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#176 唯一の冶金学

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「あんた、何植えるんだい?」

『まだ特には。なにしろヤブだったもんで。とりあえず雑草出ないようにうなってる
 (耕している)だけです。これから色々植えてみようかと。』

「ほんでは仕方ないな。うちはトウモロコシやなんかやってるけど値段がつかなくてな。」

『どこも買い手優先ですからね。』

「俺はもう80超えたしな。だからほとんど健康のためにやってるようなもんだよ。』
 
 

空がきれいだな.JPG

「買い手を自分で探せないと、農業これから始めるのも厳しいよな。」

『米はそうやって売っていますけど、一人だと正直野菜までは手が回らないですね。
 家庭菜園プラスαでしか始められないんです。奥のヤブもやっていいって言われてる
 けど、まだそこまでは・・・。』

「雑草出てこなくなるまで、3年はかかるしなぁ。」


小休止していたら隣の畑のおじいさんが通りがかり、そんな話をした。
 
 

生育よくないっすね.JPG


高齢でも続けられるのが農業。しかし、時に作業は惰性的にもなりやい。
なまじっか儲からなくても、続けられるから買い手市場もなかなか変化しないのか。
 
 
それはそうと、気温が低い上に土がまだ出来ていないのでやはり生育が悪い。
そうこうするうちに、どんどん雑草の芽が出てきている。草むしりは、生涯の仕事。

 
 
セイタカアワダチソウは、やっぱり駆除しきれない。

出てきやがった.JPG

土中に残った根茎から次々と新芽が出ている。
作物の株まわりのものは、掘り出して駆除。

 
 
そして、米ヌカを畝全体に散らす。

ぬかマルチ.JPG

目的は、追肥・遮光による抑草・発酵を促して地温を高め、残渣の分解を促すなど様々。
手元にある米ヌカのみで、それら全てをカバーするのは厳しいか。

尤も、元がヤブの状態では、金肥をくれてもまともに栽培出来る保証は無い。土も技能も
未熟ならば、換金作物を作れといっくら言われたところで、今それにチャレンジする
のは無謀だ。ここは我慢して、お金をかけずに栽培する技術を身につけておくほうが賢明
だと思う。それで将来の投資を抑えられるのなら、今が厳しくても耐えられる。

まあ自分なりに資材の効果を考え、施用方法や時期を決めるのも単純に面白いものである。

これは、【お金をかけない美学】と言ってもただ貧乏臭い。そこで【唯一の冶金学】だと
言い換えて通すことにしよう。

 
 
 
更に竹パウダーも併用してみる。生のまま施用して良いという話なので、
こんなシチェーションにはもってこいの資材だ。

お前の出番だ.JPG

これは、肥料効果は少ないが、他の効能は米ヌカに準ずる。また、ケイ酸質の補給にも
役立つので病害対策にもなりそうだ。
 
 

何も作付けていない場所は、引き続き土質を改善し、腐植の分解を促しておく。
まず、竹炭20Kgを深くすき込む。

土質改良剤.JPG

その後、全面に竹パウダー20Kgを撒布して浅く混ぜてやる。
ついでにクズ米もあったので、10Kg程併用しておいた。

また浅めに.JPG

これでしばらく放置。また雑草の芽が出てきたら、この間見学した肥料会社から入手した
ペレット状ボカシ肥のサンプルを撒いて耕すことにしよう。
 
 
本日の資材費は0円也。そして全て自給可能なものしか使用していない。
一般的な管理方法からだいぶ外れてはいるが、それを気にしていても仕方がない。
とにかく、まかり間違ってこれでも育ってしまうような作物があれば、以降はそれを
栽培し、換金していけば良いのである。

ただし、やっぱり何をしても良いと言う訳ではない。それを行う過程では周囲から
不真面目に思われるリスクが高くなることも念頭に入れておかなければ痛い目に遭う
だろう。それなりに丁寧に管理する必要がある事だけは、どんな栽培方法でも変わり
はないし、それが土地の持ち主に対する礼儀でもある。

家庭菜園にも.JPG

そうそう、生コン事務所の前には、畑と同じものも植えている。
ここでも同じ管理をしていれば、畑に行けない日でもある程度状況の察しがつくと考え
戻ってきてから米ヌカと竹パウダーを撒いておいた。

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