと、草を刈った際に、エンジンの回転落ちが激しくなり、作業
速度は極端に下がってしまう。あるいは、作業が可能な領域までエンジンの回転を
上げる事すら困難になる。だからと言って、コード長を短くしても、作業範囲が
稼げなくなるばかりで、効率が悪くなる。

これを例えるならば、排気タービンなしの上、軽量化のために武装を減らした
戦闘機で、高空を飛来してくるBー29をの迎撃に上がるようなものだろう。
 
 
今回装着した機種の排気量は、約34cc。これ位余裕があれば、コードの長さを
30cm+αまで確保で出来る。コードを振り回す作業径は、これで60cm。
大径チップソーの直径がが25.5cmの、その倍以上あることになる。
スロットルを全開にして振り回せば、草は勢い良くサラサラと粉砕されていく。


また、凹凸やアゼのように段差のある箇所でも、ナイロンならば舐めるように
角度を変化させて刈ることが出来る。チップソーでこうは行かない。
  

よって、圧倒的に作業が早くなるので、この時期のナイロンは手放せない。
 
 
 
但し、よく成長したイネ科の雑草や木化して硬化したような雑草に対しては、
ほとんど歯が立たないので、初夏に入ってからの通常作業にはチップソーを使う事
となる。ナイロンコードは、飽くまで軟らかい草や、湿地に繁茂する草を粉砕する
等、目的に特化した使い方をしている。
笹ですら刈ってしまうような、特殊な形状のコードも存在はするものの、これは
高価であり、また高負荷での作業においては消耗も早くなるので、チップソーの
方が経済的だろう。

また、ナイロンの宿命は刈り散らかしてしまう事。全く寄せ刈りが出来ずに、雑草
の破片や土が飛散するので、道路傍などでの作業には向かない。そして、その飛散
物でオペレータも激しく汚れる事になる。くどいようだが防護面と革手袋は必須だ。

 
上記理由もあり、あまり強くは人に薦められない事がナイロンコードの一番の欠点
なのかもしれない。使い分けという考えで作業する人がもっと増えれば良いのだが。
 


草は粉になる.jpg
 
2人で、2時間弱作業を行った結果、田んぼ5枚ぶんの草刈が完了。
 
 

午後は、また育苗の手伝い。
急遽、自分も種まきを行う。今回は千葉県の品種【ふさおとめ】を苗箱を40枚。
師匠が一昨日に他の農家さんが余らせてしまった種をくれたので、水で冷やして
おいたのだ。これで、ある程度不慮の事態に備えられる。
写真はまた撮れずじまい。

やっぱり、色々な人と一緒に作業するのは良いものだ。
今日は助っ人が一人増えたこともあり、みなさんも喜んでくれた。
友人も、初めて育苗の様子を見れて良かった話していた。
ただ、また写真を撮る暇は無かった。

作業の手間賃は出せないけれども、やはり、お金だけで片付かないことの方が多い。
今後も感謝は欠かさずに。

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